梅々
苑咲早良が運営する銀魂BL小説サイトです。 心意気は18禁。 著作権的な何かは放棄していません。マナーは守ってください。 メールフォームやコメント欄は下にありますので、何かございましたらお気軽にご使用ください。感想とか頂ければ舞い上がります! 不定期更新な別館を作成しました。ミツバさん愛してる! 気が向いたらお越しください→http://tokosienoai.dou-jin.com/
予定より一日遅れだけど!
今日祖母の手術を見舞いました。無事終わって良かった…!ただいま帰宅中です。もうちょっとで家につく。
それでは土沖おきたんで甘えろ!
azu様リクエストありがとうございました!大変遅くなりました><
それでは土沖おきたんで甘えろ!
azu様リクエストありがとうございました!大変遅くなりました><
別に全部を愛していやしない
でもあんたなら何をされてもとは思う
催涙雨 おまけ
どさり、テーブルの上に荷物を置いて総悟はそのままふらふらとベッドに向かい、崩れるように寝転んだ。んんーと唸ったまま顔を上げない総悟に一つ思うのはその口許は綺麗かどうかだ。真っ白いシーツにソースだの青のりだのが付かなければいいけれど。疲れたのは確かなのでどさりとベッドに背を預け座り込む。
付き合い始めて三週間近く経った。試験も終わり成績表も渡され夏休みに入っている。夏休みになってはいても、勉強という名目で毎日会っているし、一日に一回はキスをしているし。受験生であるわりには、中々楽しい夏休みではあるけれど正直、押し倒したくて堪らない。今もそうだが襲ってほしいのかと思うぐらいに無防備で。初デートと称してつい先程まで行っていた祭りでも、それはそれは理性が頑張った。
今回も甚平で行きやしょう、そう提案してきたのは好都合だった。希少価値な甚平姿、しかも胸のチラリズムが見やすいと下心丸出しで頷いたのだが、下心がどんなにあろうとそれに任せて押し倒す、などできるはずもなく。ただひたすらに忍耐強く今日今までやってきたのだが。そろそろ限界が見えてきた。二人きりでいて視界に入らずとも一メートル以内の距離にいるだけで、触りたくて堪らない。撫でられるのは好きなようだった。時には総悟らしい文句を言いながらも成されるがままだったし、キスを強請ってくることもあった。だけど、それが性的なものになるとどうなるかは知れない。
「土方さん?」
「っ、なんだ?」
不意に耳に吐息のかかる近さで呼ばれ糸を噛みきるところだった。寸でのところで堪え、振り向きはしないまま動揺を悟られないよう返事をする。この近さで振り向けば、キスをしたくなるのは必須だ。今は、甘ったるい空気を味わいたい。なるべく。
「……キスしてェ」
「っ!」
ぼそっと、恥ずかしさを隠すかのように呟かれた。都合の良い空耳なんじゃ、と顧みれば、此方をじっと熟視る総悟がいて。空耳じゃない、と分かれば行動は早い。立ち上がり様ベッドに乗り掛かる。ギシッ、と軋んだ音に背を押されながら、俺の動きを目で追う総悟に被さる。じっと見つめあったまま、ちゅっと唇を重ねた。綿菓子の味がする。
閉ざされることのない赤い瞳に笑いたくなるぐらいに真面目な顔をした自分自身が映る。それなら俺の目いっぱいには総悟が映っているのだろうか。想像したら欲が少し満たされた。けれどそれとは違う欲が芽を出し始めて、唇を割ると同時に甚平の裾から手を入れ汗でしっとりとした肌を撫でる。ピクリ、跳ねはしたけれど総悟の手は首の後ろをなで背を掴んだ。それを催促だと受け取って、脇腹を撫でていた手をそのまま上へずらして胸を撫でる。
「んぁっ、」
