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梅々

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遅くなりました。

仁見ています。
新撰組悪役だなー。
でも好きだからって神聖視し過ぎちゃうのはいけないかなと思うし、こういうことも普通にあったんだろうなとも思うので。
というか仁は悲しすぎる。
もし、佐幕派の人が、未来を見て自分達は負けたと知って、それでも信念を貫いて戦ったらとか。そんなことを考えると、怖い。
歴女もどきだからなんともいえないんですけどね。


あと、拍手にお礼絵をつけてみました。拙いですがお礼の気持ちです。多分ついてる、はず。





それでは、大変遅くなりましたが、土沖エイプリルフールネタです!
時間かかってしまいましたが、すごく楽しかった。悔やむのは台詞に集中して、描写が撃沈したことです。

背後注意ですよ。
















何を言おうと強請ろうと、全てが嘘なんだから。

たくさん産もう、素直な言葉を





貴方のための祭典





 騙されるな、と総悟が言った。それに、当然だと答えた。けれど、総悟に騙されない、なんてことが出来るはずもない。
 俺はおまえに騙されるためにいるんだから。
 しどけない姿で喘ぐ総悟に、正直敗けを認めている。本気になったら敗けだというのなら、誘われた時点でとっくに敗けている。もしかしたら、嘘でも好きだと言われたときには、最早。

「ぁっ、んん・・・!」

 普段は中々聞かせてもらえないような艶かしい声に目眩がする。二本の指で興奮を示す、真っ赤な胸の飾りを捏ねてやると、涙に潤んだ目を向け掠れた声を上げた。

「ぁんっ・・・もっと、触ってくだせ・・・」

「・・・っ」

 肉体的に、総悟は快楽に弱い。俺は、精神的に弱いらしい。閨の中では何でも言うことを聞いてやりたくなる。素直に聞いてやることはないが。もう勝負なんてどうでもいい。
 どうでもいいのだ。だが、敗けを認めてしまえば、勝負は終わる。終われば、こんな素直に喘いではくれないだろう。いつものように、ギリギリまで声を我慢して無理に挑発してくる総悟にも、勿論欲情するが。たまには本音かは分からないが誘ってくる総悟も味わいたい。
 軽く爪をたてながらこね、右手を大きく開かれた足の中心、蜜にまみれひくりひくりと喘ぐように収縮しているそこに食ます。

「うゃあ・・・! あっ、ぅぁ」

 見開かれた瞳から、ぽろんと涙が零れた。無防備な姿に吐息を溢して、沸点に届きそうな欲情を何とか逃す。この好反応を見ると、一種の感動を覚える。初めはあんなに苦しそうで痛そうで、罪悪感が沸いたものだが。
 今じゃどうだ、そんな素振りを見せるのは一瞬だけだ。中に入れた指をぐるりと回し、指を曲げ襞を軽く引っ掻いてやる、と。

「ひぃあっ! それ、だめ・・・っでさぁ!」

「だめ? それも嘘なんだろ? 女みてぇに締め付けて喜んでんじゃねぇか」

「んぁ、あ、あっ・・・! ん、おくっ、きもち・・・いっ、ひあ! っへんたい!」

 言い直したそれは明らかに本音だ。欲に浮かれた顔が、ほんのり笑みを浮かべ手を伸ばしてくる様に愛欲よりも独占欲が増長する。
 誰にも渡したくない。
 誰にも見せたくない。
 ずっと抱いていたい。片時も離れることはなく。
 こんなにも欲情を煽る人間は総悟の他にはいない。脱がし足を開かせれば、生娘のように恥じらうくせに、いやらしいと詰れば否定しながらも淫らな刺激として受けとる。その所作や表情、声全てが俺を魅了する。麻薬のように、一度知ったら次を求めて離れられなくなる。
 二本目の指も様子を見つつ挿入する。背中に回った総悟の手が、俺を抱き寄せるように力を込めた。

