梅々
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おつかれさま。
カラオケ行ってきました!
楽しかった!
去年作ったような、卒業祝誌をもらいました!
半分読んだ。面白かった。あんな文を書けるようになりたい。
そして帰りにメイトで妹の誕生日プレゼントと父のはじめの一歩を買い、バカイザーと仏のトシと目が合いマグカップを買ってしまいました。やっちまったなぁ!
あと、沖田のチラシと土方のチラシを!
やったね!
昨日、拍手をしてくださった方ありがとうございます!
では、小ネタのはずが・・・!最低な土方ブームです。
沖田をみると女抱く気が萎える土方。
いらないものは求めない、一ミリも。
だから、それなりにあってほしい。
シングルベッド
「愛してる」
「嘘ばっかり!」
ふと思った。俺は何をしているんだろう。
薄い土壁に寄りかかり、壁の向こうから聞こえる修羅場に耳をすまして、目を瞑る。仕事だからという理由で此処にいるわけだけど。くぐもって聞こえる口論はありきたりなもの。
所用で、土方さんを呼びに来る羽目になった。急ぎの書類があるとか、だった気がする。近藤さんにお使いを頼まれて、女の家まで来た。若干乱れた髪に帯。これからコトに及ぼうとしていたのは女の格好で分かったが、だからといって引き下がれずに。こちらもまた乱れた着流し姿の土方さんに室内に入れられて用件を伝えて。土方さんが女に隣室へ呼ばれ今に至る。
帰っていいだろうか。帰りたい。サスペンスの途中だった。山崎は今頃続きを見ているのだろう、思ったら殴りたくなってきた。そもそもなんで俺が選ばれた。
「いつもそうやって誤魔化すのね、愛してると言えば満足すると思ってるんでしょ!」
「誤魔化してねぇよ。お前だって分かって付き合ったんだろ。俺は忙しい」
はぁと、溜め息を吐いた。屯所まで土方さんを連れていくのが役目。だから口論が終わらない限り、女が諦めない限り俺も帰れない。どうにか早く終わらせろ、願うが叶う見込みは低い。
口論、特に別れ際の修羅場を聞くのは好きだが、眠たさとテレビ見たさで好奇心に火はつかない。
「愛してる、つってんだろ」
「もうたくさん!いいわ、終わりにしましょう!」
漸く終わったらしく、ヒステリックな女の声は止み、隣からの音はしなくなった。
ガタ、隣室の障子に続き此方の部屋の障子が開いた。しれっとした顔で帰るぞ、なんて宣う。
もう二度と来ないであろう家から出るとき、振り向けば泣き崩れる女の姿が見えた。
今回は、長く続いたのに。
「修羅場聞くのは好きですがアンタのには飽きやした」
「何回目だ、おまえ居合わせんの」
「十回はゆうに」
星がチカチカ、天人を乗せた船の明かりにかき消されつつも煌めいている。
運なのか、土方さんの別れ際に遭遇することが多い。それだけでは、なくて。
「総悟、」
「・・・ぅ、んっ」
夜の、ひとっこひとりいないとはいえ道路の真ん中で唇を塞がれた。
土方さんの、あの男らしい手が俺の腰を抱く。応えるように抱きついてやれば、誉めるようにやらしく手が這った。もっと。強請るのはさらなる快楽を知っているからだ。
女と切れると、次が見つかるまでの間土方さんは俺を抱く。気持ち良いから拒みはしない、だけど間違ったことだから望みもしない。
「ふ、ぁ・・・」
「おまえの顔見ると、萎える」
「・・・あぁそうですか」
聞き慣れた言葉を流せば不満そうな視線を向けてくる。だからといって構う気は起こらなくて、ただサスペンスの続きだけが気になって。
萎えるならどうして俺をヤれるんだか。不思議なことに首を傾げればポンポン、頭を撫でられた。
「書類終わったら部屋へ行く」
「はいはい」
聞き慣れた、あの感情の伴わない愛の言葉を向けられることはない。いらないし。
求めないから、さりげなく俺が一番長続きしているのかもしれない。
確実な、言葉や物を欲しがる、皆。土方さんは感情の伴わない言葉や物は大盤振る舞いだけれど、中身のつまった言葉を言わない。そこが、女にはキツいのだろう。中身が欲しくて求めるのだから。
「総悟早くしろ」
「へい」
ならば欲しがろうか。
この人が俺をもう拾わないように。
楽しかった!
