梅々
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久方の
盗作問題云々のついーとが回ってきてオンリーでかっちまったちくしょうとなったところです今晩は。
盗作して何を得るんだろうか。
それでは五周年ネタ続きです。久々ですみません。ひー進まないし落ち決まらない!
リリスの微笑み
「荷物これだけ?」
「へい、そうでさ」
とん、と箱を床に置いた旦那がふぅと息を吐いた。その横に持っていた箱を置いて、俺もしゃがみこんで一息つく。木漏れ日が窓からきらきらと射し込んで眩しい。
旦那の部屋は、やっぱり甘い匂いがする。すんすん、鼻を鳴らすと砂糖菓子のような匂いだけでなく、仄かに汗の匂いも混ざっていた。すぐ隣にいる旦那のだ。甘いだけじゃなく男臭さも混じっている。それを嗅ぐとどうしてもお腹が減るのだと、思っていたらぐりぐり頭を押された。
「恥ずかしいからそんな臭いかがないでくんね?」
「臭くねぇですぜ?」
「そういう問題じゃねぇの」
ったくもうとかなんとか言いながら、旦那は俺の荷を解く。
熱も二日あれば治まって、漸く今日、俺は旦那の部屋へ引っ越した。とは云えど何度か遊びに来たことのある、同じ寮の一つ上の階の部屋だ。そこまで真新しいことは何にもない。
手分けして荷物を仕舞い、ベッドに腰かけると、スプリングを軋ませ旦那も隣に座った。
ふんわり漂う匂い、旦那にしゃぶりつきたくなる。けれど堪えて、深呼吸を。
「旦那、これからお願いしまさァ」
「あいよ」
返事しながらそのまま、顎を捕われ唇を奪われる。唾液を交換するようにぐちゃぐちゃとべろが絡んで、じんわり満たされると同時に腹の底がもっとほしいと、唸る。折角我慢したのに、こうも易々と与えられると意味がない。
「ふぁ、あっ……」
「腹減ってんの?」
「……ちっとばかし」
背骨に沿ってつぅと下る指先に身震いする。胸がドキドキ騒ぎだし、顔も火照っていく。
そっとベッドに寝かされ、旦那が覆い被さってきてまっすぐに俺を見る。その眼差しはいつものかったるそうな覇気のないものとは違って、眼差しだけで痺れてしまうぐらい、熱い。
両腕を伸ばし旦那を抱き寄せる。こつん、と額を合わせてきた旦那にいただきますと言えば、苦笑とともに召し上がれと返された。
そんなこんなで旦那と同室になってから結構な頻度でごちそうを貰っている。どちらかというと俺よか旦那のが夢魔のようだ。じっと見つめて誘われると、断れない。その上ねちねちと攻められるから、夜眠れないこともしばしばあって。
授業終了の鐘を聞いてふわああ、と欠伸をしながら起き上がると隣の席の山崎が、俺を見ながら笑いやがってむっとする。
指を振れば机上の消しゴムがひゅっと飛んで、山崎の額へぶつかる。
「いてっ!」
「俺のこと笑いやがるからでィ」
ふふんと笑えば額を撫でながら口を尖らせる。
旦那のお陰か、最近こういうことに魔力を使う余裕も出てきた。考えてみれば襲われたあの一件以来たまに山崎とちゅーするぐらいで、飯を食っていなかったようなものなのだから、魔力もあんまりなかったのだろう。一人でしたってほんの少ししか貯まらないし。
いまは常に満腹状態だ。
「沖田さん、坂田先輩と同室になってから元気になりましたよね」
「ん? そう?」
「俺ともなんにもしなくなったし」
「え?」
ぼそり、続いた言葉が聞き取れなくて問うけれど、なんでもないですと返される。
お昼なんにしましょうかね、と席を立った山崎に続いて食堂へ向かう。新八は昼は一足先に食堂へ行きバイトしている。なんでも好きな人ができたらしい。だから空いてる時間を少しでも有効利用したいのだと言っていた。好きな人ができてからの新八はいつもの優しい、包み込むような匂いだけじゃなく、仄かに甘い匂いがした。おいしそうだ。
今日の日替わり定食はなんだろうとわくわくしながら校舎を歩いていると、後ろからかつかつと速めな足音が聞こえてきた。そんなに腹減ってるのかと暢気に思いながら山崎の後ろ頭を見ていればふんわりと、おいしそうな匂いがした。煙の混じったそれに、はっと振り返る。
そうすれば、いつだって甘くも苦い香りを纏った土方さんが、俺を見て驚いたように目を見開いていた。声をかけられずとも気配を感じる距離より離れていても、分かってしまった自分に舌打ちしたくなる。これじゃ犬だ。
「こんなとこで、どうしたんですかィ土方さん」
「いや、おまえの姿見かけたもんだから。一緒に飯食わねぇか」
「山崎いるし」
