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梅々

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105000打ありがとうございます!遅くなりました><

柚那様、リクありがとうございます!

遅くなりました……!




それでは土沖18禁!











相互作用





靴を脱ぎ終えると同時に俺の腕を乱暴に掴んで、ずかずかと土方さんは歩き出す。廊下の角を曲がって縁側に出て、夜も更けているというのに大きな足音を立てて。配慮が足りない。いつも俺にそう言ってくるくせにアンタこそ足りない。
見回りの最中から機嫌が悪かった。もしかしたらその前から悪かったのかもしれない。初雪が降りだして、テンションの上がった俺とは逆にどんどん下がっていって、終いには無口で無反応。煙草に嫉妬しそうになるぐらいに黙した土方さんを、敢えて揶揄うのも詰まらなくて、雪の深深と降る中黙々と歩いていたんだけど。俺は何かしたのだろうか。思い当たる節なんてこれっぽっちもない。
すぱんと障子を開く音にはっとする、顔を上げる前にどんと突き飛ばされて、なす術もなく尻餅をついた。

「……いたい」

文句を言っても無反応。この野郎死ね。罵っても無反応。後ろ手に戸を閉じて、煙草をくわえたまま立ち尽くしている。鳥目だから慣れるのを待っているのかもしれない。俺にはとっくに土方さんの表情なんざ見えているけれども、見えていても意味がない。無表情で。

「部屋戻ってもいいですかィ、土方さん」
「いいと思うか?」

しゃがんだと思ったらくいと指先で顔を上げさせれる。不遜な態度に正直に睨み返せば、嫌味ったらしいほど男前が口角を上げた。腹立ちもするのだが、蔑むような表情にぞくぞくしちまうのも事実で。瞼は重いがふと芽吹いた情欲を無視するのは惜しい気もする。
だから口火を切ってこちらからキスしてやれば、切れ長の瞳が見開かれた。それが、伏せられたと思えば唇を攻められる。尖らせた薄く苦い舌が、中へ入り込みぬめりと口内を撫でて、くちゅんと濡れた音をわざと立てる。性格とは反対に、甘さの一切ない舌の味に慣れているどころか、それが欲しくて堪らない。ちゅ、と吸えば頭をがっちり押さえられて腰の抜けるほどの舌使いに翻弄された。ただ縋ってされるがまま、震えるしか出来ない。

「ん、」

一旦離れた唇を目で追う。今度は誇らしげに口角をあげて、土方さんは俺の舌を柔く食んだ。

「ひ、あっ!」

誇らしげな理由なんか解ってる。生意気なこの口が、土方さんによって使い物にならなくなるからだ。舐めてしゃぶって噛みつかれて、キスというかただの征服だ。それに俺はすぐに白旗を降る。土方さんに躾られた体は、土方さんの与えてくる快楽に恐ろしいぐらい従順なので。
解放された唇ではふはふと息をして、縋った胸元へ額を擦り付ける。

「総悟」
「へい」
「抱かせろ」

機嫌は大分よくなったようだ。声色が柔いのにうっかり、顔を上げたら、俺の大嫌いな甘い声が耳元で囁いた。吐息をかけてくるのが小賢しい。
俺が弱いの、知ってるくせに。極めつけとばかりに耳朶を噛まれたら、糸が切れたマリオネットのようにくったり、体から力が抜ける。機嫌悪いのは演技だったのか、なんて思うほどご満悦で気持ち悪い。せめてもの仕返しにと、土方さんのタイを引っ張って露になった首筋に歯を立ててやる。

「めいっぱいきもちよくしてくだせェ」
「あぁ」

畳の上に押し倒され、指同士を絡めて再びキスされる。全部奪おうとするような激しさに頭がくらくらする。柄にもなく、抱き締めたくなって困る。甘えて擦り寄りたくなる。手を繋がれてることを今ほどありがたく思ったことはない。
土方さんなんて嫌いなのにこんなにほだされた。昔は触られたくなんてなかったのに、今は触られてこんなに喜んでる。





ぐ、と中を触られて腰が逃げた。畳を強く蹴ったら背中が擦れて熱くなる。痛さに視界をちらつく黒い髪を鷲掴んだら、催促と勘違いしたのか反り返った性器に唇が触れた。
だらしなく涎を垂らすまでになっても放置されていたそこは、ほんの少し触られただけで目眩がするぐらいきもちよくて。