去年作ったような、卒業祝誌をもらいました!
半分読んだ。面白かった。あんな文を書けるようになりたい。
そして帰りにメイトで妹の誕生日プレゼントと父のはじめの一歩を買い、バカイザーと仏のトシと目が合いマグカップを買ってしまいました。やっちまったなぁ!
あと、沖田のチラシと土方のチラシを!
やったね!
昨日、拍手をしてくださった方ありがとうございます!
では、小ネタのはずが・・・!最低な土方ブームです。
沖田をみると女抱く気が萎える土方。
いらないものは求めない、一ミリも。
だから、それなりにあってほしい。
シングルベッド
「愛してる」
「嘘ばっかり!」
ふと思った。俺は何をしているんだろう。
薄い土壁に寄りかかり、壁の向こうから聞こえる修羅場に耳をすまして、目を瞑る。仕事だからという理由で此処にいるわけだけど。くぐもって聞こえる口論はありきたりなもの。
所用で、土方さんを呼びに来る羽目になった。急ぎの書類があるとか、だった気がする。近藤さんにお使いを頼まれて、女の家まで来た。若干乱れた髪に帯。これからコトに及ぼうとしていたのは女の格好で分かったが、だからといって引き下がれずに。こちらもまた乱れた着流し姿の土方さんに室内に入れられて用件を伝えて。土方さんが女に隣室へ呼ばれ今に至る。
帰っていいだろうか。帰りたい。サスペンスの途中だった。山崎は今頃続きを見ているのだろう、思ったら殴りたくなってきた。そもそもなんで俺が選ばれた。
「いつもそうやって誤魔化すのね、愛してると言えば満足すると思ってるんでしょ!」
「誤魔化してねぇよ。お前だって分かって付き合ったんだろ。俺は忙しい」
はぁと、溜め息を吐いた。屯所まで土方さんを連れていくのが役目。だから口論が終わらない限り、女が諦めない限り俺も帰れない。どうにか早く終わらせろ、願うが叶う見込みは低い。
口論、特に別れ際の修羅場を聞くのは好きだが、眠たさとテレビ見たさで好奇心に火はつかない。
「愛してる、つってんだろ」
「もうたくさん!いいわ、終わりにしましょう!」
漸く終わったらしく、ヒステリックな女の声は止み、隣からの音はしなくなった。
ガタ、隣室の障子に続き此方の部屋の障子が開いた。しれっとした顔で帰るぞ、なんて宣う。
もう二度と来ないであろう家から出るとき、振り向けば泣き崩れる女の姿が見えた。
今回は、長く続いたのに。
「修羅場聞くのは好きですがアンタのには飽きやした」
「何回目だ、おまえ居合わせんの」
「十回はゆうに」
星がチカチカ、天人を乗せた船の明かりにかき消されつつも煌めいている。
運なのか、土方さんの別れ際に遭遇することが多い。それだけでは、なくて。
「総悟、」
「・・・ぅ、んっ」
夜の、ひとっこひとりいないとはいえ道路の真ん中で唇を塞がれた。
土方さんの、あの男らしい手が俺の腰を抱く。応えるように抱きついてやれば、誉めるようにやらしく手が這った。もっと。強請るのはさらなる快楽を知っているからだ。
女と切れると、次が見つかるまでの間土方さんは俺を抱く。気持ち良いから拒みはしない、だけど間違ったことだから望みもしない。
「ふ、ぁ・・・」
「おまえの顔見ると、萎える」
「・・・あぁそうですか」
聞き慣れた言葉を流せば不満そうな視線を向けてくる。だからといって構う気は起こらなくて、ただサスペンスの続きだけが気になって。
萎えるならどうして俺をヤれるんだか。不思議なことに首を傾げればポンポン、頭を撫でられた。
「書類終わったら部屋へ行く」
「はいはい」
聞き慣れた、あの感情の伴わない愛の言葉を向けられることはない。いらないし。
求めないから、さりげなく俺が一番長続きしているのかもしれない。
確実な、言葉や物を欲しがる、皆。土方さんは感情の伴わない言葉や物は大盤振る舞いだけれど、中身のつまった言葉を言わない。そこが、女にはキツいのだろう。中身が欲しくて求めるのだから。
「総悟早くしろ」
「へい」
ならば欲しがろうか。
この人が俺をもう拾わないように。
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