梅々
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猫の恩返し
沖田って猫か狐のイメージです。なんか高級そうな感じの。
土方は忠犬・・・又は黒猫。
って朝から何の話だろ(笑)
バスルーム、完成したのでアップします。甘々キャラ崩壊注意報発令中です(笑)
土方は忠犬・・・又は黒猫。
って朝から何の話だろ(笑)
バスルーム、完成したのでアップします。甘々キャラ崩壊注意報発令中です(笑)
ココロの思うままに
君のそばに
cate love
ふわり、ふわり。
肌を滑る泡は湯船の中に落ちてゆく。
その様を眺めブクブクと泡ぶくの中、考えるのは愛しい恋人、なんかでは決してなくて。ロリコン趣味で変態な幼馴染みのこと。
コツンと額にキスしてきた、湯船に浮かぶアヒルを遠くへ追いやり、ハァと溜め息を一つ。
縁に寄りかかって狭い浴槽から足を出してそれから、自分家の見慣れた、けれど見慣れてないバスルームを見渡す。
金のノブのついたオシャレなくもり硝子のドアを開くと、五畳ぐらいあるんじゃないかって思えるぐらい広いこのバスルームが現れる。
床も壁も真っ白なタイルでレースみたいな模様があって、勿論天井だって雪のように真っ白。
壁にかけられているシャワーも蛇口も鏡も縁が金色でおもいっきりアンティークですって柄をしていて可愛らしい。
浴槽の隣、壁から外に向かってひょこっと顔をだした出窓には真っ白でレースのついたヒラヒラフリフリのカフェカーテン。その向こうでは真っ暗な夜の空を瞬く星がキラキラ輝いている。
それらよりも、驚いたのがいまは泡の海になっているこの浴槽。
真っ白い卵の殻を半分に割って、その下に金色のカールを画く天使の羽のような脚をつけた、そんなファンシーなもの。
総合して、メルヘンの世界ができあがっている。
初めて見たとき30分ぐらい立ち尽くした。冗談とかじゃなくて。
「一人暮らししてぇんでさ」
そういうと、土方さんはそうか。と返して次の日、高級マンションの最上階を借りてきた。
別にそんなつもりじゃなかったのに。ぼろいアパート借りて壁の薄さ気にしながら夜は愛し合って・・・・・・みたいな生活もいいな、って思っていたし二人暮らしも少しは憧れていた。まぁ、今の生活が気に入ってるしいまさら何も言わない、けど。
高級マンションなのに、風呂場を改装したといっていた。特注、なのだと。
(その結果がコレってあの変態は)
出窓に置いてあったシャボン玉の液を先っちょにつけてフーッと吹けば、上へ上へと浮かんでいくシャボン玉にメルヘン度がまさにアップする。
見してやりたい。あんたの手の上で思うがままになってる、俺を。
友達、でしかなかった頃は変態だなんて知らなかった。女狂いだとは思っていたけれど。実際は幼児趣味のアブナイ人間だった。
近所に銭湯はないし近所に知り合いもいない俺は、風呂好きだから一日もかかさず、この天使が入りそうな浴槽に入るしかなくて。
フワリ、と風にカフェカーテンが揺れて、空に浮かんだ金平糖みたいな星々と目が合う。
なんで俺が、こんなのに。そう思うけどおとなしく俺が入っている様を見て、あんたはどんな顔をするかな?
ピンポーン。
七時過ぎだというのに鳴ったチャイムに、誰だろうと首を傾げる。友人が来るには遅い時間帯。
誰だと悩みつつ、風呂場にまでついてるインターホンに出る。
「はい」
『俺だ、俺』
「・・・うわぁ、オレオレ詐欺って家まで来るんですねェ。びっくりー」
『ンなわけねぇだろ。・・・いいから開けろよ』
「鍵開いてるんで勝手に入ってきてくだせぇ」
『不用心だな・・・』
ピッとボタンを押して通信をきると、ガチャ、とドアが開く音がした。
(・・・・・・それにしても)
すごいタイミングだ。見してやりたい、って思ったら来るなんて、以心伝心? ・・・寒いキモイ。それはない。
はぁ、とつかり直すと同時にバスルームのドアが開いた。侵入者にお湯、というか泡をバシャン! とかける。
「冷たっ! っにしやがんだ!!」
「入ってくるあんたが悪いんだろィ? セクハラでさァ」
頭から爪先まで見事に濡れた土方さんは仕事を上がってそのまま来たのか、スーツを着ていた。前々から似合ってるな、と思ってたけどそれを口に出したことは一度もない。そしてこれからも、言うことはないと思う。
律儀に裸足(というかシタゴコロの表れのような気もするけど)で入ってきた土方さんは、浴槽の横に座り込んで、俺をじぃっと見てきた。
その目がやらしいのは、自惚れでも気のせいでもないと思う。
満足そうにやらしくニヤリ。それでも精悍な顔付きしてるのが腹立たしい。
「似合うな、お前」
「そんなん言われても嬉しくないですぜ」
言いながら抱き寄せると、さらにスーツが濡れて不快そうな顔をする。
それでも片手は俺の頭を撫でていて、土方さんの理性は本当に脆いと胸の中で苦笑する。
「なにすんだよ」
