梅々
苑咲早良が運営する銀魂BL小説サイトです。 心意気は18禁。 著作権的な何かは放棄していません。マナーは守ってください。 メールフォームやコメント欄は下にありますので、何かございましたらお気軽にご使用ください。感想とか頂ければ舞い上がります! 不定期更新な別館を作成しました。ミツバさん愛してる! 気が向いたらお越しください→http://tokosienoai.dou-jin.com/
れっつぱーりぃ
今日は真面目に小説打ってました。結構打ったはず。
最近囲炉裏さんの実況見ながら書いてますが、土方涙目タグとか、酔いどれプレイとかみなぎりますね。あと沖田ネタが多いのが嬉しい。
銀沖は16禁までにおさえたいです。
あとインタビューズ、思ってたより質問もらえて喜んでます。答えるの楽しい。
土方浮気ネタに拍手ありがとうございます!
それでは、是南様93000打リクエストの「土沖でホストネタ」です。ホストパロで両片想い気味です。
本当にリクエストありがとうございます!お気に召すことを願ってます…!
最近囲炉裏さんの実況見ながら書いてますが、土方涙目タグとか、酔いどれプレイとかみなぎりますね。あと沖田ネタが多いのが嬉しい。
銀沖は16禁までにおさえたいです。
あとインタビューズ、思ってたより質問もらえて喜んでます。答えるの楽しい。
土方浮気ネタに拍手ありがとうございます!
それでは、是南様93000打リクエストの「土沖でホストネタ」です。ホストパロで両片想い気味です。
本当にリクエストありがとうございます!お気に召すことを願ってます…!
偽物に埋もれすぎて
本物に触れられない
幻想郷よ聞こえるか
瞼を開けたら日差しが眩く、せっかく開いた目も再び閉じてしまう。閉じれば再び睡魔が手をこまねき、うとうとと船を漕ぎ始めると耳に水音が届いた。シャワーの音だ。
そこで再び瞼を開く。腕で日差しを遮りながら隣を見ると誰もいなかった。総悟が俺より先に起きるとは珍しい。手探りでサイドテーブルの上の携帯を探し、時計を表示させるとまだ昼過ぎだった。総悟にしては、相当な早起きだ。そこで漸く起き上がり、煙草を手にキッチンへ向かう。通りがかりに廊下を見れば、洗面所前に総悟のスリッパが置いてあった。微かに耳をすませば鼻唄も聞こえてくる。
換気扇をつけ、煙草を取り出し火を着ける。寝起きはこれだな、と覚醒してきた頭が思うと同時に物足りなさも感じる。寝起きにキスをするのが癖になってきた。欧米か。と誰も突っ込みはしないが自分でも思う。
シャワーの音が止み、ドアの開閉の音が聞こえる。そろそろ顔を洗うかと、最後の一口を味わってから廊下へ出ればバスローブを着た総悟が此方へ歩いてくるところだった。髪から垂れる滴に、首筋に散ったキスマークが総悟には不釣り合いで、その様に欲情する。厄介な性癖だ。
「あ、土方さんおはようごぜぇやす」
「おはよう」
挨拶を終えた総悟がキスを強請る。それに応えてやって最後に軽く舌を絡めて離れると満足げな瞳に見つめられる。
「頭やってやるから待ってろ」
「へい」
洗面所へ向かえば総悟も後ろからついてくる。こういうところは可愛いなと思いながら身支度を終える。振り向けば壁に寄り掛かって総悟がじいっと此方を見ていて、視線が合うとふいと背けられた。何だかよく分からない。
一緒に住んではいるが付き合っているわけではなくて。給料の殆んどを仕送りに回し、一人きりだと家事をしない総悟を無理矢理俺の部屋に住まわせているだけだ。交代で家事をやり、ずぼらで面倒くさがりの総悟の世話をしている。我が儘を押し付けているのだけれど、総悟はそれを甘んじてくれているからますます俺は図に乗る。体を許してくれるのもきっとその延長戦で、俺を好いているわけでもなければ俺でなくてもいいのだろう。世話をしてくれているから、委ねているだけで。
ソファーに腰かけ、前の床に総悟を座らせて頭を拭いてやる。
「今日は早いのな」
「同伴なんでさァ」
「そうか」
「アンタは最近同伴しやせんよね。アフターもあんましねぇし。それでも一位なんだから天性のタラシですねィ」
「……お前も世辞は苦手なのに頑張ってるじゃねぇか」
此方を向いてにまにまと言う。俺が何で店以外で女とは会わないのか、全く知らないのが救いでもあるが胸が痛い。お前と過ごす時間を増やしたいからだというのに。全く報われない。体が欲しいのではないのに。だからといって客に振り撒くような、偽物の愛が欲しいわけではない。
髪を整えてやってから遅い昼飯の準備をしているとスーツに着替えた総悟がネクタイを手にやってくる。
「土方さんやって」
「そろそろ出来るようにしろよな。何年ホストやってんだ」
「アンタがいるからいいんでさァ」
向かい合ってその首にネクタイを結んでやる。相変わらず細く白い首だ。付けた後はシャツの下に隠れている。
