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梅々

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ねむりたい

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珍しいことに真夜中に目が覚めた。しかもかなり眠気が遠のいていて、これはちょっとやそっとじゃ眠れそうにない。
しかたなしにホットミルクでも飲むかと、隣に眠る土方さんを起こさないように起きあがった、つもりだった。
「……どうした」
声と同時に手首を掴まれて、少し心臓がはねた。
「あ、起こしちゃいやしたか。ホットミルク飲もうと思って」
「……おれものむ」
発音がどこか怪しいのは寝ぼけているからだろうかと思いながら、キッチンに向かい、一個のマグカップになみなみ牛乳を注ぎレンジに入れる。
土方さんも夢見が悪かったのだろうか。俺も夢見が悪かったような気がする。夢の内容を覚えていないけれど。
必死に思い出そうとしているうちにレンジが鳴って、ほんの少し砂糖を入れたそれをもって寝室へと戻る。
「はいどうぞ」
「おう」
ベッドヘッドの柔い明かりだけをつけて、土方さんは半身を起こしてぼーっとしていた。明日は休日出勤だとか言っていた。年の瀬の忙しい時期だ、さすがの俺も起こしてしまったことに罪悪感を抱いた。
「先ねてていいですぜ。適当に飲んだら寝やすから」
「おう」
面倒だから飲み終わったマグはサイドボードに起きっぱなしにしてしまおうともくろみつつ布団に潜り込んで、ほとんど残ってるホットミルクを土方さんから受けとり手を暖める。
「総悟」
「へい」
「…………なんでもねぇ」
変なの、と思いながら隣を見やると背を向けてしまっている。仕方なしに飲み干して、明かりを消して土方さんの背にぎゅっと抱きついた。

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祝☆映画化

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