梅々
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虹のはしっこ
明日はプール・・・。多分ネタがかなりふってくる・・・といいなァ。
そうそう、虹のはしっこって掴めるんですか?やっぱ、無理?光の屈折だもんね、あれ。
時間ないんで小ネタだけで勘弁してください。
そうそう、虹のはしっこって掴めるんですか?やっぱ、無理?光の屈折だもんね、あれ。
時間ないんで小ネタだけで勘弁してください。
「土方さんは思春期=発情期って感じしやす」
フワリと屋上から紙飛行機を飛ばしながら沖田は呟いた。
「どんなだ」
それに、土方は呆れたように紫煙を吐き出す。そして、紙飛行機が舞う空を見つめる。折角二人っきりでいるのだから、色々としたいのに。なんて思ってるのがモロバレなのだろうか?
「今だってどーせいかがわしい事考えてるんだろィ?」
「・・・んな事ねぇ、よ」
おもいっきりどもった俺を冷たく一瞥し、総悟は目で紙飛行機を追う。上手く風に乗ったのか、遥か上空をゆったりと飛行している。
「ハァ嫌だ嫌だ。なんで俺は、アンタを」
「俺だってなんでお前を、」
好きになってしまったのだろう。
溜め息は紙飛行機とともに落ちていく。地表より、深く。だが、しょうがない、という事は百も承知なのだ。好きになるのは本能だそうだし、好きな部分もそれなりに、というかさりげなく沢山あるのだ。
喩えるならば、不敵に笑んだ時の眉の形、キスするときの伏せられた睫毛、昼寝の時丸くなる癖だとか。普段は嫌いだという事実に覆われて見る事の出来ない、細かい部分が巧みな罠をはる。逃がさないよ、と。
「・・・発情期野郎」
「俺は万年発情期だ」
お前にだけは、きっと末永く。
言わなかった言葉が伝わったかのように、総悟はチラリと照れたような、引いてるような目を此方に向けた。躊躇いがちに、キスをねだってくる。
「珍しいな」
「たまにはいいだろィ」
チュッと子供同士がするような触れるだけの口付けをし、総悟は出口へ逃げるように歩き出す。
「待て・・・」
「続きは家でいいだろィ!」
目を見張る俺に険しい顔を向ける。それは、照れ隠しなのだと俺は気付いているのだが、本人には決して言わない。この顔も、好きだから。
紙飛行機はもう見えなくなっていた。
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