「おら、できたぞ」
「ありがとうごぜぇやす」
言いながら腕を首に絡めて来て、唇を重ねてくる。そんな仕草に煽られて掻き抱いて舌を絡める。
好きだ。客になら何度でも言えるが総悟には言えない。
気付かれないまま五年が経った。このまま気付かれないまま数年が経ち、いつか総悟がこの家から出ていくときが来るのかもしれない。その時まではせめて今のままの関係であってほしい。
*
週明けだからか客足はそこそこで、山崎に代わりを任せ休憩しに裏へ戻ると土方さんが一服していた。売上トップ二人が楽屋にいていいのか、とふと思ったけれどそのまま部屋へ入る。珍しく少し草臥れているようだ。そんな厄介な客が来たのか。土方さんは常連の相手をしていたはずだけれど。
「お客さんはいいんですかィ?」
「少しぐらい放っておいてもいいだろ」
「放置プレイですかィ、俺も得意ですぜ」
「なんでもかんでもSMにすんな。アフターは?」
「今日はねぇですぜ」
土方さんの差し出してくれたチョコレートを受け取らずにそのまま食べる。あーんと口を開けば眉間に皺を寄せながらも食べさせてくれる。昔から土方さんは甘い。チョコレートよりも何よりも甘い。
その甘さに俺はつけ込んでいる。
もっと甘やかせばいい。俺はとっくに、アンタのものなんだから。それに気付かないままでいいけれど。寧ろ気付いていないから楽しい。土方さんが悩んでる様が好きだ。
「うまいでさ」
「そうか」
ふっと笑う、その顔が誘っているように見えて唇を寄せる。チョコの味と煙草の味が混ざって何とも言えないけれど、気持ちよさにうっとりと瞼を閉じる。
同時に、コンコンとドアをノックされてはっと離れる。
「沖田さん? そろそろお願いしますー。あと土方さんもご指名ですよ」
「あいよ」
物足りなさにお門違いだけど土方さんを睨む。苦笑して頭を撫でた土方さんが続きは夜にな、と囁く。
腰砕けになりそうな低い声。この声で女に愛を囁いているのかと思うと胸がもやもやするがそれはおあいこさまだ。俺だってこの人に好きだと言ったことはない。ふざけてしか。
最後にもう一口貰ってから部屋を出る。煙草を吸い終えた土方さんも部屋から出て、眩しい店内へと戻る。
「トシ~! もう待たせないでよ~」
「悪い悪い」
営業用スマイルを浮かべる土方さんをチラ見してから自分の席へ戻る。
待っている間携帯を弄っていた彼女は俺の顔を見た途端にふわりと笑うその顔は可愛いと思う。だからって好きにはならないけれど。
所詮は夢だ。この店は夢を売っている。
「お待たせしやした」
「笑顔がさっきより柔らかくなってる。何かいいことあった?」
「改めてアンタの可愛さに気付いたんでさ」
「またまた」
こうやって。嘘ならばすらすらと言えるのに。土方さんが相手じゃなければなんでも言えるのに。
嘘でもいい、アンタに伝えたい。
(愛してる)
本物に触れられない
幻想郷よ聞こえるか
瞼を開けたら日差しが眩く、せっかく開いた目も再び閉じてしまう。閉じれば再び睡魔が手をこまねき、うとうとと船を漕ぎ始めると耳に水音が届いた。シャワーの音だ。
そこで再び瞼を開く。腕で日差しを遮りながら隣を見ると誰もいなかった。総悟が俺より先に起きるとは珍しい。手探りでサイドテーブルの上の携帯を探し、時計を表示させるとまだ昼過ぎだった。総悟にしては、相当な早起きだ。そこで漸く起き上がり、煙草を手にキッチンへ向かう。通りがかりに廊下を見れば、洗面所前に総悟のスリッパが置いてあった。微かに耳をすませば鼻唄も聞こえてくる。
換気扇をつけ、煙草を取り出し火を着ける。寝起きはこれだな、と覚醒してきた頭が思うと同時に物足りなさも感じる。寝起きにキスをするのが癖になってきた。欧米か。と誰も突っ込みはしないが自分でも思う。
シャワーの音が止み、ドアの開閉の音が聞こえる。そろそろ顔を洗うかと、最後の一口を味わってから廊下へ出ればバスローブを着た総悟が此方へ歩いてくるところだった。髪から垂れる滴に、首筋に散ったキスマークが総悟には不釣り合いで、その様に欲情する。厄介な性癖だ。
「あ、土方さんおはようごぜぇやす」
「おはよう」
挨拶を終えた総悟がキスを強請る。それに応えてやって最後に軽く舌を絡めて離れると満足げな瞳に見つめられる。
「頭やってやるから待ってろ」
「へい」
洗面所へ向かえば総悟も後ろからついてくる。こういうところは可愛いなと思いながら身支度を終える。振り向けば壁に寄り掛かって総悟がじいっと此方を見ていて、視線が合うとふいと背けられた。何だかよく分からない。
一緒に住んではいるが付き合っているわけではなくて。給料の殆んどを仕送りに回し、一人きりだと家事をしない総悟を無理矢理俺の部屋に住まわせているだけだ。交代で家事をやり、ずぼらで面倒くさがりの総悟の世話をしている。我が儘を押し付けているのだけれど、総悟はそれを甘んじてくれているからますます俺は図に乗る。体を許してくれるのもきっとその延長戦で、俺を好いているわけでもなければ俺でなくてもいいのだろう。世話をしてくれているから、委ねているだけで。
