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梅々

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さぁ楽園へかえりましょう?

五時半に起きたけど駄目でした。
あとは介錯を待つばかり。ああ、腹は斬れているのにと。断末魔がこだまする。

最近毎日はじめの一歩見てますよー。昨日も見た。人が焦ってるのに。みいっちゃう自分が悲しい。うめざわくんが好きです。ツンデレ不良ww


さて、今更ですが、




29000打ありがとうございます!!!!




試験前に気付いてればもっと頑張ったのに、な。なんて。
ゅうりさん、激励ありがとうございますO(≧▽≦)O
これからも頑張って萌えを爆発させていきます!!





では、ミツバさん生誕記念です。遅れましたが(O.O;)(oo;)
なんか土沖風味です。










花言葉は『忘れないで』





勿忘草





誕生日なんです、今日。
そう言ったときの貴方の顔、反応が可笑しくてくすくす笑ってしまった。一瞬で青ざめてどうしようかと挙動不審になって、視線をさまよわせる。そしてちょっと待ってと言って足早に何処かへ行ってしまった。私は一人、道に残される。
ざぁざぁと風が強く、木がしなる。
今朝はそうちゃんがしろつめ草の立派な花冠ととびきりの笑顔をくれた。おめでとうございます! と天使のような笑顔で言われただけで生まれてきて良かったと本当に思えた。
なのに。

遠くから足音が近づいてきた。必死に走っている姿が視界に入って、嬉しくなる。
そんな急がないで、私は大丈夫だから。





待ってないから、大丈夫ですぜ。呟いた言葉は喧騒にかきけされて、走っている人まで届かなかったらしい。走る姿なんて滅多に見ないのに、こんなに必死になっている姿なんて初めてみる。勿論、戦っている時を除いてという意味だけど。
ただの世間話で終わる筈だった。それが駆けて何処かへ行ってしまって。

「悪い、こんなんでいい?」

「花束、ですかィ?」

「え、ダメなの、花粉症だった? おまえの姉ちゃん」

「いや、違いまさァ。ただ、驚いただけで」

だって、あまりにも関係が。旦那にとっちゃ姉上なんてただの厄介人の親戚なだけで、一週間にも満たない日数、ほんの少し会って世間話しただけの間柄でしかないのに。
こんな風に、思ってくれている。
やばい。世界が霞む。

「・・・胸貸してやろうか? 三十分五百円で」

「遠慮しまさァ」

潤んだ視界を瞬きで何とかクリアにして。すん、と鼻を啜る。
そして青系統の色で統一された花束を受け取る。この先の花屋で買ったのかな、など、どうでもいいことを考えつつ。
本当のお墓は武州にある。近藤さんなら行ってきていいと言ってくれそうだけれど、命日でもないのだから甘えるわけにはいかなくて。部屋でこっそり、祝おうと思った。

「いい女ってなァ、悪い男に引っ掛かるモンなんだよな。勿体無い」

「本当でさァ。弟もロクでもねぇ」

「それは賛成しねぇけど・・・あ、悪い男が来た、ほら」

言われて背後を振り向けば、自分と同じ黒い独特の服を着た男がずんずん近づいてきていた。道行く人が思わず避けてしまうような、そんなオーラを纏って。
ひっそり祝おうと思っていたのに、今日は運が悪いらしく次々と見つかってしまう。
悪い男、もう一度口の中で呟くとあまりにしっくりきすぎていて、ぷっと吹き出してしまう。

「独占欲強いねぇ、多串君は本当に」

「へい?」

「オイコラ総悟! そいつと何してやがる」

「世間話でさぁ。五月蝿いんで叫ばねぇでくれやすかィ? 本当ひとの気持ちわかんねぇやつだなおまえは」

「てめぇにおまえ呼ばわりされたくねぇよ! ほら行くぞ」

そう言って、土方さんは俺の腕を引こうとする、が、
俺がケーキの入った箱と旦那から貰った花束を持っているのをチラリと見て重々しく空気を逃がした。旦那が咳をするフリをして若気たのを見逃さなかった。

「じゃーなー」

「さいなら旦那ー」

「・・・」

優しく、荷が落ちないように俺の腕を掴みながら土方さんはズンズン歩いていく。

移ろいゆく季節も空も、何一つ変わりはない。
それは地球温暖化と言われている中ではいいことで、大切なものを亡くした俺には辛いことだった。
今でも、それなりには辛い、けれど。

そのまま拉致されて帰ってきて、自室へ戻ろうとしたら腕を強引に引かれた。
危うくケーキを落とすところだった。なんでここまできて優しくできないのか。
と睨めば。

「これ、」

「・・・箱」

よくドラマで見るような、指輪が入っていそうな小さな箱。
それが二つ。

・・・ふたつ?

荷で塞がった手じゃあ開けることも叶わない。

「誰の」

「おまえの」

普通、あんたと姉上のじゃないのか。
目は口ほどにモノを言ってしまう、というのは俺の為にある言葉らしく。他の誰よりもアイコンタクトがとれてしまうのは良いことか悪いことか。

俺のは別にあるから。

言った男の言葉に絶句。なんで俺に、渡すんだ。
馬鹿じゃないの、というか馬鹿。
呆れた俺の心境には気付かず土方さんは訝しげに俺を見た。

姉上からしたら、うれしいだろうけども、ね。

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