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梅々

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言葉にしなくても思ってたら同じ

襤褸雑巾のようになるまで 虐めぬいてやろうか

その白い肌を剥いで

その泣き喚く喉元に 優しくナイフで切りつけてやるよ






つまりは日本おめでとうなのです。
イチローは凄かった。流石・・・期待を裏切らないヒーローですね。惚れます。スーパーカップ1.5倍キムチ味食べながら見てましたがあれは美味しい。いつだか食べた、韓国のカップラーメンキムチ味は酷かった。恨みを辛さにこめた感じで。あの辛さは辛いを超越してます。殺す気か!

夕方、二歳児に折角描いた原稿ちょこっと切られてしかもさいんぺんで落書きまでされて殺してやろうかと真面目に思いましたが。おもいっきり叩いちゃったし、まぁ気付けば可愛いなーコイツーになってるから質が悪い。
書き直した方がうまくいきましたし。・・・と思い込む。


炉心融解は沖土だと思う。





では大高で春ですねぇ♪ネタ。このまま続けてればオンで初の野外になってましたが、一応、「自重・初心に戻ろう」週間なのでやめてみた。いつか続き描いたりして。
















それは学年末テストが終わった頃。土方さんからメールが来た。

『今週末泊まりに来いよ』

たった十文字の、拒否権を認めない自分勝手なメールに溜め息が出た。











抑。一ヶ月以上会っていない恋人に、一ヶ月振りの連絡が電話じゃなくてメールって時点で腹が立つ。
テスト頑張ったんだ、誉めるなりなんなりしやがれ土方のクソ馬鹿。
まぁ、口に出せばあの人特有の若気顔でしてやったりと俺を餓鬼扱いするのが目に見えているから思うだけなんだけど。それでも、ばれる時はばれる。
荷物詰め込んだスポーツバッグ抱えてエントランスに入る。
常連(?)の俺は顔パスで、管理人のおじさんが久し振りだねェと声をかけてくれる。今年会うのは未だ二回目。そろそろ危機じゃないかと思うが土方さんがどう思っているかは未だ分からない。

ピンポーン

チャイム鳴らして出た声は相も変わらぬ無愛想。だけど名前を言うと少し甘くなるから照れる。
俺だけ、特別みたいで。
入ってこい、無愛想さが抜けた声が言うと同時にカシャンとドアのロックが外れる。
むず痒い感覚に唇を引き締め、ドアを開けて勝手知ったる屋内へ。

「土方さーん」

「おー、こっちこっち」

どうやら風呂掃除の最中らしい。水音と共に声がかかって、俺はリビングに荷物を置く。
ソファーに腰掛けテレビをつけると同時に、シャツの袖を捲った土方さんが部屋へ入ってきた。
久々に見る顔。胸がきゅん、と縮こまる。
待て待て待て。俺はそんなキャラじゃない。

「久し振り」

「・・・ホントに、久々でさァ」

ドカッと彼は横に座る。そのまま腕が伸びてきて、強かに拘束される。
その腕を離そうと躍起になるが、力の差は歴然としていて。無駄な足掻きだとくすくす笑われれば抵抗を止めるしかなく。

「茶ァ出す気はねぇんですかィ」

「いいだろ、少しぐらいこうしててもよ。・・・久し振りなんだから」

「・・・まぁ甘えたいってェなら、ちょっとぐらいは許しやすぜ」

腹いせに馬鹿にしたように言ってやると苦笑混じりにもっと力を込められた。
触れ合っている上半身は間隙無く、布越しに体温が伝わる。とくんとくんと脈打つ鼓動に、此方の心拍数は上がってしまう。スン、と息を吸い込むとかぎなれた独特の匂いに鼻孔が満たされて、益々情けないことになる。
そっと抱き締め返すと、耳元で総悟。と呼ばれた。それは低く甘い声色で、腰が砕けそうになった。
意図してやっているから、質が悪くて。毎度毎度懲りもしない、俺も俺だけど。

「なんですかィ・・・?」

「今日、花見しようぜ」

「花見・・・?」

そういやニュースで、昨日ぐらいから咲き始めたと言っていたが。
きょとん、と首を傾げる。と優しい瞳が俺を映して、額にちゅっと口付けられた。
色んな気持ちがごちゃ混ぜになって、少し照れる。