ちゅっと音を立てて逃げていった唇を追いペロリと舐める。甘い吐息と共に潤んだ視線をくらい腰がずん、と重くなった。これはいいってことなのだろう、そう分かっていても確認したい、言わせたい。
そっと頬を撫で、親指で唇を辿る。ふっくらとしたそれの端まで行く前に食まれた。俺から視線を反らさないまま、柔く噛んで辿々しく爪と肉の境を舐める。やられているのは此方なのに、そうやって誘っている総悟の方がより頬を染めて、初々しい反応とは対照的な行動に目が眩む。
「なぁ、食っていいか」
「…何をですかィ」
「お前を」
赤い目元に口付けを落とすと純粋に楽しそうに笑って総悟は身を捩る。そんなじゃれる仕草一つにも煽られて、素肌の胸に触れたままだった手を優しく動かす。
んっ、と声をあげて俺の甚平を強く掴む、その腕は真っ白で濃紺の袖がその白さを際立たせる。胸元もそうだ。濃紺から覗く白と輪郭を曖昧にする黒い影。ちらりちらり、身動ぎする度に見えそうで見えない胸の飾り。堪らず舌舐めずりすれば、一瞬捕食者のように総悟の瞳が煌めいた。
「俺がアンタを食うんでさ」
ぜんぶ残さず。
そう囁いた総悟はしゅっと紐を引っ張り、見る見るうちに俺の甚平ははだけさせた。直視はせずそれでも直に胸元を触ってくる総悟に負けていられないと、胸を弄っていた手できゅうっと頂きを摘まんでやる。愛らしく囀ずるのに気を良くしてそこを刺激したまま右手でささっと紐を解く。そして左右に布を開けば新雪のように白い、それでいて滑らかな肌が現れた。それなりに筋肉はあるが細く、胸を彩る突起は小さく淡い色をしていて、臍も小さい。こんなにマジマジと見れる機会はあまりなく、それ故に網膜に焼き付けるように見てしまう。
この綺麗な体が俺のものになるのだと考えたら嬉しすぎてお化け屋敷だろうと心霊スポットにだろうと行けそうだ。流石に空を飛べるとまでは思わない。
「そんなマジマジ見て楽しいですかィ」
「楽しいよ」
「変わってんなァ、っあ、ん」
余裕そうな総悟の胸の飾りを両方とも摘まむ。忽ち揶揄う声が高く鼻にかかって、その移り変わりに息が上がる。
ずっと欲しくて堪らなかった総悟が、俺の手で喘いでる。興奮は冷めることなくもっと声が聞きたくなって手で弄るだけだったそこを唇で挟み込む。そのまま少し引っ張りながらチラリと総悟を見ると唇に手の甲を当てぎゅっと目を瞑っていた。
「総悟?」
「そんなとこいいんで、っ違うとこ」
呼び掛けると潤んだ瞳が俺を見て、視線を反らす。いつも横柄とまではいかないがそれなりには態度がでかい総悟の恥じらう様が新鮮でつい、目の前の赤く熟れた果実にかぶりつく。そのままちゅうと吸って舌で弾くようにしてやると嫌だと頭を掴まれた。それでも吸って噛んで、とやっているともぞもぞ、総悟の腰が緩やかに動いた。
しゃぶりながら腰を撫でる。膝からそのまま、大腿まで撫で上げるとより激しく腰が揺れた。
「ひじか、たさん」
「ん?」
「アンタ、なんで手ェ出してくれなかったんですかィ」
「…良いのか分かんなかったんだよ」
拗ねたような口振りに笑えばきっと睨まれた。ヘタレ、と罵られても可愛いものだ。服の上から性器を包めば逃げるように腰が動いた。
「逃げるなよ」
「別に逃げてねぇですぜ。…アンタになら何されてもいいし」
なんて爆弾発言をして、総悟はふっと笑った。
*
くちゅり、指を引き抜いたら緩やかにそこはすぼみ、花開いた。胸を上下させ息をする総悟の白い肌には彼方此方赤い痕が散っている。それがまた色っぽくて。見惚れていれば視線に恥じ入ったのか目の前の花芯から新しく蜜が垂れた。
「電気消してもらえば良かったでさ」
「消すわけねぇだろ」
