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梅々

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嗚呼、満足。

というわけで、ひの新撰組祭りに家族総出で行ってきた次第です。

高幡不動までのほほんとドライブして、新撰組パレード見てきました!

隊長格以上はオーディション的なのがあるだけあって、沖田さん、土方さんは別嬪さんでした。二番隊は綺麗な人が多かった。原田さん役の人はもう似合いすぎていました。あと、松平公まで見れてテンションがあがりましたが、それよりも花魁もいて私は感謝感激したっ。

糸里さんとか、上巻持ってるだけで読めてないけど名前を知っていると感動が二倍ですね。

とにかくあの外八字とかそんな名前の独特の歩き方を見れて興奮しました。いつかやって見たいなぁ、花魁道中。若衆の腕にすがって色気振り撒きつつもしゃなりしゃなり歩く様が言葉にできないぐらい良いです。べ、別に変態じゃないんだからな!←



で、パレードと殺陣のパフォーマンスを見たあと土方さん家へ行きました。この間、確か二月に行って、粗方見ていたので今回の目的はただ一つ!期間限定展示の和泉守兼定の刀身を見ることでした。父もそれはノリノリ。我先に見に行きましたからね。

何度見ても鞘が綺麗で、退紅の明度を落としたような深紅に黒で鳳凰と牡丹が描かれていてレプリカほしいねーと母と話していましたが刀身がメインなんだった。

土方さんから数えて六代目の子孫の方によると四代目の時代に研ぎに出したそうなので人を斬ったものとは思えない感じでした。でも、柄とかは使い込まれているからなんともいえない。



本当は日野のほうにも行きたかったのですが妹が五月蝿かったので我慢我慢。

代わりにお墓参りしてきました。流石命日が近いだけあって人も多い。うちの母の誕生日の翌日が命日です。私の誕生日も命日なんですが、どうでもいいよ!



でも、あんな風に一世紀以上、もう殆ど二世紀に近いほど経っていても愛されているって素晴らしいですね。

羨ましいなぁ。











それでは、としたん中編。

やっぱり終わりませんでした・・・。

まだ危なくはないはず。
































全て秘密



教えない



でも、求めてくれたら



教えてあげる











Bluff











青く澄んだ水の中を、こころゆくまま泳いでいたら掬いあげられた。

そんな勢いで意識が戻って、無意識に瞼を開く。丹色の壁、いや多分背中が重いから天井だろう。その丹に明瞭に映える黒髪に、見知った顔。



「土方さん」



「もう起きちまったか」



優しい眼差しで見つめられている、なのになんでだろうか、背筋が甘く痺れてしまうのは。

それよりも現状把握ができていないので起き上がろうとしたら、やんわりと制止された。そして、土方さんの顔が近づく。

ああキスされる、思った途端に塞がれて、ゆっくりと唇を攻められる。優しい愛撫にいつものことながら頭が痺れて、土方さんのことで頭がいっぱいになった。



「んっ・・・んぅ、ぁ」



「可愛い面しやがって」



頬を撫でながらそんな風に笑って言われて、心臓が騒ぐ。どくん、どくんと激しく脈打って、体が熱くなる。

土方さんとキスすると、いつもこうなる。他の人とはしたことがないから普通なのか違うか分からないけれど、物足りないと思ってしまう。

好き、なのだとは思う。いや、絶対に好き。だけど、求めすぎてはいけない。もっと欲しくなって欲張りになって、どんどん自分が汚くなっていってしまう。そうしたら、重たく思われて終わってしまう。

だからこれ以上は、いらないのに。



「・・・ってか、どこ? ここ」



「どこだと思う?」



見回せる範囲でキョロキョロしたら、天井と同じ色の壁、格子窓が視界に入った。あとは、布団も悪趣味な丹色であるとか、向こうに風呂っぽいのがあるだとか。

分かるのはこれだけ、でも、かなり十分な気がする。

ホテルだとか連れ込み宿だとか。来たことはないけれど耳年増と呼ばれるだけはあって、内装は様々だとか大人の玩具が売ってるだとか、何処其処の連れ込み宿はワケアリに評判だとか知っていた。