「ねぇ、一緒に入りやせんか?」
「っ・・・覚悟しとけよ、総悟」
嬉しそうな笑みを浮かべたその顔を引き寄せて、そっと口付けた。
#18
住江の 岸に寄る波 よるさへや
夢の通ひ路 人目よくらむ
君のそばに
cate love
ふわり、ふわり。
肌を滑る泡は湯船の中に落ちてゆく。
その様を眺めブクブクと泡ぶくの中、考えるのは愛しい恋人、なんかでは決してなくて。ロリコン趣味で変態な幼馴染みのこと。
コツンと額にキスしてきた、湯船に浮かぶアヒルを遠くへ追いやり、ハァと溜め息を一つ。
縁に寄りかかって狭い浴槽から足を出してそれから、自分家の見慣れた、けれど見慣れてないバスルームを見渡す。
金のノブのついたオシャレなくもり硝子のドアを開くと、五畳ぐらいあるんじゃないかって思えるぐらい広いこのバスルームが現れる。
床も壁も真っ白なタイルでレースみたいな模様があって、勿論天井だって雪のように真っ白。
壁にかけられているシャワーも蛇口も鏡も縁が金色でおもいっきりアンティークですって柄をしていて可愛らしい。
浴槽の隣、壁から外に向かってひょこっと顔をだした出窓には真っ白でレースのついたヒラヒラフリフリのカフェカーテン。その向こうでは真っ暗な夜の空を瞬く星がキラキラ輝いている。
それらよりも、驚いたのがいまは泡の海になっているこの浴槽。
真っ白い卵の殻を半分に割って、その下に金色のカールを画く天使の羽のような脚をつけた、そんなファンシーなもの。
総合して、メルヘンの世界ができあがっている。
初めて見たとき30分ぐらい立ち尽くした。冗談とかじゃなくて。
「一人暮らししてぇんでさ」
そういうと、土方さんはそうか。と返して次の日、高級マンションの最上階を借りてきた。
別にそんなつもりじゃなかったのに。ぼろいアパート借りて壁の薄さ気にしながら夜は愛し合って・・・・・・みたいな生活もいいな、って思っていたし二人暮らしも少しは憧れていた。まぁ、今の生活が気に入ってるしいまさら何も言わない、けど。
高級マンションなのに、風呂場を改装したといっていた。特注、なのだと。
(その結果がコレってあの変態は)
出窓に置いてあったシャボン玉の液を先っちょにつけてフーッと吹けば、上へ上へと浮かんでいくシャボン玉にメルヘン度がまさにアップする。
見してやりたい。あんたの手の上で思うがままになってる、俺を。
友達、でしかなかった頃は変態だなんて知らなかった。女狂いだとは思っていたけれど。実際は幼児趣味のアブナイ人間だった。
近所に銭湯はないし近所に知り合いもいない俺は、風呂好きだから一日もかかさず、この天使が入りそうな浴槽に入るしかなくて。
フワリ、と風にカフェカーテンが揺れて、空に浮かんだ金平糖みたいな星々と目が合う。
なんで俺が、こんなのに。そう思うけどおとなしく俺が入っている様を見て、あんたはどんな顔をするかな?
ピンポーン。
七時過ぎだというのに鳴ったチャイムに、誰だろうと首を傾げる。友人が来るには遅い時間帯。
誰だと悩みつつ、風呂場にまでついてるインターホンに出る。
「はい」
『俺だ、俺』
「・・・うわぁ、オレオレ詐欺って家まで来るんですねェ。びっくりー」
『ンなわけねぇだろ。・・・いいから開けろよ』
「鍵開いてるんで勝手に入ってきてくだせぇ」
『不用心だな・・・』
ピッとボタンを押して通信をきると、ガチャ、とドアが開く音がした。
(・・・・・・それにしても)
すごいタイミングだ。見してやりたい、って思ったら来るなんて、以心伝心? ・・・寒いキモイ。それはない。
はぁ、とつかり直すと同時にバスルームのドアが開いた。侵入者にお湯、というか泡をバシャン! とかける。
「冷たっ! っにしやがんだ!!」
「入ってくるあんたが悪いんだろィ? セクハラでさァ」
頭から爪先まで見事に濡れた土方さんは仕事を上がってそのまま来たのか、スーツを着ていた。前々から似合ってるな、と思ってたけどそれを口に出したことは一度もない。そしてこれからも、言うことはないと思う。
律儀に裸足(というかシタゴコロの表れのような気もするけど)で入ってきた土方さんは、浴槽の横に座り込んで、俺をじぃっと見てきた。
その目がやらしいのは、自惚れでも気のせいでもないと思う。
満足そうにやらしくニヤリ。それでも精悍な顔付きしてるのが腹立たしい。
「似合うな、お前」
「そんなん言われても嬉しくないですぜ」
言いながら抱き寄せると、さらにスーツが濡れて不快そうな顔をする。
それでも片手は俺の頭を撫でていて、土方さんの理性は本当に脆いと胸の中で苦笑する。
「なにすんだよ」
「ねぇ、一緒に入りやせんか?」
「っ・・・覚悟しとけよ、総悟」
嬉しそうな笑みを浮かべたその顔を引き寄せて、そっと口付けた。
#18
住江の 岸に寄る波 よるさへや
夢の通ひ路 人目よくらむ
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