梅々
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ばんかいっ!
・・・夢に乱菊さんとひっつーが出てきました。なぜ。昨日、思い出すのも困難な程微かにブリーチの話しただけなのに。
そういえば。しゅごキャラがパワーアップしてて驚いた。唯世君もいいけどさ、イクトだっけ、あいつもいいよなぁ。声神田だし。
神田の活躍をアニメじゃ一切見れなかった。父が消してくれちゃったもので、えぇ。あの甘党と闘うところが・・・畜生。
いいや。
今更だよ、今更。銀魂は被害にあってないんだから、うん。
昨日、「韓国人の反対が」って言おうとしたら、「変態」って言ってしまって焦った。
よくある言い間違い。決して他意はないはず。
では、土沖で一昨年書いた「花に止まる~」の続きチック。まさか続きを書くとは。
空の色は移ろう
人の心もまた、然り
空を飛ぶ鳥たちは
屋上の扉を開けると、ぶわぁっと一気に風が吹いた。思わず一瞬目を瞑り、隙間が狭いから風が強く吹くんだと思って重い扉を押す。
教室でも見た通り、今日は心地好い青空とは程遠い曇天。雨が降りそうで降らない、この湿った空気が好きだったりする。
歩を進める都度、ベルト通しにつけたチェーンが軽薄な音をたてる。元来、俺はこういうのそこまで好きじゃなかったけど、これはそこそこ気に入っている。
乾いたコンクリートに座り込み、そのままごろんと横になる。眩しくない代わりに寒い。だからといって上に何か掛けるのはどうかと思うし持っていない。
この授業が終われば放課、又は部活。
よし、真面目に寝よう。
風邪引くかもしれないけれど、あの教室にはいたくない。
「・・・沖田」
どれ程寝たのか。それとも少しも寝てないのか。時計を見なかったし曇り空だから何も分からず、呼び声に瞼を開くと男が、しゃがんで俺を見下ろしていた。
なんで、此処に。
素直に起きなきゃ良かった、油断した。
「・・・・・・土方」
「先生だっての。何寝てんのお前。授業中」
「・・・アンタこそ、授業中」
教室で寝てると律儀に五分置きに起こしてくるから、態々寒い屋上へ出てきたというのに。
俺の親切を無駄にしやがって。
授業中は掛けている眼鏡を外し胸ポケットにしまい、男は煙草を取り出す。
不良生徒に不良教師。俺もこいつも不良だけれど、同じ扱いをされちゃ困る。俺は良い子のフリしたりしない。
「明日、お前空いてる?」
「微妙でさァ。なに」
「買い物行きてぇんだけど」
「またァ? だりぃなぁ。昼飯奢ってくれんなら良いですぜ」
「いつも奢ってんだろ」
決して仲が良いわけじゃないんだけど、月に二回程、俺はこの人と休日を過ごす。
最初は確か、次の授業、起こしたりしないから町案内しろと言われて。次はデパートまでの道があやふやだから・・・とかそんなん。毎回いろんなとこで昼飯奢ってくれるから、それ目当てで暇潰しがてらこの人と過ごすようになった。
これも援交といったら援交の枠に入りそうな。
「ちょっと高級なレストラン行きてぇ」
「それだったらディナーのほうがいいだろ」
ふーっと土方が吐いた紫煙は空を漂い徐々に無色に染まっていく。
煙の見せる光景は中々綺麗だが、煙いし臭い。俺は成人しても煙草を吸わないと言い切れる。
なんて下らないことに頭使ってたら眠気が蘇ってきた。
そうだ、この人なんで此処にいるんだ。
「授業は、どしたんで」
「自習。プリントお前も提出しろよ」
そんなことするわけがないだろうと土方に背を向けると、チャラ、とまた薄っぺらい音が腰からする。
しまった、と隠そうとするより早く節榑立った指がチェーンを掴む。
してやったり、鬼の首をとったように笑う臨時教師。俺はなんだ、賊軍か。
「・・・やっぱ、つけてんじゃねぇか」
「アンタから貰ったのじゃねぇし」
「嘘だろ。お前こういうの嫌いだっつってただろ、沖田」
なんでそんなに嬉しそうに笑うのか。アンタが笑う分俺はとてもきまずい気分になるというのに。