こんなにいやらしい姿を見せてくれるとは思わなかったが、総悟のことは余すところなく全て知りたいから消すなんて選択肢はなかった。それに、消したら顔が見えなくなる。反応も分からなくなるし何より顔を見てしたかった。初めて繋がるのだから。
脱がしたのは俺だが、一糸纏わぬ姿で足を開き、腰の下に枕を置いたお陰で足の間の色づいた部分までも晒して身悶える姿。頬は涙に濡れて、ぷっくらとした唇をうっすらと開き体を震わす様に何度いきそうになったか。
堪えに堪えた性器を時間をかけ丹念に開かせた蕾に宛がう。ひくり、戦慄いた振動に唾を飲んで総悟の膝裏を強く掴んだ。果たしてちゃんと入るのだろうか。指を一本入れただけでも辛そうだったのに、自分で言うのもあれだが平均より大きめだろうこれが、痛みを与えずに収まるとは思えない。終いには指三本を咥えて悦んでいたけれど。
「挿れて、平気か?」
「…おねだりされてぇのかヘタレなのか、どっちですかィ」
「両方だな」
「アンタを食わせてくだせェ、痛くてもいいから」
縋りついてくる総悟が愛しくて堪らなくて。唇を塞いで頬を撫でる。背中にひしとしがみつく両手の熱を感じながらそっと、性器を押し込んでいく。
痛そうに零れる声を奪って、なんとか一番太い傘の部分を押し込む。ぎちぎちに絞められて此方まで痛い。唇を離すと先程までの甘さはどこへやら苦しげな顔を浮かべていて、なんとか感じてほしいと総悟の花芯に指を這わす。
「ぅ、あぁ!」
「っきついってか痛ェ」
「んっ、もぅちょい、待って…」
眉を寄せながらも健気に呼吸して快感を得ようとする総悟に申し訳なさが募る。どんなに解しても痛みを与えてしまうだろうけど。もっと解してやればよかったと思う。
だが、どんなに痛かろうと苦しかろうと絶対に総悟を抱きたい。繋がりたいと思うのも全て欲しいと思うのも総悟だけで。他はいらない。だからどうしても。
「ごめんな、でかくてよ」
「ほんと、でさ…。もっと短小ならいい、っあああ!!」
ふっと力の緩んだ隙に、少し萎えた花芯をなるべく奥まで押し入れる。全ては入りきらずとも殆んど総悟の中へ埋まったが、切れた様子はないのでふぅと息を吐く。未だに苦しいままだが、奥は柔らかく煽動していて。今にも動き出したいが総悟が感じないのなら意味はない。馴染むまで待とうと花芯を包みゆるゆる動かしていた手を先端へ移動させ、割れ目に爪を立てたり裏筋を引っ掻いたり悪戯をしながら待つ。
「っぁ、う、や」
「総悟…」
ん、と差し出された唇を啄む。呼吸も吐息も奪わないように触れ合わせては離し、頭を撫でる。
大分中もちょうどいい締め付けになって、呼吸に合わせて収縮する感覚が気持ち良い。この中を貫いたら、思うだけでいけそうだ。
「もう、大丈夫ですぜ」
「ん、締め付けすげぇよおまえ」
「そういうことあんま言わねぇでくだせェよ」
「恥ずかしがってる顔も、すげぇ可愛いな」
「うゃ、あっ!」
ずん、全て総悟の内へ挿れると喉を仰け反らせて喘いだ。苦しさはまだ残っているようだが、声が大分甘さを含んでいる。ならば平気だろうとゆっくり腰を引きぐっと、襞を掻き分け奥を突く。内壁が吸い付くように絡み、余すところなく包まれ奥歯を噛み締める。
ただひたすらに気持ち良い。
「っは、ぁ…そうごっ、きもちいいか?」
「んっ、あ、ぁあ! いい、ですぜっ」
言葉と共に内部が応え蠕動した。前後に腰を振っては時折掻き回すようにしてやると背中に爪を立てていっそ切なげともとれる顔をした。はらはらと、突く度に雫が頬を滑り舌ったらずに何度も土方さんと呼ばれる。
想像の姿なんかよりずっと淫らで可愛くて。十八年間側にいて、どちらかというとこういうことに疎そうな印象があったのにこんないやらしいとは。