「んぁっ!」

不意打ちだ卑怯者め。侍なら侍らしくしてみろこのやろう。文句を言いたくても口を開けば言葉なんて高尚なもんを生んでる暇もなく、甘ったるい音ばかりが生まれていく。だから極力真一文字に唇を結んで、きっと睨み付ける。つけたばかりの行灯の灯りに照らされる顔は本当にかっこいい。
でも土方さんは気に止めないで、みっともなく蛙のように開いた俺の足の間、馬鹿みたいに俺の性器に口付けている。そんな汚いところにする行為じゃないだろう。俺相手にする行為でもないだろう。面はいいのに本当に嗜好は残念だ、この人。だからこそ、俺は土方さんと出来るんだけど。
焦らすような快感だけじゃなくて、土方さんが俺に奉仕してくれている姿にもぞくぞくして浅い息が漏れる。這いつくばらせて、もっと、汚してしまいたい。綺麗なアンタを俺で。
声もかけずいきなり二本も指を突っ込まれたけど甘受してやる。痛かったなら文句を言ったけれど気持ち悪さがあるのみだ。指を揃えゆっくりと抜き差しをして、それから、指を開いて奥を広げられるとぞくりとした。違和感が快感に変わって、焦れったさに腰が揺れる。未だに唇が触れる柔い刺激しか与えられないのが尚悪い。
機嫌が良くなったわけではないらしいねちっこさに、俺は何かしたのだろうかと余所事をするが、答えはいっこうに出ない。

「ひじか、さん……っ」
「ん?」
「あ、ぅっ、おれ……なんか、っした?」
「あー。……してはねぇよ」
「ひぅぅっ!」

中を引っ掛かれて涙が浮かんだ。なにもしてないってならなんでこんな目にあなきゃいけないんだ。八つ当たりだとしたら今すぐ土方さんの性器を噛みたい。不能になっちまえ。それでも俺は、あんたを求めるから安心してほしい。
そこまで考えてたら、土方さんが額を重ねて来た。青い瞳は静かなようで欲情してる。それだけで、何されてもいいと思える。胸の中で甘ったるい感情が燻って、堪えきれずに抱き締めた。

「おまえは誰にでも擦り寄るから嫌だ」
「アンタだって誰にでも好かれてるじゃないですか」
「擦り寄るのと好かれるのは違う」
「否定しなせェよ」

返事の代わりにぐるりと中の指が動いて、浅い位置にある、あの触られたらおかしくなるようなしこりを軽くつついた。ひゅっと喉が鳴って、ちかちかと瞼の裏が白んだ。

「っあぁん!」

ぼたぼたと滴が腹に垂れて、意識が一瞬遠退きかけるけれども、耳を噛まれて引き留められる。瞼を開くと涙ではっきり見えなくて、瞬きをひとつすると膜を張っていたそれが頬を伝った。
そうしてクリアになった視界に映る、土方さんの腹立たしい顔と言ったら。そんなに指一つでいかせたのが誇らしいのか。アンタが思うまま拓いた体だ。アンタの思うまま反応するのは当然だろうに。どんなに声を殺そうとしても感じないよう意識を他に向けようとしても、俺には制御できない。
誇らしげに笑みを浮かべ、俺の頬を伝う生理的な涙を親指でぬぐい、土方さんは容赦なくしこりを引っ掻いた。

「ひぅ――っ!あ、っ、うぅ……ん、やぁ!」

もうおかしくなる。
優しい刺激ばかりを与えられ続けていたのが急にひっかいたり二本の指で挟んでこりこりいじくりまわされて、脳髄までも溶けてしまいそうだ。
また視界が涙で霞んでシルエットでしか分からない土方さんの髪を鷲掴む。

「は、ぁっ、ひぅっ……!」
「触ってねぇのにたってんぞ、乳首」
「はぅぅっ!しゃ、ぶって、あ、ぁあっ!」
「……素直だな」

ちゅうう、と吸われて片方は爪を立てられた。びりびりとした快感が体を駆け巡って、中をぎゅうぎゅうと締め付ける。きもちいいのは好きだ。土方さんが与えてくれるものだから。もっともっと与えてほしい。
何度も瞬きをして、奉仕してくれる様を見る。ちゅうちゅうしゃぶってる姿を見ていると可愛くて、頭を撫で回したくなるけれど。立派な性感帯と化した穴の中を指を追加して攻めながら、舌でこねて潰してと、胸を弄り回されると力加減なんかできなくて。両足で土方さんの腰を挟み込んではげちまうんじゃないかって強さで髪を握りしめて、まるで欲しがってるようだ。
欲しがってるのは確かだけど認めたくない。

