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梅々

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やおいの日

二人してテーブルに頬杖つき、煎餅片手にドラマを見る。たまに二三やりとりをするが、得意の悪態は今は影を潜め、真剣にテレビを見つめている。

三角関係だの不倫だの近親相姦だの同性愛だの、重たいものをごった煮にしたドロドロのドラマ。最初はどうなるものかと思っていたが意外とうまく纏まっている。主人公の女は不倫相手の嫁である元同級生に思いを寄せている。



「たった一度だけの夢でいいの。貴女と夜を過ごしたい……」



そう、女が漏らした。

聞き慣れた台詞だ。思いながら煙草を灰皿に押し付け、火を消し、ふぅと煙を逃した。



「俺思うんですけど」

「あ?」



CMに切り替わったのと同時に、総悟が呟いた。指についた醤油を舐めとっている姿はいつ見てもがきくさい。



「一度だけでいいなんて嘘でさ。一度のあとは、次が欲しくなるに決まってやす」



それなのに一丁前のことを言う。俺の目を、じっと見て。

確かにそうだろう。次が欲しくなるだろう。もっとと、思ってしまうだろう。

でも。相手をこれ以上汚したくないだとか、最後の望みだとか。事情や相手次第では、醜いだけの気持ちではなくなるものだから。



「そんぐらいの気持ちを抱いたことがねぇから言えんだろ」

「ふぅん」



納得したのかしていないのか、曖昧な返事をし、再び始まったドラマに目を向ける。

おまえは、知らないだろう。

たった一度でもいい。数時間でも、一時間でも。おまえを抱けるならと、俺が思っていることを。

此方を向くことのない、総悟に声には乗せず思いを呟いた。











やおいの日ですね。

昨日から読み続けていた小説が終わりました。素敵だった。泣いた。久々にぶわっとなった。咲いた。零やりたい。



政略結婚ネタもおいしいですね。

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祝☆映画化

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