梅々
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サスペンス何かあったら第三倉庫
五七七になってしまいました。無念。
西村京太郎スペシャルだかを見ていました。
風邪の方は、大分いいかんじです。白黒原稿も全て終わりましたし、あとはカラーだけです。
で、サスペンス見てたんですが。安達祐実さんって顔変わらない。恐ろしいほどに変わらない。母が数年前に、男ってのはあの手の童顔が好きなんだよっていうのは強ち嘘ではないと思う。可愛いもの。童顔いいな。沖田だな。
で、前半は面白かったけど後半は茶番でした。ぬーん。
でも淫靡な血ってそうそう聞けない単語を頂戴致しましたので、最後まで見る価値はあったようです。
淫靡な血ってww
どないやねん。
ではそんな金曜なんちゃらを見ながら出来た短編です。
爆弾と屋上から駆け下りるシーンからこうなった。
西村京太郎スペシャルだかを見ていました。
風邪の方は、大分いいかんじです。白黒原稿も全て終わりましたし、あとはカラーだけです。
で、サスペンス見てたんですが。安達祐実さんって顔変わらない。恐ろしいほどに変わらない。母が数年前に、男ってのはあの手の童顔が好きなんだよっていうのは強ち嘘ではないと思う。可愛いもの。童顔いいな。沖田だな。
で、前半は面白かったけど後半は茶番でした。ぬーん。
でも淫靡な血ってそうそう聞けない単語を頂戴致しましたので、最後まで見る価値はあったようです。
淫靡な血ってww
どないやねん。
ではそんな金曜なんちゃらを見ながら出来た短編です。
爆弾と屋上から駆け下りるシーンからこうなった。
一瞬で弾け散る?
いいえどうせなら、
醜く太く末永く
火薬少々恋大盛り
鉄の扉を開く。ギギィィィ、と軋んだ音を立てたそれは前の奴が手を離した途端に再び閉じようとして、危うく俺は重い扉に挟まれるところだった。
それを、気にもせず総悟は。
「間に合ったー!」
「間に合ったじゃねぇよ総悟! 危ねーだろうが!」
屋上の柵に突進する勢いで駆け出して、空を見上げる。そして。
ドドーン、と大輪の花が闇に咲く。
屋上へ急げ、と急に家に来られて、挙げ句の果てチャリを全力でこがされて、階段も一段飛ばしで此処まで来て。それを労いもせず礼も言わず、総悟は花火に見入っている。
閉じた扉に凭れ掛かりそのままずるずる腰を下ろし、煙草に火を付けた。総悟は柵に両肘をついたまま機嫌良さそうに空を見上げている。
花火に照らされて、普段とは違った色に煌めく後ろ頭を何気無く眺めていると不意にそれが振り返った。
「綺麗ですよねィ、花火」
「・・・てめぇに急かされなきゃもっと綺麗に見えたよ」
「・・・嫌だなぁ、こんな穴場に連れてきてやったのに」
「物理的に連れてきたのは俺だろ」
「ったくアンタは」
小言の多いお人だ。
ニヤリと笑って総悟は、俺の元へ歩んでくる。一歩一歩、勿体振って近寄ってくる総悟は絶えず笑みを浮かべたままで、それを鮮やかな色彩が照らし、ごくりと喉が鳴る。
艶やかで綺麗で。そんな総悟に見惚れていたら、いつの間にかすぐ目の前に硝子玉のような瞳があった。
「アンタと一緒に見るから、こんなに綺麗に見えるんでさ」
「・・・それを先に言えば、俺だってもっと、」
「言わなくても分かるだろィ。それに恋人のワガママは愛されてる証しでさァ」
「・・・本当お前嫌だ」
「愛してるの間違いだろィ」
勝ち誇ったように総悟は微笑み、俺の口許から煙草を抜き取る。そのまま口付けられて指通りの良い髪を撫でながらそれに応える。
視界の隅に咲いては散る花火が映る。確かに綺麗だけれど、目の前の存在の方がより美しいと思うのはおかしいのだろうか。
ちゅ、と音を立て総悟は唇を離し、体勢を変えて俺の胸に頭を擦り寄せ、また花火を見始める。
とんでもねぇ小悪魔だと声に無く呟き、腕の中に閉じ込めながら漸くまともに花火を見る。