「んんっ、ぁ・・・ひじかたさん、っちゅーしなせ・・・ぅん、んっ」

 いやらしく足を開き、その中心を嬲られながら総悟はここ、と唇を指で指し示す。そんな風に誘われたら獣のようにがっつくしかできず。遠慮なく唇を塞ぐと口の中も、舌で嬲る。絡めてくる舌を甘く噛んで、唾液を送る。コクコクと従順にそれを飲む総悟に、理性が風前の灯火と化した。
 ちゅくちゅく、あちこちから水音を立てながら、何度も角度を変え舌を、唇を食む。甘ったれた声をあげて薄目で俺を瞳に映す総悟は、赤く目元を染めながらも優しく笑んでいるようだ。柔らかい眼差しがひたすらに情欲を映す。

「おまえが、俺に欲情してるってだけで、多分イけるわ」

「俺はアンタが見てくれてるだけで、イけやす」

「・・・可愛いこと言ってんじゃねぇよ」

「アンタこそ。・・・も、我慢できねぇでさ」

 それはそれは恥ずかしげに、視線を反らし言った総悟の根性は認めてやるべきだ。可愛いが、この発言が聞けるのは負けん気のお陰なわけで。
 指を引き抜けば縋るように襞が蠢き、思わずフッと、口角が上がった。

「欲しいんだろ・・・?」

「・・・」

 普段は聞いたら殴られる上に、一週間ぐらいは四六時中背後に気を付けなければならない。だが今日は虚構の上での行為であり、本気にしたら敗けの勝負の最中である。
 なぁ、と促す。ここはこちらも、本気にさせるような言葉を言うべきなのだろう。

「俺はお前のこのやらしー穴に挿れて、あんあん喘がして、お前の中にたっぷり出してぇんだけど」

「ぁぅ・・・っ、そんなこと、」

 真っ赤な目元を滴が濡らした。ああきっと、見えはしないが素直な性感帯は雄弁に、総悟の心内を示しひくついていることだろう。
 見たい触れたい犯したい。
 次から次へと欲求が生まれて全てを満たすのが難しい。だからその責任を余すところなくとるべきだ、総悟は。

「・・・・・・ここに、挿れたいんですかィ?」

 言いながら、閉じていた足を開き、総悟は躊躇うような素振りを見せつつも、収縮を繰り返す可憐な蕾を僅かに広げて見せる。真っ赤な顔で、弱々しく眉を寄せて。大胆な行動に反比例した、初な表情。言葉ではなく行動で示したい、今すぐに突っ込みたい。よくもまぁ、我慢できているなと自画自賛。
 だがあまりにも総悟の誘惑が理性を粉砕するものだから、不安が渦巻きもする。独占欲が絡んだそれは、腹の底で燻り余所事を招きそうになる。

「そうだ」

「じゃあ、敗けを認めてくだせェ」

「なんで」

「そうしなきゃ、挿れさせてやんねぇ」

 唇をへの字にして外方を向いた。閉じられた上の口とは反対に、自ら開かれた下の口はより赤く染まり金魚の口のように、開閉する。先走りがとろとろ、その口を濡らして目が離せない程淫靡だ。
 それぐらいの要求ならば、喜んで。総悟の言うことなんて高が知れては・・・いないが。後のことなど気にしていられない。

「アンタの、敗け?」

「・・・とっくに敗けてる。本気にならないわけがねぇだろ」

「ははっ・・・俺もでさァ。土方さん、早く・・・」

「挿れてほしいなら、どこに何が欲しいかちゃんと言ってみろよ」

「・・・悪趣味」

 言いながらも、総悟のしなやかな腕が背に回され、足が腰に絡む。性器を蕾に充て、すりすりと蟻の門渡りを撫でる。掻き抱き、まろやかな吐息を溢す唇を塞いで柔らかな髪を撫でる。
 息が上がる。普段はすました表情で飄々としている総悟が、こんなにも乱れて、俺を欲しがって。
 白地に欲しがるような、そんな女は嫌いだった。だからそう、卑猥な単語を並べ立てたようなAVの類いも正直好きではない。だが、さっき実感したのだが総悟相手だとこの上なく興奮する。ギャップの所為もあるだろうか、総悟だから、というのが主な理由だろう。淫らなことを教えて、やらせたくなる。言わせたくなる。
 隠し通すことができないぐらい、愛しくて欲情する。
 額を合わせ待っていると、クイッと髪を引っ張られた。涙に濡れた目が俺をじっと見て、熟れた唇が開いた。