言えば土方さんが俺から視線を外して、山崎をじろりと見たのか、びくりと山崎が跳ねて悲鳴をあげた。うるせぇなと思いながら俺も一瞥すれば、漸く間合いまで近づいた土方さんが仏頂面を浮かべながら煙草をくわえた。拳を握った状態から人差し指を伸ばせば、指先に火が点り瞬く間に煙がくゆる。
「おまえの好きな花の蜜やるから」
「だんごとかぷりんとか食いたい」
困らせたくてつい、少しばかり高いデザートの名を連ねれば、ふ、と土方さんは表情を緩めた。それがまた男前で。俺の周りは俺よか夢魔らしい人ばかりだ。見惚れそうになって顔を反らす。
風が強いのか窓の向こうでは草木がさわさわ揺れていて、血のように赤い花びらがはらはらと舞っている。地面に落ちると決まっているのに、風に流されあちこちへふらふらしている様に、無意識に自分を重ねかけて土方さんの声にはっとする。
「なんでもおごってやるよ、久々に」
「んじゃあ山崎、俺今日この人と食う」
「……分かりました。またあとで」
背を向けたまま山崎に言えば、不満げな声の後にゆっくりと足音が遠退く。さっきの土方さんとは正反対だ。
じゃあ行くか、と来た道を引き返す土方さんの斜め後ろを歩く。あまりに近すぎると色々と大変なことになると学んでから、隣に並んでは歩けない。
いつも使ってる食堂とは別に、少し金額が高めのレストランがある。そこは人間界の料理がメインで、食堂なんかよりもっとお洒落で、カップルがよくいる。こんな風に、先輩が後輩におごってやることも多々あるけれど。二人で飯食うのなんて久々でしかもそんなところで食べるから、緩みそうになる唇を引き締めつつも、スキップしたい気分。
食堂の固い椅子と違ってふかふかの椅子に座り約束通り花の蜜をまず頼むと、土方さんは煙草の火を消した。それから吸い殻を、俺の遠足土産の携帯灰皿に仕舞う。ちゃんと使っていることにちょっと驚く。煙草と灰皿はセットだと人間界に行ったとき知って、いつもたくさんもらってるからたまには礼をしてやろうと買った、真っ黒くて地味なそれ。物を大事に扱う人だから、多分壊れてぼろぼろになるまで使ってくれる。
「……最近大人しいな」
「そうですかィ」
「あんま突っかかってこねぇじゃん」
「んー? そうですかね?」
言われて記憶をまさぐってみる。どうだろうか。最後に土方さんと話したのはいつだろう、昨日じゃない、一昨日もないと遡って、はたと気づく。寝込んだあの日以来、顔を見かけることはあっても話してない。そんなんだから悪戯だってろくにしかけてない。
こんなに話さないことはなかった。見掛けたら声をかけたりしていたのだ。それが少なく見積もっても一週間は関わりがなかったなんて。
勤勉じゃないし恋人もいない俺は夜暇で、暇を潰すのを口実に時々土方さんの部屋へ行ったりしていたけれど。今は旦那がいてその必要もないぐらいに忙しくて。会えてないことに若干の違和感を抱いたりしていたけれど、それを寂しいとは思っていなかった。
なんてことだ、といつの間にかくわえていたストローから唇を離す。ぷくぷく生まれていた泡も消えて、ただじっと土方さんが俺を見るのだけ意識して、居たたまれなくなる。
でも、会いに行く気にはなれない。俺が一方的に思ってるだけだけど、合わせる顔がないと、思ってしまう。土方さんはただうるさかったやつが静かになったと思っているぐらいなんだろうけれど、俺は、毎夜のように旦那に満たされて、どこか変わってやしないかと、正直こうして向かい合うのだって怖いぐらいで。
「問題ねぇか、アイツと相部屋で。いつだって代わってやるぞ」
「全然問題ねぇでさ。旦那とアンタにどんな悪戯してやろうかって盛り上がってやす」
「おい止めろ。まぁ、問題ねぇんならいい」
そう言って、運ばれてきたどんぶり飯に土方さんはたらふくマヨネーズをかける。相変わらず気持ち悪いものを食う。
でも、いつもは匂いも見た目も不快なのに今日はそれも許せる。
いつだって、同じ部屋になってくれると、そう言った。俺はそうなることを望んではないけど、その言葉だけで、十分嬉しい。
土方さんが俺を選んでくれることはないのは知っている。だから、それだけでいい。
「ほら、好きなだけ食えよ」
「じゃあ遠慮せずに」
「したことねぇだろーが」
差し出された団子の皿を受け取って、あむりと頬張ればみたらしの垂れの味が口一杯に広がって顔が緩む。
知られないようにしなければ。土方さんがこうやって、俺をせわし続けてくれるように。見捨てられないように。
盗作して何を得るんだろうか。
それでは五周年ネタ続きです。久々ですみません。ひー進まないし落ち決まらない!