こんなもの、生徒に買い与える教師も教師だが、素直につけちゃってる俺も俺だと益々自己嫌悪。不登校になったら原因は間違いなく土方にあるだろう。
早く教室に戻れ、というか産休とった先生、さっさと帰ってきてくれ。頼むから。
抑々、この男の意図なんだ。俺なんかと親しくしたって後々恩返しされたりすることなんて有り得ないと分かっているだろうに。
賢明な判断ではない。
「アンタは何が目的なんで? 俺には理解できねぇよ。こんなやつに構うなんて」
「別に? 目的なんざねぇよ」
「はぁ?」
「まぁ、あるっちゃあるかもしれねぇけど」
意味不明なことばかり、言われても。以心伝心なわけじゃないのだ。通じない、これっぽっちも。
もどかしいのだと、気付いているくせして土方は曖昧に笑い二本目に火をつけた。このまま何も言わないという意思表示。そんなものに屈したら俺じゃない。
起き上がって視線を合わせ、睨みつける。
「言えよ、土方」
「呼び捨てにすんなっての。オコチャマには分かんねーよ」
「そのオコチャマに分かりやすく教えるのがアンタの仕事だろィ」
「・・・じゃあ」
愛煙家の土方が本当に珍しく、たった今吸い始めた煙草をコンクリートに擦り付け火を消した。
何事だ、とその行為を凝視する俺の後ろ頭を土方は掴み自分自身の方へ向かせる。
「絶対、お前には早ェけどな・・・」
「なに、が・・・ッ!」
触れ合わさったのは苦い唇だ。数秒前までその唇が咥えていた煙草の芳香りがする。
予想だにしない暴挙に呆然としていると、土方はそれ以上何もせず唇を離した。
「ほら、未だ早い」
「・・・」
「じゃあ、そろそろ授業終わるから、お前も鐘鳴ったら来いよ」
そう言い残して土方は金属の扉の向こうへ消えた。
なにを。
なにをしやがった。
「・・・あンのヤロー・・・・・・」
俺のファーストキスを奪いやがって!
と続く言葉は飲み込んで。
とりあえず一発、やりに行かなくては。
そういえば。しゅごキャラがパワーアップしてて驚いた。唯世君もいいけどさ、イクトだっけ、あいつもいいよなぁ。声神田だし。
神田の活躍をアニメじゃ一切見れなかった。父が消してくれちゃったもので、えぇ。あの甘党と闘うところが・・・畜生。
いいや。
今更だよ、今更。銀魂は被害にあってないんだから、うん。
昨日、「韓国人の反対が」って言おうとしたら、「変態」って言ってしまって焦った。
よくある言い間違い。決して他意はないはず。
では、土沖で一昨年書いた「花に止まる~」の続きチック。まさか続きを書くとは。
空の色は移ろう
人の心もまた、然り
空を飛ぶ鳥たちは
屋上の扉を開けると、ぶわぁっと一気に風が吹いた。思わず一瞬目を瞑り、隙間が狭いから風が強く吹くんだと思って重い扉を押す。
教室でも見た通り、今日は心地好い青空とは程遠い曇天。雨が降りそうで降らない、この湿った空気が好きだったりする。
歩を進める都度、ベルト通しにつけたチェーンが軽薄な音をたてる。元来、俺はこういうのそこまで好きじゃなかったけど、これはそこそこ気に入っている。
乾いたコンクリートに座り込み、そのままごろんと横になる。眩しくない代わりに寒い。だからといって上に何か掛けるのはどうかと思うし持っていない。
この授業が終われば放課、又は部活。
よし、真面目に寝よう。
風邪引くかもしれないけれど、あの教室にはいたくない。
「・・・沖田」
どれ程寝たのか。それとも少しも寝てないのか。時計を見なかったし曇り空だから何も分からず、呼び声に瞼を開くと男が、しゃがんで俺を見下ろしていた。
なんで、此処に。
素直に起きなきゃ良かった、油断した。
「・・・・・・土方」
「先生だっての。何寝てんのお前。授業中」
「・・・アンタこそ、授業中」
教室で寝てると律儀に五分置きに起こしてくるから、態々寒い屋上へ出てきたというのに。
俺の親切を無駄にしやがって。
授業中は掛けている眼鏡を外し胸ポケットにしまい、男は煙草を取り出す。
不良生徒に不良教師。俺もこいつも不良だけれど、同じ扱いをされちゃ困る。俺は良い子のフリしたりしない。
「明日、お前空いてる?」
「微妙でさァ。なに」
