梅々
苑咲早良が運営する銀魂BL小説サイトです。 心意気は18禁。 著作権的な何かは放棄していません。マナーは守ってください。 メールフォームやコメント欄は下にありますので、何かございましたらお気軽にご使用ください。感想とか頂ければ舞い上がります! 不定期更新な別館を作成しました。ミツバさん愛してる! 気が向いたらお越しください→http://tokosienoai.dou-jin.com/
遠隔操作
遠隔操作は微妙だよ・・・という会話を頭わいてた日にしました、確か。
何の話かって?もち秘密です。
そう、昨日メイトで買ったヘタリアのカード、1パック目開けたらスペシャルverのアメリカが当たりました。んで2パック目はギルと現トップの英+仏。欲しかったの殆んど当たっちゃいました(笑)
因みにイギリス通常版は友人に貰ってたんだぞ★
銀魂でなんか欲しいな。土沖土。
それでは当初はショタネタになるはずだったゆるい百人一首。リーマンが主役なオリジナルです。
何の話かって?もち秘密です。
そう、昨日メイトで買ったヘタリアのカード、1パック目開けたらスペシャルverのアメリカが当たりました。んで2パック目はギルと現トップの英+仏。欲しかったの殆んど当たっちゃいました(笑)
因みにイギリス通常版は友人に貰ってたんだぞ★
銀魂でなんか欲しいな。土沖土。
それでは当初はショタネタになるはずだったゆるい百人一首。リーマンが主役なオリジナルです。
めざとさと鈍さは紙一重。
分かろうと信じなければ意味が無い。
静夜
夜のバスは静かだ。
乗客は皆、今日生きた分の疲労を顔に浮かべていて、その上乗客の数自体が少ない。車内は暗く、中央の薄い白い電灯が仄かに私を照らすだけ。
窓の向こうには何の変哲もない畑が広がり、その奥にチラリホラリと家屋の明かりが見える。
私も早く家へ帰りたい。とても疲れた。
明日は休みだ。愛する子どもと二日間側にいることができるのだ、早く帰りたい。
キィィ、とバスが止まった。異様な雰囲気の女がバス停で待っていた。黒い髪は伸び放題、灰色っぽいスーツは擦りきれて、所々赤黒く染まった肌が見える。
異様だ。異様でしかない。なのに運転手を含め乗客は皆関心がない、といった風体でいる。何故だ? 何故なのだ?
おかしいとは思わないのか?
まるで―――――そう、まるで長い間森をさ迷ったような、満身創痍な女。
金を払い、女は運転手の後ろに座る私をチラッと見た。
元は綺麗であったろう、然し痩せ干そって見え病的でしかない。
ニヤッ、と女は目が合うと笑った。
「私が、見えるの・・・?」
「ッ・・・!!」
背筋が粟立つような声。顔が青ざめていくのがわかる。声さえもでない。
ガタガタ脅えていると、女はプッと吹き出した。
「は・・・?」
「アッハハハ。すみません、驚かせちゃったみたいですね」
さっきとはうって変わった、明るい通る声。目元の涙を拭い女はすみません、という。
「今日はハロウィンなんで、化装してみたんです。あまりに不思議そうな目で見るものだから・・・つい。本当にすみません」
「ああ、いえ、大丈夫ですよ」
ペコリと頭を下げ女は後ろの方の席に座った。
そうか今日はハロウィンか・・・。普通ならもっとポピュラーなものに化装するだろうに、おかしなものだ。
私が降りるバス停の側にコンビニがある。子どもへ何か買っていってやるとしよう・・・。
翌日ニュースを見て驚いた。
都内の男性が変死をしていたらしい。それぐらいじゃ今の世の中、皆そこまで驚かない。
その男は、一年前心中するフリをし富士のあの有名な樹海へ彼女と共に入ったフリをして・・・女性を殺したらしい。
流石に、何に驚いたかわかるだろう。
その女性が、昨日の彼女だったのだ。
昨日、あのバス停にはもう一人老人がいた。運転手は彼が見えたからバスを停め、彼女が見えなかったから驚かなかった。
日常の中にこうも巧く紛れ込んでいる彼らに、気付く術はあるのだろうか。
#37
白露に 風の吹きしく 秋の野は
つらぬきとめぬ 玉とぞ散りける
分かろうと信じなければ意味が無い。
静夜
夜のバスは静かだ。
乗客は皆、今日生きた分の疲労を顔に浮かべていて、その上乗客の数自体が少ない。車内は暗く、中央の薄い白い電灯が仄かに私を照らすだけ。
窓の向こうには何の変哲もない畑が広がり、その奥にチラリホラリと家屋の明かりが見える。
私も早く家へ帰りたい。とても疲れた。
明日は休みだ。愛する子どもと二日間側にいることができるのだ、早く帰りたい。
キィィ、とバスが止まった。異様な雰囲気の女がバス停で待っていた。黒い髪は伸び放題、灰色っぽいスーツは擦りきれて、所々赤黒く染まった肌が見える。
異様だ。異様でしかない。なのに運転手を含め乗客は皆関心がない、といった風体でいる。何故だ? 何故なのだ?
おかしいとは思わないのか?
まるで―――――そう、まるで長い間森をさ迷ったような、満身創痍な女。
金を払い、女は運転手の後ろに座る私をチラッと見た。
元は綺麗であったろう、然し痩せ干そって見え病的でしかない。
ニヤッ、と女は目が合うと笑った。
「私が、見えるの・・・?」
「ッ・・・!!」
背筋が粟立つような声。顔が青ざめていくのがわかる。声さえもでない。
ガタガタ脅えていると、女はプッと吹き出した。
「は・・・?」
「アッハハハ。すみません、驚かせちゃったみたいですね」
さっきとはうって変わった、明るい通る声。目元の涙を拭い女はすみません、という。
「今日はハロウィンなんで、化装してみたんです。あまりに不思議そうな目で見るものだから・・・つい。本当にすみません」
「ああ、いえ、大丈夫ですよ」
ペコリと頭を下げ女は後ろの方の席に座った。
そうか今日はハロウィンか・・・。普通ならもっとポピュラーなものに化装するだろうに、おかしなものだ。
私が降りるバス停の側にコンビニがある。子どもへ何か買っていってやるとしよう・・・。
翌日ニュースを見て驚いた。
都内の男性が変死をしていたらしい。それぐらいじゃ今の世の中、皆そこまで驚かない。
その男は、一年前心中するフリをし富士のあの有名な樹海へ彼女と共に入ったフリをして・・・女性を殺したらしい。
流石に、何に驚いたかわかるだろう。
その女性が、昨日の彼女だったのだ。
昨日、あのバス停にはもう一人老人がいた。運転手は彼が見えたからバスを停め、彼女が見えなかったから驚かなかった。
日常の中にこうも巧く紛れ込んでいる彼らに、気付く術はあるのだろうか。
#37
白露に 風の吹きしく 秋の野は
つらぬきとめぬ 玉とぞ散りける
PR
TRACKBACK
TrackbackURL
COMMENT