「いいとこ見っけたんだよ。支度するからちょっと待ってろよ」

「仕方ねぇなァ。期待外れだったらあんたの番号着信拒否にしやすから」

「はいはい」

どうやら余程自信があると見える。俺は有言実行する男だと知っているにも関わらず、頷いたのだから。
もし、本当に着信拒否にしたとしたら。俺と土方さんの接点は皆無になってしまう。俺から電話したりするなんて、何だか負けたような気分になるからできなくて、今まで一度だってしたことがない。
これは墓穴なのかもしれないと若干の危惧。

「おい、行くぞ?」

「へーい」

追いかければ当然のように手が差し出されて、それに指を絡める。
白昼堂々とこんなことは出来ないから、初めて、といっても過言ではない行為。
恥ずかしくて恥ずかしくて、早く車につけばいいと思ったらどうやら車には乗らないらしく。駐車場通り過ぎて街灯に照らされた道を行く。
誰かに見られたらとか思わないのだろうか。夜だから平気だと?
暗闇のお陰で顔が見られないのが幸いだ。紅潮している顔を、夜目が利かない土方さんに見られることはない。

「・・・月、綺麗だな」

「ホントだ。真ん丸いですねィ」

見上げているとくぃっと腕を引っ張られた。何だ、と隣を見れば拗ねたような顔。月にまで嫉妬? そんな性格じゃないだろうに。
土手を上がると、広がる視界に薄い桃色がぼんやりと浮かび上がって。

一本の、桜。

堂々と立っているその幹は太く、樹齢が何百年もありそうな風格。風にそよぐ枝、はらはらと花びらが散って、蒼い水面を緩やかに流れる。
すごい、と純粋に思う。テレビとかでみるものの比ではない。
立ち止まってそれを見ていると木の下へ促すように手を引かれ、ゆっくりとその桜の木へ近付いて行く。

「穴場だろ?」

「へい・・・」

ライトアップ、とか無粋なものはなく月明かりだけが妖艶に桜を染める。
別に花とかそこまで興味ないけれどそれでも見惚れるぐらい綺麗だ。
下からそよそよ落ちる花びらを見ていると優しく、土方さんは俺の名を呼んだ。

「総悟、来いよ」

「あっ、団子!」

広げた新聞、その上置かれた三色団子。言葉よりそれに意識が向いて、団子を挟んだ土方さんの隣に腰かける。
ったく、お前は・・・とか呟く声が聞こえた気がしたけれど気にせず団子をパクリと食べた。
嗚呼美味しい。これであんこが入ってれば幸せなのに。

「ったく・・・お前は何でそう食い意地はってっかな」

「ぅ、わっ」

ふわり、体が宙に浮いてその次煙草の香に包まれた。また抱き締められて、こんなとこで恥ずかしくないのだろうかと頬の熱をもてあます。
耳の後ろを唇で擽られると、久方ぶりの体は呆気なく熱を持ってしまう。
何もかも、この人の掌の上なのが嫌で、せめてもの仕返しにとなるべく平常心を保とうと二口目を食べる。

「寒くねぇか?」

「あんたがそうしてっから平気でさ。・・・手は冷てぇけど」

言うと大袈裟なまでの溜め息。気になるけれど一々振り回されるのは癪だから、二本目に手を伸ばした。すると。
顎を掴まれそのまま、口付けられた。唇を割り、侵入してくる熱い舌に、液体。酒、と分かると同時にねっとりと舌が絡まってくる。

「んっ、んぅ~!」

「ほら、良い子良い子」

背中を、子どもをあやすように撫でられるが口付けは全てを奪うようなオトナのもので。
誰か来やしないかと、緊張するけれどそれが余計感情を煽る。
とろけそうなキスに身体中が土方さんを求めてしまう。

「ぁっ・・・ん、土方さん・・・・・・」

「可愛いツラしやがって。なぁ、いいか? ここでして・・・」

吐息混じりに耳元で言われると腑抜けた体は操り人形のように従順になってしまう。
ああもう、畜生。
どうしたら、俺はアンタを落とせるのだろう。

「やさしくしてくれんなら、・・・好きなだけシていいですぜ?」

「・・・っ」

唇を尖らせて言うと、何故か土方さんは照れたようだった。

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