梅々
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馬肥ゆる秋
昨日の夕飯と今日の夕飯、なんと一合食べたらしい。つまり合わせて二合。食費を考えなければと思いますが正月から食べたかったキムチを漸く食べられているので仕方がない!
夏コミ戦利品が残すとこ一冊となってしまいました。グスン。
でもいいの。萌えたから。というわけで無駄使いは避けよう。
では、秋っぽさを目指して玉砕した土沖。続きは危なくなりそう。
夏コミ戦利品が残すとこ一冊となってしまいました。グスン。
でもいいの。萌えたから。というわけで無駄使いは避けよう。
では、秋っぽさを目指して玉砕した土沖。続きは危なくなりそう。
刺激的なスパイスよりも
胸を満たす果実がいい
夜を忌む君を抱き
それは本当に、時々。しかし無視をすることのできない渇望が胸を満たすのだ。何本煙草を吸おうとも何をしようとも、癒えない乾きを堪えて、それを抱えたまままた今日も、夜を迎える。
耳をすますと確かに聞こえる蝉の声。夏場の勢いはなく、終わった季節を無理矢理に繋ぎ止めているような気がしてならないそれに、溜め息交じりの紫煙を吐く。
近頃変わったことは何一つない。それはとても幸せなことなのだ、分かってはいる。だが暇だと、忘れたいことを忘れられないのが辛い。体の奥底から渦巻いてくるような、乾き。どうしようもないそれは夜になると酷くて、結果女遊びが増した。
「副長ー」
「なんだ」
「例の蔵のことで」
「・・・ああ」
すぅ、と仕事柄音をたてずに入ってきた山崎は土方の後ろに座り、手にした書類を広げる。これから山崎がいうであろう内容は当たりがついているから軽く聞き流し、紫煙を空に漂わす。
ふと、クーラーがなければ厳しい昼日中、沖田に言われた言葉を思い出した。最近煙草の量が多い、部屋の天井が霞んで見えると。薄い胸を上下させ他人に言えないような行為の余韻をたっぷりと残した姿でぼんやり天井を見つめていた、しどけない姿までもを思い出して、昼間から盛った過去の自分を恥じるでもなくまた同じことを繰り返す予兆を見せた今の自分に溜め息が盛れた。
「・・・で、どうします? 副長」
「決行は今日の夜だ、おつかれさん」
「はい」
ほっと息を抜き、久方ぶりにのんびりと風呂に入ろうでも思っているのか目一杯伸びた山崎を振り返り、そういや、と尋ねる。
声色から仕事の話ではないと分かったのであろう、はい? と山崎はのんびりした口調で問う。煙草を灰皿に擦り付けながら山崎の持ってきた書類に目を通す。
「総悟は?」
「ああ、見廻りしてますよ。・・・まぁサボってましたけど」
「そうか」
どうでもいい時は傍にいて下らないちょっかいを出してくるくせに、傍にいればいい、そう思う時は決まって傍にいない。何もかもが噛み合わないのは昔からで慣れている。慣れてはいるが、もどかしく思ってしまう。
それじゃあと去った山崎を見届けて、新しい煙草に火をつけた。
最近沖田を抱いていない。
恥態を思い出して欲情したとともにその事実に気付いて、指折り数えると両手では足りなかった。足があっても足りない。つまり、一ヶ月近くは肌を合わせていないということ。
珍しいな、口の中で呟き、二三枚書類が広がっているだけの持ち主同様に暇そうな文机に頭を預ける。いままで一週間と明けたことがなかった。どんなに忙しいときでもだ。それなのに暇な今、記録を更新しているというのは本当に珍しい。
土方が沖田に飽きたわけではない。寧ろ、記憶の中の姿にでも欲情するぐらいだから中々はまっているものだと思うのだが。
避けられている?
浮かんだ疑問がしっくりときて、そういや夜、疚しい理由で沖田の部屋へ行ってもいないことばかり、というかこの一ヶ月近くずっとそうだと思い至った。一ヶ月前のだって確か一週間ぶりの行為で、その間に他の女とはしたけれどなどとどうでもいいほうに思考がいく。
何かしたか、否何も。自問自答しても意味がない。沖田が避けているのだから、知っているのは沖田だけだ。
「総悟」
「へい」
今年の初めに支給したばかりの外套を羽織った総悟がいつものように飄々と横に立つ。まだ着るには早いだろう、そう突っ込む奴はいないらしい。
日増しに間隔が短くなり、ここのところは毎日だ。どこが乾くのか分からない、飢えているのだけは感じるが。飲んでも食べても、吸ってもヤっても癒されないだなんて万策尽きてしまっている、これはどうしようもないものなのか?
「生け捕りな」
「分かってまさァ」
生意気な顔で笑う、沖田の口元が何故か艶やかに見え、皆から離れているのをいいことに掠めるようなキスをした。
太陽の下よりも月の下で沖田の容姿は一層際立つ。穏やかな光の波が色素の薄い髪に肌、瞳を神聖なもののように照らすのだ。そのくせそれらの恭しいパーツは背徳を伴う行為を誘発するように妖しくあるものだから。いつも土方はその誘惑に負けてしまうのだ。
突然のことに驚いたまま固まった、沖田の頬を柔く撫でると同時に名を呼ばれた。そろそろ討ち入り開始の時間だ。
「準備は整ったか」
「はい。別動隊も配置につきました」
「分かった」
名残惜しくもそれを微塵も現さずに手を離す。ちらりと沖田を見遣るがいつもの無表情に戻ってしまっていた。
今日のは大した仕事ではない。上から命じられた嫌なものでなければ高杉の絡んでいる可能性も零。我々の好む、対等な命の駆け引きができる討ち入りなのだ。宣戦布告していないから対等かは分からないが。
「行くぞ!」
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絶賛スランプ中で申し訳ないです( ̄▽ ̄;
土沖は私の恋人!