「散る様が綺麗だから、なんて人間てのは傲慢な生き物ですよねィ」
「突然何悟り開いてんの、おまえ」
「いえね、なんとなく」
「あぁそう。・・・でもまぁ、」
散るのが綺麗だから咲かす、なんて。もしかしたら人間もそうなんじゃないか、なんて心の中で思う。けれどそれじゃあ神様とやらがいるのを前提にしているのだと気付いて。言ったら総悟に馬鹿にされる。
それに。現に美しく開き始めている花がここにある。
「・・・花火終わったらよ、俺の部屋な」
「いやらし~」
「誰の所為だ」
「俺でしょう」
きっぱりと言い切った総悟に十数年来やられっぱなしの俺は、同じように過ぎ行く残りの一生を憂えずにはいられない。
どうか、何かしらの形でやり返せますように。
先ずは、今晩。
いいえどうせなら、
醜く太く末永く
火薬少々恋大盛り
鉄の扉を開く。ギギィィィ、と軋んだ音を立てたそれは前の奴が手を離した途端に再び閉じようとして、危うく俺は重い扉に挟まれるところだった。
それを、気にもせず総悟は。
「間に合ったー!」
「間に合ったじゃねぇよ総悟! 危ねーだろうが!」
屋上の柵に突進する勢いで駆け出して、空を見上げる。そして。
ドドーン、と大輪の花が闇に咲く。
屋上へ急げ、と急に家に来られて、挙げ句の果てチャリを全力でこがされて、階段も一段飛ばしで此処まで来て。それを労いもせず礼も言わず、総悟は花火に見入っている。
閉じた扉に凭れ掛かりそのままずるずる腰を下ろし、煙草に火を付けた。総悟は柵に両肘をついたまま機嫌良さそうに空を見上げている。
花火に照らされて、普段とは違った色に煌めく後ろ頭を何気無く眺めていると不意にそれが振り返った。
「綺麗ですよねィ、花火」
「・・・てめぇに急かされなきゃもっと綺麗に見えたよ」
「・・・嫌だなぁ、こんな穴場に連れてきてやったのに」
「物理的に連れてきたのは俺だろ」
「ったくアンタは」
小言の多いお人だ。
ニヤリと笑って総悟は、俺の元へ歩んでくる。一歩一歩、勿体振って近寄ってくる総悟は絶えず笑みを浮かべたままで、それを鮮やかな色彩が照らし、ごくりと喉が鳴る。
艶やかで綺麗で。そんな総悟に見惚れていたら、いつの間にかすぐ目の前に硝子玉のような瞳があった。
「アンタと一緒に見るから、こんなに綺麗に見えるんでさ」
「・・・それを先に言えば、俺だってもっと、」
「言わなくても分かるだろィ。それに恋人のワガママは愛されてる証しでさァ」
「・・・本当お前嫌だ」
「愛してるの間違いだろィ」
勝ち誇ったように総悟は微笑み、俺の口許から煙草を抜き取る。そのまま口付けられて指通りの良い髪を撫でながらそれに応える。
視界の隅に咲いては散る花火が映る。確かに綺麗だけれど、目の前の存在の方がより美しいと思うのはおかしいのだろうか。
ちゅ、と音を立て総悟は唇を離し、体勢を変えて俺の胸に頭を擦り寄せ、また花火を見始める。
とんでもねぇ小悪魔だと声に無く呟き、腕の中に閉じ込めながら漸くまともに花火を見る。
「散る様が綺麗だから、なんて人間てのは傲慢な生き物ですよねィ」
「突然何悟り開いてんの、おまえ」
「いえね、なんとなく」
「あぁそう。・・・でもまぁ、」
散るのが綺麗だから咲かす、なんて。もしかしたら人間もそうなんじゃないか、なんて心の中で思う。けれどそれじゃあ神様とやらがいるのを前提にしているのだと気付いて。言ったら総悟に馬鹿にされる。
それに。現に美しく開き始めている花がここにある。
「・・・花火終わったらよ、俺の部屋な」
「いやらし~」
「誰の所為だ」
「俺でしょう」
きっぱりと言い切った総悟に十数年来やられっぱなしの俺は、同じように過ぎ行く残りの一生を憂えずにはいられない。
どうか、何かしらの形でやり返せますように。
先ずは、今晩。
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