「・・・なんでこんなところに」



「お前がさせてくれないから、強行手段」



なんて言いながらも顔つきはとても穏やかで、逃げようと思えばすぐに逃げ出せる。俺に、選択肢を与えているのは優しさからか自信からか。

単なるおふざけだとは、思っていない。この関係を。愛されて、大事にされてる自信はちゃんとある。それでも、始まりは他愛もないもので、言葉にされたことはなくて、信じられない。

愛されていないわけではない証拠はあるけれど愛されている証拠もない。だから、身を委ねるなんてことしたくなくて。



「・・・嫌なら、はっきり言ってくれ」



こんなことしといて、なんだけど。

ボソッと土方さんは言った。単なる同性への興味からこんなことをしているわけではないと、痛感する顔つきで。

姉上を失って、ひとをあいするのが怖くなった。また失うかもしれないと、思った。だから、近藤さん以外は何もいらない、土方さんのことだってどうでもいいのだと思おうとして、実際、表面的にはそう思えていた。なのに土方さんは付き合ってくれと、書類を渡すついでに言ってきて。欲に負けた俺はこくりと頷いた。

それだけで十分なはずなのに、どうして。

逃げられない。



「土方さん、俺・・・」



「俺さ、最初は傍にいられりゃそれでいっかとか思ってたんだよ」



遮るように言われた言葉は、俺の気持ちと一緒だった。そう、ふざけあっていられたらそれでよかった。他愛もないことをして、喧嘩して。

でも、触れたくなって、もっと傍にいたくなって。



「なのに、手に入れたくなって、それだけじゃたりなくなって・・・大人って、汚ねぇな」



「・・・そうでも、ないでさァ。子どもだってそう変わりやせん」



言って、頬を撫でてみる。

同じことを思っていたのだと知って安堵した。俺が、俺だけがこんなに想っていたのではないと分かって。

口に出しては言えないけれど、本当に愛しくて、大切で。俺の一番は近藤さんで、真選組にいられたらそれだけでよかったのに、比べられないぐらい存在が俺の中で大きくなっていた。



「総悟?」



「・・・アンタが、あまりにも軽く言うから、どう思ってんのか分からなかったんでさァ」



「なんだよソレ。俺がふざけてそんなこと言うとでも?」



「自分を省みなせェ」



「・・・反省してます」



なんてほざきながらも長い指が腰を撫でた。そのまま大腿まで撫でられて、身がすくんだ。

拒否しなかったからすることにしたのだろう、もう後戻りはできない。

唇を塞がれて、上着を脱がされる。続いてスカーフが取られて首がすーすーする。



「アンタ、俺相手に勃つんですかィ」



「そこんとこは問題ねぇよ」



耳朶をあやしながら、大腿にあてられる。それはもう十分な硬さで、ヒッと思わず声が出た。顔も熱くなって、ぎゅっと目を瞑る。

何度も一緒に風呂に入ったことがある。だから、見たことだってあるけれどそれとこれとは別。しかも、硬いそれがまだあてられたままだから、恥ずかしいままで。

クスクス笑うのが聞こえる。余裕ぶっている土方さんが恨めしくて、意表返しに大腿を押し付けてやるとドクンとそれが脈打って更に大きくなった。



「あっ・・・」



「おまえそれ反則だろ・・・」



反射的に瞼を開けたら、今の今まで余裕そうだった土方さんが眉を寄せて切羽詰まった顔をした。溢れた吐息が熱くて、それにまたびくりとしたら、半端に脱がされていたベストとシャツを強引に剥がされた。

額に何度目か分からないキスを受けて、またきゅっと瞼を瞑った。

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