「買い物行きてぇんだけど」
「またァ? だりぃなぁ。昼飯奢ってくれんなら良いですぜ」
「いつも奢ってんだろ」
決して仲が良いわけじゃないんだけど、月に二回程、俺はこの人と休日を過ごす。
最初は確か、次の授業、起こしたりしないから町案内しろと言われて。次はデパートまでの道があやふやだから・・・とかそんなん。毎回いろんなとこで昼飯奢ってくれるから、それ目当てで暇潰しがてらこの人と過ごすようになった。
これも援交といったら援交の枠に入りそうな。
「ちょっと高級なレストラン行きてぇ」
「それだったらディナーのほうがいいだろ」
ふーっと土方が吐いた紫煙は空を漂い徐々に無色に染まっていく。
煙の見せる光景は中々綺麗だが、煙いし臭い。俺は成人しても煙草を吸わないと言い切れる。
なんて下らないことに頭使ってたら眠気が蘇ってきた。
そうだ、この人なんで此処にいるんだ。
「授業は、どしたんで」
「自習。プリントお前も提出しろよ」
そんなことするわけがないだろうと土方に背を向けると、チャラ、とまた薄っぺらい音が腰からする。
しまった、と隠そうとするより早く節榑立った指がチェーンを掴む。
してやったり、鬼の首をとったように笑う臨時教師。俺はなんだ、賊軍か。
「・・・やっぱ、つけてんじゃねぇか」
「アンタから貰ったのじゃねぇし」
「嘘だろ。お前こういうの嫌いだっつってただろ、沖田」
なんでそんなに嬉しそうに笑うのか。アンタが笑う分俺はとてもきまずい気分になるというのに。
こんなもの、生徒に買い与える教師も教師だが、素直につけちゃってる俺も俺だと益々自己嫌悪。不登校になったら原因は間違いなく土方にあるだろう。
早く教室に戻れ、というか産休とった先生、さっさと帰ってきてくれ。頼むから。
抑々、この男の意図なんだ。俺なんかと親しくしたって後々恩返しされたりすることなんて有り得ないと分かっているだろうに。
賢明な判断ではない。
「アンタは何が目的なんで? 俺には理解できねぇよ。こんなやつに構うなんて」
「別に? 目的なんざねぇよ」
「はぁ?」
「まぁ、あるっちゃあるかもしれねぇけど」
意味不明なことばかり、言われても。以心伝心なわけじゃないのだ。通じない、これっぽっちも。
もどかしいのだと、気付いているくせして土方は曖昧に笑い二本目に火をつけた。このまま何も言わないという意思表示。そんなものに屈したら俺じゃない。
起き上がって視線を合わせ、睨みつける。
「言えよ、土方」
「呼び捨てにすんなっての。オコチャマには分かんねーよ」
「そのオコチャマに分かりやすく教えるのがアンタの仕事だろィ」
「・・・じゃあ」
愛煙家の土方が本当に珍しく、たった今吸い始めた煙草をコンクリートに擦り付け火を消した。
何事だ、とその行為を凝視する俺の後ろ頭を土方は掴み自分自身の方へ向かせる。
「絶対、お前には早ェけどな・・・」
「なに、が・・・ッ!」
触れ合わさったのは苦い唇だ。数秒前までその唇が咥えていた煙草の芳香りがする。
予想だにしない暴挙に呆然としていると、土方はそれ以上何もせず唇を離した。
「ほら、未だ早い」
「・・・」
「じゃあ、そろそろ授業終わるから、お前も鐘鳴ったら来いよ」
そう言い残して土方は金属の扉の向こうへ消えた。
なにを。
なにをしやがった。
「・・・あンのヤロー・・・・・・」
俺のファーストキスを奪いやがって!
と続く言葉は飲み込んで。
とりあえず一発、やりに行かなくては。
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COMMENT
へい!じょうおー!
やぁっと来れたぜ。めありーさんよ。
女王じゃないぞ☆
なんか、君の文面、借金取りorやくざみたいですよ。
あは
あ、誰だかわかんないと悲しいから言っとくけどお兄さんだよ~(^^)
…これって自分から名乗るとただの馬鹿みたいだ…
ま、とりあえずよろしく~
こちらこそ。
まぁ仕方ないよ。事実ですからね。
じゃ、此方も貼るべきなのだろうか・・・?
ともかく、有難うございますということで。