「俺にだけだよな?足を開くのは」
「んぅ、ぅ……ったりまえ、でさ、っばか」
「……俺もおまえだけだ」
「訊い、て、ねぇ……はぅっ!」

指が引き抜かれて、濡れに濡れた性器を握り締められた。どんなに締め付けても中には何もなくて物足りない。満たされたい。体の中をいっぱいにしてほしい。いっぱいにしてぐちゃぐちゃにして、土方さんの感じる顔を見ながらはしたなく射精させて。
この瞬間が一番、自分が淫らだと感じる。分かっていてもほしいのは止まらなくて。剥き出しの性器を尻の間に擦り付けられると陥落するしかなくて、尻尾振って、身を擦り寄せて強請ることになんの抵抗もなくなる。

「ひじかたさん…っ」
「俺を食いたいか?」
「ん、ひじかたさんの、ちゃんとぜんぶ、食わせてくだせっ……!」
「どこで食いたい?」
「しりの、穴にくだせ……っああああ!!」

じゅぼっと一息に根本まで突き入れられて、割り開かれる痛みを感じたのに。熱くて長大なそれを挿れられただけで俺は、いっちまって。余韻にびくびく体が震えて小刻みに襞を絡み付かせてしまう。中にあるそれの感触を嫌に生々しく感じて腰がくねくね動く。

「根が淫乱なんだろうな。おまえは」
「はふ……ちが、ぅぅっ」
「うまそうに食いやがってなぁ、総悟?」

膝裏を押されて尻が上がる。繋がった箇所が灯りに晒されて、赤い口が蠢きながら土方さんのを食ってる様を見せつけられた。
あんなところを犯されてる。あんな汚いところを、土方さんは犯してる。貶める感覚も貶められる感覚も快楽でしかなくて目が離せない。自分の淫らさに息が上がって、気がつけば腰を振っていて、ああもう、何も考えられない。

「早く動いてくだせっ、ぁんっ、はやくぅ……!」
「いつもよりやらしい顔してんぞ……大丈夫かよ?」
「だ、めっ、はやく……」

犯して、言った瞬間に引き抜かれて、目の前の孔から赤黒いそれが出てくる。

「ひっ、ァあん!」

いつもみたいにカリまでかと思いきや全部引き抜かれて、亀頭がぴたりと閉じ切らない穴に触る。ほしくてほしくて、言葉よりも先に孔が動く。まるでキスするように土方さんのそれを誘い込もうと動く。
これが俺の体。土方さんの調教した、体。わかっていたけれど、こうして見せつけられると恥ずかしくて死にたくなる。こんないやらしいところを俺は、見られていたのか、この人に。

「食わせてやったろ、ちゃんと。たんねぇの?」
「たりな……っ、ぜんぜんたんないでさ」

悲しくないのに嗚咽が漏れる。犯されたくて泣くだなんて、こんな姿土方さんにしか見せられない。土方さんだから、見せられる。
こんな俺は、土方さんだけのものだから。

「おく、までっ、アンタの……ちょうだい」
「これをか?」

土方さんが腰を振り、ぺしんぺしんと性器で穴の上を叩いてくる。それに擦り付けるよう腰を動かせばごくり、土方さんは息を飲んだ。

「それっ、はやく!」

ぐずったら土方さんが負けて中にそれが入ってきた。易々と飲み込む様に煽られて、中を締め付けて腰を振りたくる。

「あぁん!あんっ!あ!そこっ、や!やぁ!」

上からぐっぐっ、と突かれその度に軽く達したみたいになる。それだけでも堪らないのに根本まで突き挿れたまま掻き回されると気が狂いそう。

「くぅん!はっ、ひ!っも、死んじゃっ…あぁ、あ、っは、ぁン!」
「俺ももう……っまえ乱れすぎだ、っう」
「ああ、あ、っんん~っ!ぉれ、もっ、いけな、」

突かれる度僅かに透明に近い精液を漏らす性器を両手で押さえる。もうなんも出ないと訴えたのに、最後にまた全部抜いてからぐぶぶっとしこりも奥もいっしょくたに擦られて、一瞬息が止まった。

「い、くっ、あぅぅぅ――っ!」

顔に勢いよく何かがかかる。それが何か考える暇もなく土方さんのが中で弾けた感覚に蕩けた。

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