梅々
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最終日
池袋の銀魂祭り、今日が最終日でしたね~。
もう一回ぐらい行きたかったなぁ´ω`
今日は、祖父を見送りに築地傍の病院まで行って参りました。最近の病院はお洒落ですよね。小さい頃にちょろっと入院したことがあって、その時のイメージは白なのですが、今のはナチュラルな色彩が用いられてることが多いそうで。ストレスがたまるというのが理由でしたよね。びっくりしたのが、誰も患者さんがいないベッドの敷き布団の色が朱だったこと。遊郭の布団!とか思った私も色々診てもらうべきかもしれない。
では、小話。入院ネタです。ネタのはずが・・・。
もう一回ぐらい行きたかったなぁ´ω`
今日は、祖父を見送りに築地傍の病院まで行って参りました。最近の病院はお洒落ですよね。小さい頃にちょろっと入院したことがあって、その時のイメージは白なのですが、今のはナチュラルな色彩が用いられてることが多いそうで。ストレスがたまるというのが理由でしたよね。びっくりしたのが、誰も患者さんがいないベッドの敷き布団の色が朱だったこと。遊郭の布団!とか思った私も色々診てもらうべきかもしれない。
では、小話。入院ネタです。ネタのはずが・・・。
白の中の黒い光
がらがら、とドアを開けた。白く分厚いそれは見掛けよりも軽やかに横に滑って、廊下と病室の境界がぼやける。目の前を見てもカーテンがしまっていて、もう一段階踏まなければ病人、否怪我人には会えないらしい。
とりあえずドアを閉じる。
そしてカーテンに近づいて、一思いにそれを開ける。
「総悟か」
「・・・こんなとこでも仕事ですかィ」
ベッドの上に両足を伸ばして座り、持ち込んだパソコンを打っている土方さんは煙草さえあればいつもとなんら代わりがなかった。場所と来ているものだけが、違う。
でもパソコンはあんま好きじゃなくて極力使わないから、珍しいとは思う。
「具合は?」
「いい感じ」
ふーん、と掛け布団の上から足に触れる。息を詰めたのが様子で分かったけれどそこまでは痛くないようだ、薬のお陰だろう。
両足の骨を打った土方さんは二週間、入院している。あと二週間したら退院できるだろうと、近藤さんが言っていた。
いまは外傷もあるから包帯をぐるぐる巻いているだけらしく、足に触れた感触が面白い。
それにしても酷く、怖い。
病人の白は胸を騒がせる。ざわついてざわついて、息もつまりかける。苦手だ、病院は。昔から、ずっと。
「どうせなら、足だけじゃなくてアンタのその粗末なモンも使い物にならなくしてくれりゃあ良かったのに」
「おいコラ粗末ってなんだ。ってか俺の足は無事治ってきてるっつうの!」
「だって種馬のように使うしか脳がないんでしょ。いっそのこと下半身不随で」
「・・・よくそんなこと言えるな」
「その代わり世の中から下半身不随の人が消えればいいんでさァ。あんただけが、不幸になればいい」
俺ってば優しいから。
とにっこり笑うとパタンとパソコンを閉じ土方さんは足に負担がかからないようにゆっくり横になった。
すぐに帰るつもりだから立ったままなのを知ってか、椅子を勧めたりはしない。
「俺にも優しくしろよ」
「それはアンタ次第」
優しくしてる、だから見舞いに来た。
でもそれは多分、自分に対してだ。会いたいから来ただけだ。この病室のドアを開けるのに何度も躊躇って、それでもこうして来てやったのだから感謝してほしい、なんて。
自分勝手なのは知ってる。
「まぁ、とりあえず優しくされたかったら二度と入院なんてしないことですね」
不安になる分アンタにあたるだけだから。
真意は伝えない。それでも土方さんは微笑を浮かべて頷いた。
がらがら、とドアを開けた。白く分厚いそれは見掛けよりも軽やかに横に滑って、廊下と病室の境界がぼやける。目の前を見てもカーテンがしまっていて、もう一段階踏まなければ病人、否怪我人には会えないらしい。
とりあえずドアを閉じる。
そしてカーテンに近づいて、一思いにそれを開ける。
「総悟か」
「・・・こんなとこでも仕事ですかィ」
ベッドの上に両足を伸ばして座り、持ち込んだパソコンを打っている土方さんは煙草さえあればいつもとなんら代わりがなかった。場所と来ているものだけが、違う。
でもパソコンはあんま好きじゃなくて極力使わないから、珍しいとは思う。
「具合は?」
「いい感じ」
ふーん、と掛け布団の上から足に触れる。息を詰めたのが様子で分かったけれどそこまでは痛くないようだ、薬のお陰だろう。
両足の骨を打った土方さんは二週間、入院している。あと二週間したら退院できるだろうと、近藤さんが言っていた。
いまは外傷もあるから包帯をぐるぐる巻いているだけらしく、足に触れた感触が面白い。
それにしても酷く、怖い。
病人の白は胸を騒がせる。ざわついてざわついて、息もつまりかける。苦手だ、病院は。昔から、ずっと。
「どうせなら、足だけじゃなくてアンタのその粗末なモンも使い物にならなくしてくれりゃあ良かったのに」
「おいコラ粗末ってなんだ。ってか俺の足は無事治ってきてるっつうの!」
「だって種馬のように使うしか脳がないんでしょ。いっそのこと下半身不随で」
「・・・よくそんなこと言えるな」
「その代わり世の中から下半身不随の人が消えればいいんでさァ。あんただけが、不幸になればいい」
俺ってば優しいから。
とにっこり笑うとパタンとパソコンを閉じ土方さんは足に負担がかからないようにゆっくり横になった。
すぐに帰るつもりだから立ったままなのを知ってか、椅子を勧めたりはしない。
「俺にも優しくしろよ」
「それはアンタ次第」
優しくしてる、だから見舞いに来た。
でもそれは多分、自分に対してだ。会いたいから来ただけだ。この病室のドアを開けるのに何度も躊躇って、それでもこうして来てやったのだから感謝してほしい、なんて。
自分勝手なのは知ってる。
「まぁ、とりあえず優しくされたかったら二度と入院なんてしないことですね」
不安になる分アンタにあたるだけだから。
真意は伝えない。それでも土方さんは微笑を浮かべて頷いた。
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