リリスの微笑み
「荷物これだけ?」
「へい、そうでさ」
とん、と箱を床に置いた旦那がふぅと息を吐いた。その横に持っていた箱を置いて、俺もしゃがみこんで一息つく。木漏れ日が窓からきらきらと射し込んで眩しい。
旦那の部屋は、やっぱり甘い匂いがする。すんすん、鼻を鳴らすと砂糖菓子のような匂いだけでなく、仄かに汗の匂いも混ざっていた。すぐ隣にいる旦那のだ。甘いだけじゃなく男臭さも混じっている。それを嗅ぐとどうしてもお腹が減るのだと、思っていたらぐりぐり頭を押された。
「恥ずかしいからそんな臭いかがないでくんね?」
「臭くねぇですぜ?」
「そういう問題じゃねぇの」
ったくもうとかなんとか言いながら、旦那は俺の荷を解く。
熱も二日あれば治まって、漸く今日、俺は旦那の部屋へ引っ越した。とは云えど何度か遊びに来たことのある、同じ寮の一つ上の階の部屋だ。そこまで真新しいことは何にもない。
手分けして荷物を仕舞い、ベッドに腰かけると、スプリングを軋ませ旦那も隣に座った。
ふんわり漂う匂い、旦那にしゃぶりつきたくなる。けれど堪えて、深呼吸を。
「旦那、これからお願いしまさァ」
「あいよ」
返事しながらそのまま、顎を捕われ唇を奪われる。唾液を交換するようにぐちゃぐちゃとべろが絡んで、じんわり満たされると同時に腹の底がもっとほしいと、唸る。折角我慢したのに、こうも易々と与えられると意味がない。
「ふぁ、あっ……」
「腹減ってんの?」
「……ちっとばかし」
背骨に沿ってつぅと下る指先に身震いする。胸がドキドキ騒ぎだし、顔も火照っていく。
そっとベッドに寝かされ、旦那が覆い被さってきてまっすぐに俺を見る。その眼差しはいつものかったるそうな覇気のないものとは違って、眼差しだけで痺れてしまうぐらい、熱い。
両腕を伸ばし旦那を抱き寄せる。こつん、と額を合わせてきた旦那にいただきますと言えば、苦笑とともに召し上がれと返された。
そんなこんなで旦那と同室になってから結構な頻度でごちそうを貰っている。どちらかというと俺よか旦那のが夢魔のようだ。じっと見つめて誘われると、断れない。その上ねちねちと攻められるから、夜眠れないこともしばしばあって。
授業終了の鐘を聞いてふわああ、と欠伸をしながら起き上がると隣の席の山崎が、俺を見ながら笑いやがってむっとする。
指を振れば机上の消しゴムがひゅっと飛んで、山崎の額へぶつかる。
「いてっ!」
「俺のこと笑いやがるからでィ」
ふふんと笑えば額を撫でながら口を尖らせる。
旦那のお陰か、最近こういうことに魔力を使う余裕も出てきた。考えてみれば襲われたあの一件以来たまに山崎とちゅーするぐらいで、飯を食っていなかったようなものなのだから、魔力もあんまりなかったのだろう。一人でしたってほんの少ししか貯まらないし。
いまは常に満腹状態だ。
「沖田さん、坂田先輩と同室になってから元気になりましたよね」
「ん? そう?」
「俺ともなんにもしなくなったし」
「え?」
ぼそり、続いた言葉が聞き取れなくて問うけれど、なんでもないですと返される。
お昼なんにしましょうかね、と席を立った山崎に続いて食堂へ向かう。新八は昼は一足先に食堂へ行きバイトしている。なんでも好きな人ができたらしい。だから空いてる時間を少しでも有効利用したいのだと言っていた。好きな人ができてからの新八はいつもの優しい、包み込むような匂いだけじゃなく、仄かに甘い匂いがした。おいしそうだ。
今日の日替わり定食はなんだろうとわくわくしながら校舎を歩いていると、後ろからかつかつと速めな足音が聞こえてきた。そんなに腹減ってるのかと暢気に思いながら山崎の後ろ頭を見ていればふんわりと、おいしそうな匂いがした。煙の混じったそれに、はっと振り返る。
そうすれば、いつだって甘くも苦い香りを纏った土方さんが、俺を見て驚いたように目を見開いていた。声をかけられずとも気配を感じる距離より離れていても、分かってしまった自分に舌打ちしたくなる。これじゃ犬だ。
「こんなとこで、どうしたんですかィ土方さん」
「いや、おまえの姿見かけたもんだから。一緒に飯食わねぇか」
「山崎いるし」
言えば土方さんが俺から視線を外して、山崎をじろりと見たのか、びくりと山崎が跳ねて悲鳴をあげた。うるせぇなと思いながら俺も一瞥すれば、漸く間合いまで近づいた土方さんが仏頂面を浮かべながら煙草をくわえた。拳を握った状態から人差し指を伸ばせば、指先に火が点り瞬く間に煙がくゆる。
