梅々
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だるい・鼻・喉
部屋の片付けも終わったので、あとは勉強と原稿と小説に精進していけばいいだけの夏休み。夏コミ行きたいですが、無理っぽいです。しょぼーん。
勉強しなきゃ!
8月31日までに290時間!←本来なら300時間ですが私は自分に甘いので290時間です。おい。
明日は本を売りに行きがてらピスメを購入致したい。今日アニメイトからメールが来て、あっとなりました。
沖田さん・・・。
しんぱっつぁん・・・。
それでは、六万打、桜子様リクエストの「土沖または沖土に銀さんか高杉が絡む」です。
温いから続きを書けたら書きたいです(>_<)
本当に、リクエストありがとうございました!
勉強しなきゃ!
8月31日までに290時間!←本来なら300時間ですが私は自分に甘いので290時間です。おい。
明日は本を売りに行きがてらピスメを購入致したい。今日アニメイトからメールが来て、あっとなりました。
沖田さん・・・。
しんぱっつぁん・・・。
それでは、六万打、桜子様リクエストの「土沖または沖土に銀さんか高杉が絡む」です。
温いから続きを書けたら書きたいです(>_<)
本当に、リクエストありがとうございました!
目を離したら負けだよ!
スクランブル・サマー!
夏の日差しはとてもエネルギッシュで、暑い。クーラーで冷えた体も一分で暖まり、二分経った頃には身体中の水分全てを奪う気なんじゃと思うぐらいだ。太陽光は生命が育つ源であるのは知っているが、こんなに強い光はいらない。
つまり何が言いたいかというと、炎天下は具合が悪くなりそうなほどに暑いということ。一応日陰で、水泳の授業が終わるのを待っているのだが、こんなんじゃ見学の意味ないだろうというぐらいへとへとだ。水に入っていた方が涼しく感じて今よりよかったかもしれない。後悔しようと授業は半分も進んでいて、しかも水着を持ってきていない俺には見学以外の選択肢はない。
水泳の授業自体は二回目で、前回は曇りだったからよかった。神楽に高杉、そして俺と、見学者はプールサイドでぼんやりしていなければならない。とても有意義とは言えない時間を、他者が加わることはあっても変わらずにこの面子は送るのだろう。サボり二人に日差しがダメな一人。
高杉なんか、遅刻や勝手な早退はちょくちょくあるのに何故水泳の授業に出ているのかとても謎だ。詰まんないんだからどっかでサボってりゃいいものを。
ぼんやりしていたら、一番手前の飛び込み台に土方さんが立った。濡れた黒い水着が足に張り付いて、形の良い大腿のラインが顕著に現れる。筋肉はあるが野暮ったくない、逞しくはあるが流麗なシルエット。比べて見た自分の大腿はあまりにも貧弱で。溜め息を吐くと同時に派手な水音がした。
突き飛ばしたかったな、本気で思っていると潜っていた土方さんが水面に出て、クロールをしているのが見えた。クラスの女子が見惚れるぐらいには、いいフォーム。足も綺麗に伸びて、上体の捻りも最小限だし、指先まで気を抜いていない。だけど、土方さんよりも俺の方が泳ぐのは綺麗で速い。近藤さんのお墨付きだから、これは自画自賛ではなくて。
学校で泳いだことはないけれど、泳いだなら土方さんよりもてんのかな。なんて目を瞑って思っていたら誰かの声がした。
「総悟」
あぁ、土方さんだ。
すぐ傍から呼ばれている。あれでも。たった今向こうへ泳いでいったばかり。じゃなんで聞こえるんだ、確認しようにも瞼が重くて開かない。
無理に起きなくてもいいかと、意識が下降してきてまた、名を呼ばれた。でも今度は違う人だ。
「おい、沖田」
「何してるアルカ」
「・・・あ、」
瞼を開けると高杉とチャイナが覗き込んでいた。
なんだか体が正常じゃなくて、気持ち悪い上にひたすらに喉が渇く。これはヤバいかも、朦朧としていたら急に、腕を引っ張られた。
「た、かすぎ・・・?」
「熱中症だ、保健室連れてく」
「あとは任すヨロシ」
