梅々
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高杉も土方と同じで純だと思う
有言実行するため頑張ってみた。今日から約一ヶ月企画やります。小さく慎ましく。来年の分も夏をenjoy(え
漫画の続きはあと一コマで次のページができるけどどうかな。明日はハリポタと漫画の達人買いに行くので。
母と夕飯食べながら萌えポイントについて語り合ってました。
猫耳、セーラー、メイド、ナース、巫女、絶対領域、眼鏡、ツンデレ、ロリショタ、ゴスロリ、ブルマ、スクール水着、ツインテール、ポインテール、煙草、ネクタイ・スーツ、車をバックさせるときのあの首筋ってどうよ?
などなど。ベリーダンスの衣装は究極の色気だという結論。
それでは発足。キモイ土方乙女沖田になった。
春すぎて 夏来にけらし 白妙の
衣ほすてふ 天の香具山
ふぁーすと・きす
蜩は未だ土の中、アブラゼミが盛り始めた七月下旬。
いつもは五月蠅い身を削る叫び声さえも耳には届かない。彼らは相も変わらず叫び続けているが今日は此方、人間様の方が騒々しい。
今宵は祭り。
暗い夜道は屋台が照らし、孤独な森は人が活気を呼び興す。
祭り、とは肌が合わないらしい土方は、先程から賑やかに、且つ楽しげに通りすぎる人々を眺め、欠伸を堪え煙草に火をつける。
若い頃から、とは言えども今も未だじゅーぶん若いが、祭りや人混みは苦手だった。酔いこそしない、けれどトクントクンと自分の心音がやけに大きく聞こえてくるわ、汗や香水、白粉の匂いは交ざるわで人混みには必要最低限でしかいかないようにしている。
自分は異常、祭りは楽しむべきものだ。解ってはいる。
だけど。
仕事はきちんとこなさなければ。そうだろう?
ついさっきまで隣に立っていた近藤はお好み焼きと綿菓子を買いに行ってしまった。大の大人が、しかも真選組の隊服を着て綿菓子を買うとは如何なるものか。目撃者が少ないことを祈るだけだ。
それと、山崎。今年もまたノコノコと祭りに来た上様がまたもやタコ焼きを頼んでそれを買いに行ったのが唯一のパシリで。新鮮味のないこのシチュエーション、やはり沖田も持ち場である此処にいない。
戦力を分断させるためには土方と沖田、近藤が離れていた方がいいというのは山崎の意見だったか。土方自身もそうは思うのだ。だが。
上様の傍には局長である近藤がいる。祭りでのテロ対策に、と祭りが行われるエリアの中心に緊急事態に指示を出す土方がいる。それが見事に被った。だからまぁ仕方がないだろう。
問題は沖田。どちらかといえば中心地よりも、エリアの端にいてもらったほうが緊急時の戦力面・指揮面・そして隊士らのモチベーションをあげる為にはいい。
が、必ず沖田はサボる。
危機感がないのだ。今回に限って。というか去年もそうだったが。土方も近藤もだが、今回も上様が襲われる確率は極めて低い、というかないと判断している。去年のあれは高杉が関係していたから異常だっただけ、その前年まで何もなかったのだから。
―――――故に、沖田はサボり、大好きな祭りを満喫する。
甘やかす人間が傍にいるのだ、どちらにせよサボることに変わりはないが、それでも土方は沖田を自分の傍に置く。大体の仕事で。
何故。
なんて知らない。気付けばそういうシフトになっている。
「副長~」
名を呼ばれ音源を見る。監察としては有能な、人間としては無能でその愚鈍さは故意のものじゃ、なんて思える何とも形容しようのない陰の薄い男がいた。