「土方さんのでかいので・・・俺の中、いっぱいにしなせェ」

「・・・命令かよ」

「ほしいんでさ・・・早く、奥まで犯し・・・っひぁぁっ! や、はいって・・・!」

 ぐしゃり、目の前の綺麗な顔が歪んで我慢の糸が勢いよく切れた。肉を分け、一息に全てを埋め込む。
 喘ぎに混ざり艶めかしい声が反則的な言葉を紡ぐ。一瞬でも気を抜けば呆気なく弾けそうだ。いつもそうだが、今日はより我慢が効かない。
 挿れただけだったものを、ゆっくりと先端まで引き抜く。逃がすまいと蠢く内部に、揺れる肢体。もっと乱してやろうと、腰を押し付けると同時に総悟の性器に手を伸ばす。

「ひゃ、あっ、あぁ、ん! もっと、もっと・・・ぉく、ぅっ!」

「・・・やらしすぎんだろ、っ。わかるか、総悟? おまえの穴、ぐちゃぐちゃに濡れて絡まってきてんぞ」

 背に爪を立てられる。嫌々と頭を振って身悶え、俺の律動に合わせて腰を揺らめかす。嬌声を上げ続ける口から唾液を、俺の手の内の性器から白濁をとろとろ溢して、快楽に染まった目を此方に向けて俺に縋る。
 その淫猥さに、腰の動きを強め、奥をガツガツと突く。耳に届くのは荒い息に喘ぎ声、そして耳をも犯す、水の音。

「はぁんっ、なか、ぁっ、ひじかた、っさんで・・・いっぱいでさ・・・っ!」

「っおまえ、」

「ねっ、ちゃんと・・・中にくだせェよ・・・っは、ぅあ!」

「・・・・・・淫乱だなおまえはよっ・・・!」

「あひ、っ! やぁ、あっ、だめっ!」

 確信犯が、口角を上げて言った。射精感に堪えきれず、腰を鷲掴み思いっきり腰を引きその反動で、生殖器と化した穴の最奥をぐちゅっと突いた。

「ああぁ、ァ、ひゃああぁあ!!」

 悲鳴に近い声とともに大きく背を反らした総悟の中へ腰を打ち付けながら叩きつけるように射精する。撹拌するように、搾り取るように収縮する襞は痙攣し、総悟の腹は薄くなった精液にまみれている。

「んぅ・・・っ、熱いの、出てまさぁ・・・」

「・・・普段は喘ぐのも我慢するくせによ。今日は寝かさねぇからな」

「だってアンタ喜ぶでしょ。・・・いいですぜ。アンタが一晩中抱いてくれんなら、首輪つけて見回りすんのも諦めてやりまさァ」

 爆弾発言に、散ったはずの欲が再び体内で燻る。
 総悟がこうも素直に甘えてくれることはない。一度もない。それが誕生日でも恋人同士が甘い一時を過ごすような記念日でもなく、エイプリルフールだというのが彼らしい。

「・・・騙されちゃ、駄目って俺言いやしたからね」

「分かってるっての」

 今更になって恥ずかしくなったのか、耳を染め瞳を伏せていじらしく呟いた。
 愛らしい。

「・・・続き、してくんねぇんですかィ」

「はいはい」

 唇を重ねてやると、嬉しそうに瞬いた。
 お前こそ、俺を騙さなければならないのに。素直になってどうするんだ。

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