梅々
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サーキット
独占恋愛のススメ読みました。余裕のない洲世(漢字あってる?)がめっちゃいい。流も健気に尽してる姿が可愛いですよね。だからこそ、洲世は流の為に速く走ることが出来る。二人の真っ直ぐなところが眩しいです。私は複雑に歪んでるし(笑)
それじゃオリジナルのこねた。
それじゃオリジナルのこねた。
「暑苦しいよな。お前のこの黒髪」
涼司は智隼の艶やかな黒髪を指先に絡め、口付けた。綺麗な漆黒の髪は腰ぐらいまでの長さで、毛先はしっかりと切り揃えられている。そんな智隼の髪を、心の中では大切に思っているのだけれど、素直じゃない性格故に誉めたことは一度も無い。それどころか、何度かけなしてしまったこともある。
「・・・」
暫く黙っていたかと思うと、智隼はふいに引き出しの前へ歩き出した。指先に絡めていた髪が、すり抜けていく。
がさごそと何かを探し始めた姿を数秒眺め、声をかけてみる。
「智隼・・・?」
くるりと振り向いた智隼は、手に鋏を持っていた。その手を、自分の肩口に当て、ゆっくりと力を込めていく。
このままでは髪が切れてしまう。
「智隼・・・っ!!」
尚も力を込めようとした智隼の腕を掴み、制止すると、純粋な双眼が俺を射抜く。
「お前何してんだよ」
「だって髪を切れば、好きになってくれんでしょう?」
何をどう勘違いすればそうなるのか分からないが、純粋過ぎるのも罪だな、とそう思う。白く細い指から鋏を取り上げ、俺の胸元に智隼の額が触れるよう抱き締める。敢えて、両手で抱擁はせずに。
「涼司・・・?」
「その髪もひっくるめてお前が好きなんだっつーの。気付けよ」
「・・・・・・はい」
照れているのだろうか、一向に顔を上げる気配はない。
可愛いなァ、と頭を撫でつつ、再び髪を弄び始めた。
これ沖土で書こうとしたら近土になりそうで怖くて、オリジナルにしてみました。
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