懲りねぇな。
口の中でだけ呟き、ビシッと指をさすとビクンと山崎の肩が跳ねた。
「・・・・・・タコ焼き・・・買って来たんですけど・・・」
「手鏡用意して口許よぉく見てみろ。てめぇの脳みそのキャパが量れんぞ山崎」
「またですかマジですかスミマセンッッ!!」
言いながら去ろうとした首ねっこを掴み、二三発拳を振り降ろす。
背後から聞こえた欠伸に漸く帰ってきたか、と顔面が複雑になってしまった山崎を放り、見目は麗しい不良を一瞥する。
「おや土方さん」
「おやじゃねぇだろ。仕事サボッて何処行ってやがった」
「いやね、トイレの帰りに旦那と偶然会いやして。見回りしつつ地域住民との意見交換して、有意義な時間を過ごしてやした」
「・・・・・・っ」
それの何処が有意義だバカ。言葉を視線に託すと通じたらしい、なんでィと唇を尖らせた。流石付き合いの長いだけある。
万事屋なんかと居ても意義なんかない、寧ろ悪影響だ、お前を狙っているんだから。とは言いづらいものだ、中々。
「総悟、俺に向かっておもいっきしあっかんべーしろ」
「え? いいんですかィ? んじゃあ遠慮なく、」
べーっと盛大に出された舌はほんのり黄色く染まっていた。それは、ライトの所為ではなくて。
土方はつかつか沖田に歩みより、クイ、と顎に手をかける。
機嫌の良さそうだ、微かに無表情が緩んでいる。楽しくても興奮しても色付くことのない頬は今も白いままだ。どうしたら赤く染まるのだろう?
「何ですかィ、土方さん」
「悪い子にお仕置きだ」
キョトン、とした無防備な、紅く熟れた唇にかぶりつく。途端にこわばる体を腕の中に閉じ込め、土方はチュウ、と沖田の舌を吸う。
「ン・・・っんぅ!!」
苦しげな声は甘さを孕んでいる。ように響いたのは気のせいか否か。
口唇を離すと、酸素不足の為か涙をうっすらと目の縁に浮かべた沖田が口を拭いながら睨んできた。
「ファーストキスはレモンの味ってな」
「・・・っ!」
初めてだったのかと、驚くと同時にパシン! と頬を張られた。
#2
漫画の続きはあと一コマで次のページができるけどどうかな。明日はハリポタと漫画の達人買いに行くので。
母と夕飯食べながら萌えポイントについて語り合ってました。
猫耳、セーラー、メイド、ナース、巫女、絶対領域、眼鏡、ツンデレ、ロリショタ、ゴスロリ、ブルマ、スクール水着、ツインテール、ポインテール、煙草、ネクタイ・スーツ、車をバックさせるときのあの首筋ってどうよ?
などなど。ベリーダンスの衣装は究極の色気だという結論。
それでは発足。キモイ土方乙女沖田になった。
春すぎて 夏来にけらし 白妙の
衣ほすてふ 天の香具山
ふぁーすと・きす
蜩は未だ土の中、アブラゼミが盛り始めた七月下旬。
いつもは五月蠅い身を削る叫び声さえも耳には届かない。彼らは相も変わらず叫び続けているが今日は此方、人間様の方が騒々しい。
今宵は祭り。
暗い夜道は屋台が照らし、孤独な森は人が活気を呼び興す。
祭り、とは肌が合わないらしい土方は、先程から賑やかに、且つ楽しげに通りすぎる人々を眺め、欠伸を堪え煙草に火をつける。
若い頃から、とは言えども今も未だじゅーぶん若いが、祭りや人混みは苦手だった。酔いこそしない、けれどトクントクンと自分の心音がやけに大きく聞こえてくるわ、汗や香水、白粉の匂いは交ざるわで人混みには必要最低限でしかいかないようにしている。
自分は異常、祭りは楽しむべきものだ。解ってはいる。
だけど。
仕事はきちんとこなさなければ。そうだろう?
