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梅々

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やっとこさ。

昨日からチョコチョコ書いてた小説アップしましたー。
今日、月曜だと思ってたんだよね・・・おかしいよね。
そろそろ沖土でもかこうかな












廊下の向こうからドタバタ、と喧しい足音が近づいてきている。

そして、ダンッ、と扉が開いた。と此処までは普通だ。

「土方さ~ん」

「・・・何?」

鼻歌を歌いそうな程機嫌よさげな沖田に若干ひきつつ、土方は返した。

 

――――――沖田が機嫌いい日はろくな事が起きない。

経験がそう物語っていて、早く追い出すべきだ、とは思う。だが、こんな沖田は滅多に見られない。こどものように顔を綻ばせ、ふきだしに花でも舞わせてるのではないか、という程可愛らしい。

そりゃあ可愛いのはいつもの事だが。

「銀魂のゲーム第二だんが発売されてて、大人気らしいですぜ」

「・・・で?」

段ぐらい、漢字で言え。という不粋なつっこみはとりあえず置いといて。

「そのゲームは言霊を使って勝負するらしいんでさァ」

「・・・だから?」

「俺らも、言葉で勝負しやしょうぜ!」

「常日頃、してんじゃねぇか」

一日一回は口喧嘩している気がする。それは勘違いではなく本当の事のはずだ。

「だから、しりとり」

「は?」

何故この歳になってまで、そんなモンをしなければならないのか、全くわからない。

「りんご」

「って突然始めんな!」

下から乞うような目で見つめられ、土方は渋々――というのは建前だが――相手をする事にした。

「胡麻」

「まっち」

「地球儀」

「犠牲」

「田舎」

「観覧車」

「社内恋愛」

やり始めて数時間が経とうとしている。土方はすぐ終わる、と思っていたが、仕事も入らず、沖田も中々想像以上にしぶとく、双方ともネタがつきてきている。

「ず・・・?図にのってやせん?アンタ」

「大抵の人間は図にのるモンだ」

「だからってアンタものるな。ってルール守ってねぇですぜ?俺ら」

って始めに台詞でやりだしたのはてめぇだろ。

「雷雨」

「臼」

菫、と言おうとして、パッと頭に単語が浮かんだ。

「好きだ」

「・・・は?それアリ?って土方さんそんなキャラ?」

「うるせぇな。思った事、言っただけだ」

そう返す土方の顔は赤い。

沖田はクスッと笑い、じゃあ此方は、と土方に向き直った。

「だったらキス、して」

「ハァァァァ!?」

過剰な程の反応を示す土方に沖田はニヤニヤといつもどおり笑った。

「しりとり、なんでしょ?早くしなせぇ」

「・・・てめぇなァ」

「なァ、いいだろィ?」

「ロマンチックに誘えや」

もし、もっとロマンチックに誘っていたなら、有無を言わず、したのだろうか?

「ヤダ」

またまた下から乞うように見つめられ、

コイツ、絶対わざとだ。

と思いつつも、その気になってる自分がいた。

「・・・だぁもう!わかったよすりゃあいいんだろ!」

土方は、言葉とは裏腹に優しく沖田の顎に手をかけた。

こんな近くで顔を見たのは初めてかもしれない。

 

赤い大きな目は、思ったより澄んでいて吸い込まれそうだ。

唇も口紅をぬっていないにもかかわらず真っ赤だった。

唇を合わせると沖田はゆっくりと瞳を閉じ、土方の背に腕を回した。

「ん・・・」

舌を入れた途端、ビクッと躯が強ばったが、段々と、舌が絡まってきた。

クチュクチュ音をたて、本格的に貪る。

目の前の沖田を見ると、切なげに眉を寄せていて、そこらの女よりも色っぽく見えた。

「あ・・・も・・」

土方の体を押し返そう、とするが、全く力が入っていない。

篤と口内を弄った後、漸く土方は沖田を解放した。

「・・ん・・・ハァ・・ハァ・・」

「いい顔してんぜ?総悟」

紅潮した頬にこれ以上ないというくらい潤んだ瞳。

―――――キスしただけでこうなるのか。

思った事を告げただけなのに睨みあげられた。

 「バカ土方!何もこんなに・・・っ!」

「こんなにヨくしてくれなくても?」

揶揄するように言うと、ますます顔を赤くし、乱暴に立ち上がった。

「なっ・・・!んな訳ねぇだろィ!?」

そのまま立ち去ろうとする沖田の手を掴み、引き止めた。

「・・・もっと、するか?」

誘うように告げると、一瞬、逡巡したあと素直に抱きついてきた。

「・・・怒鳴りあげねぇのか?いつもみたく」

「・・・今回だけは、許してやりまさァ」

二度目は、総悟から口付けた。




所詮キス止まり。続きなんか書けないよ!

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