ソファーに腰かけ、前の床に総悟を座らせて頭を拭いてやる。
「今日は早いのな」
「同伴なんでさァ」
「そうか」
「アンタは最近同伴しやせんよね。アフターもあんましねぇし。それでも一位なんだから天性のタラシですねィ」
「……お前も世辞は苦手なのに頑張ってるじゃねぇか」
此方を向いてにまにまと言う。俺が何で店以外で女とは会わないのか、全く知らないのが救いでもあるが胸が痛い。お前と過ごす時間を増やしたいからだというのに。全く報われない。体が欲しいのではないのに。だからといって客に振り撒くような、偽物の愛が欲しいわけではない。
髪を整えてやってから遅い昼飯の準備をしているとスーツに着替えた総悟がネクタイを手にやってくる。
「土方さんやって」
「そろそろ出来るようにしろよな。何年ホストやってんだ」
「アンタがいるからいいんでさァ」
向かい合ってその首にネクタイを結んでやる。相変わらず細く白い首だ。付けた後はシャツの下に隠れている。
「おら、できたぞ」
「ありがとうごぜぇやす」
言いながら腕を首に絡めて来て、唇を重ねてくる。そんな仕草に煽られて掻き抱いて舌を絡める。
好きだ。客になら何度でも言えるが総悟には言えない。
気付かれないまま五年が経った。このまま気付かれないまま数年が経ち、いつか総悟がこの家から出ていくときが来るのかもしれない。その時まではせめて今のままの関係であってほしい。
*
週明けだからか客足はそこそこで、山崎に代わりを任せ休憩しに裏へ戻ると土方さんが一服していた。売上トップ二人が楽屋にいていいのか、とふと思ったけれどそのまま部屋へ入る。珍しく少し草臥れているようだ。そんな厄介な客が来たのか。土方さんは常連の相手をしていたはずだけれど。
「お客さんはいいんですかィ?」
「少しぐらい放っておいてもいいだろ」
「放置プレイですかィ、俺も得意ですぜ」
「なんでもかんでもSMにすんな。アフターは?」
「今日はねぇですぜ」
土方さんの差し出してくれたチョコレートを受け取らずにそのまま食べる。あーんと口を開けば眉間に皺を寄せながらも食べさせてくれる。昔から土方さんは甘い。チョコレートよりも何よりも甘い。
その甘さに俺はつけ込んでいる。
もっと甘やかせばいい。俺はとっくに、アンタのものなんだから。それに気付かないままでいいけれど。寧ろ気付いていないから楽しい。土方さんが悩んでる様が好きだ。
「うまいでさ」
「そうか」
ふっと笑う、その顔が誘っているように見えて唇を寄せる。チョコの味と煙草の味が混ざって何とも言えないけれど、気持ちよさにうっとりと瞼を閉じる。
同時に、コンコンとドアをノックされてはっと離れる。
「沖田さん? そろそろお願いしますー。あと土方さんもご指名ですよ」
「あいよ」
物足りなさにお門違いだけど土方さんを睨む。苦笑して頭を撫でた土方さんが続きは夜にな、と囁く。
腰砕けになりそうな低い声。この声で女に愛を囁いているのかと思うと胸がもやもやするがそれはおあいこさまだ。俺だってこの人に好きだと言ったことはない。ふざけてしか。
最後にもう一口貰ってから部屋を出る。煙草を吸い終えた土方さんも部屋から出て、眩しい店内へと戻る。
「トシ~! もう待たせないでよ~」
「悪い悪い」
営業用スマイルを浮かべる土方さんをチラ見してから自分の席へ戻る。
待っている間携帯を弄っていた彼女は俺の顔を見た途端にふわりと笑うその顔は可愛いと思う。だからって好きにはならないけれど。
所詮は夢だ。この店は夢を売っている。
「お待たせしやした」
「笑顔がさっきより柔らかくなってる。何かいいことあった?」
「改めてアンタの可愛さに気付いたんでさ」
「またまた」
こうやって。嘘ならばすらすらと言えるのに。土方さんが相手じゃなければなんでも言えるのに。
嘘でもいい、アンタに伝えたい。
(愛してる)
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COMMENT
無題
リク応えてくださって有難うございます!!(><)
お互い好き合っているのに言わない・・・
でももう一緒に住んじゃってるとか・・・!!
微妙な関係、いいですね!(^^)
ホストネタ読んでみたかったので、とても嬉しいです
これからも応援しています!!
ありがとうございます!
私が微妙な関係の二人が好きなのでそうしましたが、楽しんでいただけたようでよかったです!*^^*
感想いただけてとても嬉しいです!元気が出ました!
精進していきますので、これからも宜しくお願いします……!