「おまえの好きな花の蜜やるから」
「だんごとかぷりんとか食いたい」
困らせたくてつい、少しばかり高いデザートの名を連ねれば、ふ、と土方さんは表情を緩めた。それがまた男前で。俺の周りは俺よか夢魔らしい人ばかりだ。見惚れそうになって顔を反らす。
風が強いのか窓の向こうでは草木がさわさわ揺れていて、血のように赤い花びらがはらはらと舞っている。地面に落ちると決まっているのに、風に流されあちこちへふらふらしている様に、無意識に自分を重ねかけて土方さんの声にはっとする。
「なんでもおごってやるよ、久々に」
「んじゃあ山崎、俺今日この人と食う」
「……分かりました。またあとで」
背を向けたまま山崎に言えば、不満げな声の後にゆっくりと足音が遠退く。さっきの土方さんとは正反対だ。
じゃあ行くか、と来た道を引き返す土方さんの斜め後ろを歩く。あまりに近すぎると色々と大変なことになると学んでから、隣に並んでは歩けない。
いつも使ってる食堂とは別に、少し金額が高めのレストランがある。そこは人間界の料理がメインで、食堂なんかよりもっとお洒落で、カップルがよくいる。こんな風に、先輩が後輩におごってやることも多々あるけれど。二人で飯食うのなんて久々でしかもそんなところで食べるから、緩みそうになる唇を引き締めつつも、スキップしたい気分。
食堂の固い椅子と違ってふかふかの椅子に座り約束通り花の蜜をまず頼むと、土方さんは煙草の火を消した。それから吸い殻を、俺の遠足土産の携帯灰皿に仕舞う。ちゃんと使っていることにちょっと驚く。煙草と灰皿はセットだと人間界に行ったとき知って、いつもたくさんもらってるからたまには礼をしてやろうと買った、真っ黒くて地味なそれ。物を大事に扱う人だから、多分壊れてぼろぼろになるまで使ってくれる。
「……最近大人しいな」
「そうですかィ」
「あんま突っかかってこねぇじゃん」
「んー? そうですかね?」
言われて記憶をまさぐってみる。どうだろうか。最後に土方さんと話したのはいつだろう、昨日じゃない、一昨日もないと遡って、はたと気づく。寝込んだあの日以来、顔を見かけることはあっても話してない。そんなんだから悪戯だってろくにしかけてない。
こんなに話さないことはなかった。見掛けたら声をかけたりしていたのだ。それが少なく見積もっても一週間は関わりがなかったなんて。
勤勉じゃないし恋人もいない俺は夜暇で、暇を潰すのを口実に時々土方さんの部屋へ行ったりしていたけれど。今は旦那がいてその必要もないぐらいに忙しくて。会えてないことに若干の違和感を抱いたりしていたけれど、それを寂しいとは思っていなかった。
なんてことだ、といつの間にかくわえていたストローから唇を離す。ぷくぷく生まれていた泡も消えて、ただじっと土方さんが俺を見るのだけ意識して、居たたまれなくなる。
でも、会いに行く気にはなれない。俺が一方的に思ってるだけだけど、合わせる顔がないと、思ってしまう。土方さんはただうるさかったやつが静かになったと思っているぐらいなんだろうけれど、俺は、毎夜のように旦那に満たされて、どこか変わってやしないかと、正直こうして向かい合うのだって怖いぐらいで。
「問題ねぇか、アイツと相部屋で。いつだって代わってやるぞ」
「全然問題ねぇでさ。旦那とアンタにどんな悪戯してやろうかって盛り上がってやす」
「おい止めろ。まぁ、問題ねぇんならいい」
そう言って、運ばれてきたどんぶり飯に土方さんはたらふくマヨネーズをかける。相変わらず気持ち悪いものを食う。
でも、いつもは匂いも見た目も不快なのに今日はそれも許せる。
いつだって、同じ部屋になってくれると、そう言った。俺はそうなることを望んではないけど、その言葉だけで、十分嬉しい。
土方さんが俺を選んでくれることはないのは知っている。だから、それだけでいい。
「ほら、好きなだけ食えよ」
「じゃあ遠慮せずに」
「したことねぇだろーが」
差し出された団子の皿を受け取って、あむりと頬張ればみたらしの垂れの味が口一杯に広がって顔が緩む。
知られないようにしなければ。土方さんがこうやって、俺をせわし続けてくれるように。見捨てられないように。
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