胸を満たす果実がいい
夜を忌む君を抱き
それは本当に、時々。しかし無視をすることのできない渇望が胸を満たすのだ。何本煙草を吸おうとも何をしようとも、癒えない乾きを堪えて、それを抱えたまままた今日も、夜を迎える。
耳をすますと確かに聞こえる蝉の声。夏場の勢いはなく、終わった季節を無理矢理に繋ぎ止めているような気がしてならないそれに、溜め息交じりの紫煙を吐く。
近頃変わったことは何一つない。それはとても幸せなことなのだ、分かってはいる。だが暇だと、忘れたいことを忘れられないのが辛い。体の奥底から渦巻いてくるような、乾き。どうしようもないそれは夜になると酷くて、結果女遊びが増した。
「副長ー」
「なんだ」
「例の蔵のことで」
「・・・ああ」
すぅ、と仕事柄音をたてずに入ってきた山崎は土方の後ろに座り、手にした書類を広げる。これから山崎がいうであろう内容は当たりがついているから軽く聞き流し、紫煙を空に漂わす。
ふと、クーラーがなければ厳しい昼日中、沖田に言われた言葉を思い出した。最近煙草の量が多い、部屋の天井が霞んで見えると。薄い胸を上下させ他人に言えないような行為の余韻をたっぷりと残した姿でぼんやり天井を見つめていた、しどけない姿までもを思い出して、昼間から盛った過去の自分を恥じるでもなくまた同じことを繰り返す予兆を見せた今の自分に溜め息が盛れた。
「・・・で、どうします? 副長」
「決行は今日の夜だ、おつかれさん」
「はい」
ほっと息を抜き、久方ぶりにのんびりと風呂に入ろうでも思っているのか目一杯伸びた山崎を振り返り、そういや、と尋ねる。
声色から仕事の話ではないと分かったのであろう、はい? と山崎はのんびりした口調で問う。煙草を灰皿に擦り付けながら山崎の持ってきた書類に目を通す。
「総悟は?」
「ああ、見廻りしてますよ。・・・まぁサボってましたけど」
「そうか」
どうでもいい時は傍にいて下らないちょっかいを出してくるくせに、傍にいればいい、そう思う時は決まって傍にいない。何もかもが噛み合わないのは昔からで慣れている。慣れてはいるが、もどかしく思ってしまう。
それじゃあと去った山崎を見届けて、新しい煙草に火をつけた。
最近沖田を抱いていない。
恥態を思い出して欲情したとともにその事実に気付いて、指折り数えると両手では足りなかった。足があっても足りない。つまり、一ヶ月近くは肌を合わせていないということ。
珍しいな、口の中で呟き、二三枚書類が広がっているだけの持ち主同様に暇そうな文机に頭を預ける。いままで一週間と明けたことがなかった。どんなに忙しいときでもだ。それなのに暇な今、記録を更新しているというのは本当に珍しい。
土方が沖田に飽きたわけではない。寧ろ、記憶の中の姿にでも欲情するぐらいだから中々はまっているものだと思うのだが。
避けられている?
浮かんだ疑問がしっくりときて、そういや夜、疚しい理由で沖田の部屋へ行ってもいないことばかり、というかこの一ヶ月近くずっとそうだと思い至った。一ヶ月前のだって確か一週間ぶりの行為で、その間に他の女とはしたけれどなどとどうでもいいほうに思考がいく。
何かしたか、否何も。自問自答しても意味がない。沖田が避けているのだから、知っているのは沖田だけだ。
「総悟」
「へい」
今年の初めに支給したばかりの外套を羽織った総悟がいつものように飄々と横に立つ。まだ着るには早いだろう、そう突っ込む奴はいないらしい。
日増しに間隔が短くなり、ここのところは毎日だ。どこが乾くのか分からない、飢えているのだけは感じるが。飲んでも食べても、吸ってもヤっても癒されないだなんて万策尽きてしまっている、これはどうしようもないものなのか?
「生け捕りな」
「分かってまさァ」
生意気な顔で笑う、沖田の口元が何故か艶やかに見え、皆から離れているのをいいことに掠めるようなキスをした。
太陽の下よりも月の下で沖田の容姿は一層際立つ。穏やかな光の波が色素の薄い髪に肌、瞳を神聖なもののように照らすのだ。そのくせそれらの恭しいパーツは背徳を伴う行為を誘発するように妖しくあるものだから。いつも土方はその誘惑に負けてしまうのだ。
突然のことに驚いたまま固まった、沖田の頬を柔く撫でると同時に名を呼ばれた。そろそろ討ち入り開始の時間だ。
「準備は整ったか」
「はい。別動隊も配置につきました」
「分かった」
名残惜しくもそれを微塵も現さずに手を離す。ちらりと沖田を見遣るがいつもの無表情に戻ってしまっていた。
今日のは大した仕事ではない。上から命じられた嫌なものでなければ高杉の絡んでいる可能性も零。我々の好む、対等な命の駆け引きができる討ち入りなのだ。宣戦布告していないから対等かは分からないが。
「行くぞ!」
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絶賛スランプ中で申し訳ないです( ̄▽ ̄;
土沖は私の恋人!
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