抱き抱えられて、抵抗しようとするも力があまり入らなくて。ビシッと敬礼するチャイナを見て、また瞼を閉じた。
いつから起きていたのか寝ていたのか。寝た、というか気を失っていたというか。日傘に飲み物を用意していた神楽を思い出して、今度はちゃんと装備しなければと思った。
暑いのは嫌いだ。夏の生まれだが、嫌いなものは嫌い。寒いのはまだ、着たり擦ったりでなんとかなるけれど暑いのはどうにもならない。
「先生。・・・っていねぇのか」
気を使われたのか大した震動もなく保健室へ連れて行かれたが生憎先生は不在。空気読めよ助けてよ。もうちょっと具合が良ければ文句を言っていたに違いない。
そおっとベッドに下ろされタオルケットをかけられる。普段の高杉からは考えられない程優しい動きに内心首を傾げた。
だってコイツ不良。よく他校の生徒と喧嘩しては停学処分を食らっている。なのに、なんだこのギャップ。
「飲みモン買ってきてやるから待ってろ。スポーツドリンクでいいな?」
「ん・・・」
将来の夢が医療に携わることだったりするのだろうか。それならこんな変な扱いにも納得がいく。
こんなに気持ち悪いのに土方さんは今頃悠々と泳いでいるのだろうか。キスしたら移るだとかなら一石二鳥だし喜んでキスするのに。
サボるなら、保健室にいたり帰るなりあるだろうと高杉に思ったけれどそれは俺だって同じ。
でも、土方さんが泳いでいるのを見たいから。
高校に入ってからは学校のプールぐらいしか泳いでいるのを見られないし、水に濡れた姿が格好良くて、少しいやらしくて。それを見逃すなんて、したくはない。
「沖田、買ってきた。自分で飲めんのか?」
「・・・むり、でさ」
「仕方ねぇな」
呆れたような溜め息の後、背の下に手を差し入れて上体を起こされる。高杉の肩に寄り掛かる形で蓋の開いたペットボトルを渡される。本当に親切だなぁ、思いながら飲んだスポーツドリンクは美味しくて、ごくごく飲んでしまった。
「どうせ軽い熱中症だから、水分とって休んどけ」
「ん。さんきゅ」
「っ総悟!!」
バタバタガラッと騒がしく、土方さんが保健室へ血相を変えて入ってきた。図書室と保健室では静かにするのがマナーなのに、思っていたらより土方さんの顔色が悪くなった。
辛うじてタオルは持っているが水着のままで、土方さんはずかずかベッドの方へ寄ってくる。
「てめぇ総悟に何してる」
「看病だろ。てめぇでもあるまいし、野郎に欲情すっか」
「なっ・・・!」
さらっと高杉の言い放った言葉に肩が跳ねた。コイツは知っているのか、俺たちの関係。
だって、そうじゃなきゃあんなこと言えない。
高杉はそうっとまた俺を布団に横たえさせて、椅子から立ち上がった。真っ正面から土方さんを見る。片目だけでも、鋭く睨むととても怖い。
「呆け呆けしてっと、その内誰かにとられんぞ」
「うるせぇよ高杉!」
静かに閉じられた戸を見ていたら、土方さんが力の抜けたように椅子に腰かけた。少しは拭いたのだろうけれど、あちこちから水が滴っている。
いやらしい。艶っぽくて直視できなくて、土方さんの後ろのカーテンに視線を向けた。
「・・・具合は? 倒れただろ」
「気持ち悪いでさ。・・・喉も乾いた」
「さっきアイツに飲ませてもらってたろ」
顔と口調が拗ねている。
揶揄おうにも今は言葉が滑らかに紡げないから微笑んでやると、舌打ちが届いた。
確かに、あんな風に抱き抱えられたことはなかったし、端から見たら甘えているように見えたかもしれない。ただただ具合が悪くて動けないだけだけど。
「ひじかたさん」
「ん?」
「飲まして。口移しで」
だから、少しでも機嫌良くなるように甘えてやることにした。
土方さんには、意図的に。
だから嬉しいのか、土方さんは微笑を浮かべた。
「我が儘な病人だ」
「あんたに、だけ」
口移しで飲んだスポーツドリンクはさっきよりも少し温くて、甘かった。
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