突くタイミングに合わせて花芯を愛撫すると泣きそうに顔が歪む。それさえ綺麗だ。
「は、あ、っゃ、あ、すきっ、ひじかたさ…」
「っばか、イっちまうだろ!」
不意打ちの告白にどくりと自身が脈打つ。きゅうきゅう、それに呼応して蠢く中を雁首まで引き抜いて最奥を穿ち、即座にまた雁首まで引き抜く。肌のぶつかり合う音がするまでガツガツと腰を使って、それに合わせて尻を揺らめかす総悟の耳元に唇を寄せる。
「総悟、好きだ…!」
「ひっ、じかた、さ……ぁあ…っ!」
声にならない声を上げ絶頂を迎えた総悟の内部は、挿れたときとは全く違う動きでぎゅうっと締め付けてきた。その蠱惑的な締め付けに逆らい秘奥を貫くと、今度こそ本当に限界を越えその中へ、精を放った。
*
布団の中、裸のまま抱き合って、時たま思い出したように口づけを交わす。だるそうな総悟を労ってやりたい。なのに少しずつ回復して元気になっていく下半身には気付かないふりをする。
俺の腕を枕にして、総悟は上目に俺を見てくる。
「煙草くせぇ」
「悪かったな」
文句を言いながら擦り寄ってくる総悟の額にキスすると、これ以上のことをしたばかりだというのに恥ずかしげに、目を反らした。
でもあんたなら何をされてもとは思う
催涙雨 おまけ
どさり、テーブルの上に荷物を置いて総悟はそのままふらふらとベッドに向かい、崩れるように寝転んだ。んんーと唸ったまま顔を上げない総悟に一つ思うのはその口許は綺麗かどうかだ。真っ白いシーツにソースだの青のりだのが付かなければいいけれど。疲れたのは確かなのでどさりとベッドに背を預け座り込む。
付き合い始めて三週間近く経った。試験も終わり成績表も渡され夏休みに入っている。夏休みになってはいても、勉強という名目で毎日会っているし、一日に一回はキスをしているし。受験生であるわりには、中々楽しい夏休みではあるけれど正直、押し倒したくて堪らない。今もそうだが襲ってほしいのかと思うぐらいに無防備で。初デートと称してつい先程まで行っていた祭りでも、それはそれは理性が頑張った。
今回も甚平で行きやしょう、そう提案してきたのは好都合だった。希少価値な甚平姿、しかも胸のチラリズムが見やすいと下心丸出しで頷いたのだが、下心がどんなにあろうとそれに任せて押し倒す、などできるはずもなく。ただひたすらに忍耐強く今日今までやってきたのだが。そろそろ限界が見えてきた。二人きりでいて視界に入らずとも一メートル以内の距離にいるだけで、触りたくて堪らない。撫でられるのは好きなようだった。時には総悟らしい文句を言いながらも成されるがままだったし、キスを強請ってくることもあった。だけど、それが性的なものになるとどうなるかは知れない。
「土方さん?」
「っ、なんだ?」
不意に耳に吐息のかかる近さで呼ばれ糸を噛みきるところだった。寸でのところで堪え、振り向きはしないまま動揺を悟られないよう返事をする。この近さで振り向けば、キスをしたくなるのは必須だ。今は、甘ったるい空気を味わいたい。なるべく。
「……キスしてェ」
「っ!」
ぼそっと、恥ずかしさを隠すかのように呟かれた。都合の良い空耳なんじゃ、と顧みれば、此方をじっと熟視る総悟がいて。空耳じゃない、と分かれば行動は早い。立ち上がり様ベッドに乗り掛かる。ギシッ、と軋んだ音に背を押されながら、俺の動きを目で追う総悟に被さる。じっと見つめあったまま、ちゅっと唇を重ねた。綿菓子の味がする。
閉ざされることのない赤い瞳に笑いたくなるぐらいに真面目な顔をした自分自身が映る。それなら俺の目いっぱいには総悟が映っているのだろうか。想像したら欲が少し満たされた。けれどそれとは違う欲が芽を出し始めて、唇を割ると同時に甚平の裾から手を入れ汗でしっとりとした肌を撫でる。ピクリ、跳ねはしたけれど総悟の手は首の後ろをなで背を掴んだ。それを催促だと受け取って、脇腹を撫でていた手をそのまま上へずらして胸を撫でる。
