梅々
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喪失の予感
- 2014/09/13 (Sat) |
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拍手ありがとうございます(`・ω・´)
今日はお昼まで布団で土沖読んでました。あーあ。
明日もバイトが入ったので明日は早起きして砲雷撃戦の準備をしたいです。
そしてクローン土方と沖田と土方の三つ巴萌えしました。いつか書きたい!そして最近ゲームやってないことに気づきました。やりたい。
それではこの間書いた空気嫁土方ネタの続きの小ネタ。
「総悟」
呼びかける声に眠りから覚める。
意識ははっきりしたけれど体はまだぐずっていて、口を開けぬまま返事をすればくすりと笑われた。
「総悟、朝会間に合わなくなっちまうぞ」
甘い声、体をとんとん叩く手の優しさ。
いつもと違う。
そういえば、煙草のにおいが強くするし、何かに包まれてるような温もりが……。
瞼を開ける。
目の前に土方さんの顔があって、驚いた拍子にやっと全部思い出した。
無機物であるこの土方さんの偽物と、昨日俺は。
「おはよう、総悟」
「……おはよう、ございやす」
気恥ずかしさに顔を直視できない。
一回では終わらず何度も何度も求められて応えて、縋って、最後の方は苦しいほどになってもまだ求められ続けてその幸福に酔いしれた。これは偽物であると、分かっているのに。
「体は大丈夫か」
気遣わしげに腰をなでられて大袈裟なまでに体が跳ねた。
たったそれだけなのに、腰が甘く痺れてしまい顔が熱くなる。
「だ、いじょうぶですけど、恥ずかしくてムリ」
さわらねぇで、と言った声があまりにも弱々しくて嫌になる。
この人が偽物だと分かっているのにこんなになっちまって。もしも本物にされたらどんなになっちまうんだろうと夢想する。万に一つの可能性もないのだけれど。
この高性能なダッチワイフは本人の仕草や行動を完璧にコピーしているらしいけれど、本物の土方さんもあんなに、すごいんだろうか。
それを問えば。
「どうだろうな。俺は、お前をたんと可愛がってやりてぇって思ったらああなったから。本物もそう思ったなら同じようになるんじゃねぇの」
偽物であるという認識があるのかとそんなことを考えたのは一瞬で。
可愛がってやりたいだなんて言われて、昨日の行為をまた思い出したりして。顔が火照って俺じゃないようなぐらい、澄まし顔ができない。
あんな生々しいものだとは思わなかった。あんなに気持ちいいとは思わなかった。そういう本やDVDを何度か見たことがあるけれど、見てるのとするのは全然違う。
「ほら、ぼけっとしてねえで起きろ」
なんていうくせに、手が俺の耳をさわさわなでて、そのついでに顔を上げさせたかと思ったら唇を食まれた。
「……んっ、はぅ」
啄むように触れては離れ、心地よさに甘えれば唇に歯を立てられて尖った刺激に視界が潤んだ。
昨日の俺は、キスだとか、体に触れられることや繋げることだとかが、こんなにも気持ちいいとは知らなかった。
それを知って、あと一緒にいられるのは六日間。
離れた唇を追って一度重ねてから、思ったままに告げる。
「……アンタがいなくなったら、どうしよう」
俺は、あんなにも気持ちいいことを知ってしまって。本物ではなくても土方さんに抱かれるよさを知ってしまって。
偽物の土方さんがいなくなったら、本物の土方さんを見る度にそれを思い出しそうだ。
「そんな先のことは考えるなよ」
俺の頭を撫でながら言った偽物の顔が寂しげで、俺はなんて馬鹿なことをしたのだろうと少し、後悔した。
今日はお昼まで布団で土沖読んでました。あーあ。
明日もバイトが入ったので明日は早起きして砲雷撃戦の準備をしたいです。
そしてクローン土方と沖田と土方の三つ巴萌えしました。いつか書きたい!そして最近ゲームやってないことに気づきました。やりたい。
それではこの間書いた空気嫁土方ネタの続きの小ネタ。
「総悟」
呼びかける声に眠りから覚める。
意識ははっきりしたけれど体はまだぐずっていて、口を開けぬまま返事をすればくすりと笑われた。
「総悟、朝会間に合わなくなっちまうぞ」
甘い声、体をとんとん叩く手の優しさ。
いつもと違う。
そういえば、煙草のにおいが強くするし、何かに包まれてるような温もりが……。
瞼を開ける。
目の前に土方さんの顔があって、驚いた拍子にやっと全部思い出した。
無機物であるこの土方さんの偽物と、昨日俺は。
「おはよう、総悟」
「……おはよう、ございやす」
気恥ずかしさに顔を直視できない。
一回では終わらず何度も何度も求められて応えて、縋って、最後の方は苦しいほどになってもまだ求められ続けてその幸福に酔いしれた。これは偽物であると、分かっているのに。
「体は大丈夫か」
気遣わしげに腰をなでられて大袈裟なまでに体が跳ねた。
たったそれだけなのに、腰が甘く痺れてしまい顔が熱くなる。
「だ、いじょうぶですけど、恥ずかしくてムリ」
さわらねぇで、と言った声があまりにも弱々しくて嫌になる。
この人が偽物だと分かっているのにこんなになっちまって。もしも本物にされたらどんなになっちまうんだろうと夢想する。万に一つの可能性もないのだけれど。
この高性能なダッチワイフは本人の仕草や行動を完璧にコピーしているらしいけれど、本物の土方さんもあんなに、すごいんだろうか。
それを問えば。
「どうだろうな。俺は、お前をたんと可愛がってやりてぇって思ったらああなったから。本物もそう思ったなら同じようになるんじゃねぇの」
偽物であるという認識があるのかとそんなことを考えたのは一瞬で。
可愛がってやりたいだなんて言われて、昨日の行為をまた思い出したりして。顔が火照って俺じゃないようなぐらい、澄まし顔ができない。
あんな生々しいものだとは思わなかった。あんなに気持ちいいとは思わなかった。そういう本やDVDを何度か見たことがあるけれど、見てるのとするのは全然違う。
「ほら、ぼけっとしてねえで起きろ」
なんていうくせに、手が俺の耳をさわさわなでて、そのついでに顔を上げさせたかと思ったら唇を食まれた。
「……んっ、はぅ」
啄むように触れては離れ、心地よさに甘えれば唇に歯を立てられて尖った刺激に視界が潤んだ。
昨日の俺は、キスだとか、体に触れられることや繋げることだとかが、こんなにも気持ちいいとは知らなかった。
それを知って、あと一緒にいられるのは六日間。
離れた唇を追って一度重ねてから、思ったままに告げる。
「……アンタがいなくなったら、どうしよう」
俺は、あんなにも気持ちいいことを知ってしまって。本物ではなくても土方さんに抱かれるよさを知ってしまって。
偽物の土方さんがいなくなったら、本物の土方さんを見る度にそれを思い出しそうだ。
「そんな先のことは考えるなよ」
俺の頭を撫でながら言った偽物の顔が寂しげで、俺はなんて馬鹿なことをしたのだろうと少し、後悔した。
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