ついさっきまで隣に立っていた近藤はお好み焼きと綿菓子を買いに行ってしまった。大の大人が、しかも真選組の隊服を着て綿菓子を買うとは如何なるものか。目撃者が少ないことを祈るだけだ。
それと、山崎。今年もまたノコノコと祭りに来た上様がまたもやタコ焼きを頼んでそれを買いに行ったのが唯一のパシリで。新鮮味のないこのシチュエーション、やはり沖田も持ち場である此処にいない。
戦力を分断させるためには土方と沖田、近藤が離れていた方がいいというのは山崎の意見だったか。土方自身もそうは思うのだ。だが。
上様の傍には局長である近藤がいる。祭りでのテロ対策に、と祭りが行われるエリアの中心に緊急事態に指示を出す土方がいる。それが見事に被った。だからまぁ仕方がないだろう。
問題は沖田。どちらかといえば中心地よりも、エリアの端にいてもらったほうが緊急時の戦力面・指揮面・そして隊士らのモチベーションをあげる為にはいい。
が、必ず沖田はサボる。
危機感がないのだ。今回に限って。というか去年もそうだったが。土方も近藤もだが、今回も上様が襲われる確率は極めて低い、というかないと判断している。去年のあれは高杉が関係していたから異常だっただけ、その前年まで何もなかったのだから。
―――――故に、沖田はサボり、大好きな祭りを満喫する。
甘やかす人間が傍にいるのだ、どちらにせよサボることに変わりはないが、それでも土方は沖田を自分の傍に置く。大体の仕事で。
何故。
なんて知らない。気付けばそういうシフトになっている。
「副長~」
名を呼ばれ音源を見る。監察としては有能な、人間としては無能でその愚鈍さは故意のものじゃ、なんて思える何とも形容しようのない陰の薄い男がいた。
懲りねぇな。
口の中でだけ呟き、ビシッと指をさすとビクンと山崎の肩が跳ねた。
「・・・・・・タコ焼き・・・買って来たんですけど・・・」
「手鏡用意して口許よぉく見てみろ。てめぇの脳みそのキャパが量れんぞ山崎」
「またですかマジですかスミマセンッッ!!」
言いながら去ろうとした首ねっこを掴み、二三発拳を振り降ろす。
背後から聞こえた欠伸に漸く帰ってきたか、と顔面が複雑になってしまった山崎を放り、見目は麗しい不良を一瞥する。
「おや土方さん」
「おやじゃねぇだろ。仕事サボッて何処行ってやがった」
「いやね、トイレの帰りに旦那と偶然会いやして。見回りしつつ地域住民との意見交換して、有意義な時間を過ごしてやした」
「・・・・・・っ」
それの何処が有意義だバカ。言葉を視線に託すと通じたらしい、なんでィと唇を尖らせた。流石付き合いの長いだけある。
万事屋なんかと居ても意義なんかない、寧ろ悪影響だ、お前を狙っているんだから。とは言いづらいものだ、中々。
「総悟、俺に向かっておもいっきしあっかんべーしろ」
「え? いいんですかィ? んじゃあ遠慮なく、」
べーっと盛大に出された舌はほんのり黄色く染まっていた。それは、ライトの所為ではなくて。
土方はつかつか沖田に歩みより、クイ、と顎に手をかける。
機嫌の良さそうだ、微かに無表情が緩んでいる。楽しくても興奮しても色付くことのない頬は今も白いままだ。どうしたら赤く染まるのだろう?
「何ですかィ、土方さん」
「悪い子にお仕置きだ」
キョトン、とした無防備な、紅く熟れた唇にかぶりつく。途端にこわばる体を腕の中に閉じ込め、土方はチュウ、と沖田の舌を吸う。
「ン・・・っんぅ!!」
苦しげな声は甘さを孕んでいる。ように響いたのは気のせいか否か。
口唇を離すと、酸素不足の為か涙をうっすらと目の縁に浮かべた沖田が口を拭いながら睨んできた。
「ファーストキスはレモンの味ってな」
「・・・っ!」
初めてだったのかと、驚くと同時にパシン! と頬を張られた。
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