「んぁっ、」
ちゅっと音を立てて逃げていった唇を追いペロリと舐める。甘い吐息と共に潤んだ視線をくらい腰がずん、と重くなった。これはいいってことなのだろう、そう分かっていても確認したい、言わせたい。
そっと頬を撫で、親指で唇を辿る。ふっくらとしたそれの端まで行く前に食まれた。俺から視線を反らさないまま、柔く噛んで辿々しく爪と肉の境を舐める。やられているのは此方なのに、そうやって誘っている総悟の方がより頬を染めて、初々しい反応とは対照的な行動に目が眩む。
「なぁ、食っていいか」
「…何をですかィ」
「お前を」
赤い目元に口付けを落とすと純粋に楽しそうに笑って総悟は身を捩る。そんなじゃれる仕草一つにも煽られて、素肌の胸に触れたままだった手を優しく動かす。
んっ、と声をあげて俺の甚平を強く掴む、その腕は真っ白で濃紺の袖がその白さを際立たせる。胸元もそうだ。濃紺から覗く白と輪郭を曖昧にする黒い影。ちらりちらり、身動ぎする度に見えそうで見えない胸の飾り。堪らず舌舐めずりすれば、一瞬捕食者のように総悟の瞳が煌めいた。
「俺がアンタを食うんでさ」
ぜんぶ残さず。
そう囁いた総悟はしゅっと紐を引っ張り、見る見るうちに俺の甚平ははだけさせた。直視はせずそれでも直に胸元を触ってくる総悟に負けていられないと、胸を弄っていた手できゅうっと頂きを摘まんでやる。愛らしく囀ずるのに気を良くしてそこを刺激したまま右手でささっと紐を解く。そして左右に布を開けば新雪のように白い、それでいて滑らかな肌が現れた。それなりに筋肉はあるが細く、胸を彩る突起は小さく淡い色をしていて、臍も小さい。こんなにマジマジと見れる機会はあまりなく、それ故に網膜に焼き付けるように見てしまう。
この綺麗な体が俺のものになるのだと考えたら嬉しすぎてお化け屋敷だろうと心霊スポットにだろうと行けそうだ。流石に空を飛べるとまでは思わない。
「そんなマジマジ見て楽しいですかィ」
「楽しいよ」
「変わってんなァ、っあ、ん」
余裕そうな総悟の胸の飾りを両方とも摘まむ。忽ち揶揄う声が高く鼻にかかって、その移り変わりに息が上がる。
ずっと欲しくて堪らなかった総悟が、俺の手で喘いでる。興奮は冷めることなくもっと声が聞きたくなって手で弄るだけだったそこを唇で挟み込む。そのまま少し引っ張りながらチラリと総悟を見ると唇に手の甲を当てぎゅっと目を瞑っていた。
「総悟?」
「そんなとこいいんで、っ違うとこ」
呼び掛けると潤んだ瞳が俺を見て、視線を反らす。いつも横柄とまではいかないがそれなりには態度がでかい総悟の恥じらう様が新鮮でつい、目の前の赤く熟れた果実にかぶりつく。そのままちゅうと吸って舌で弾くようにしてやると嫌だと頭を掴まれた。それでも吸って噛んで、とやっているともぞもぞ、総悟の腰が緩やかに動いた。
しゃぶりながら腰を撫でる。膝からそのまま、大腿まで撫で上げるとより激しく腰が揺れた。
「ひじか、たさん」
「ん?」
「アンタ、なんで手ェ出してくれなかったんですかィ」
「…良いのか分かんなかったんだよ」
拗ねたような口振りに笑えばきっと睨まれた。ヘタレ、と罵られても可愛いものだ。服の上から性器を包めば逃げるように腰が動いた。
「逃げるなよ」
「別に逃げてねぇですぜ。…アンタになら何されてもいいし」
なんて爆弾発言をして、総悟はふっと笑った。
*
くちゅり、指を引き抜いたら緩やかにそこはすぼみ、花開いた。胸を上下させ息をする総悟の白い肌には彼方此方赤い痕が散っている。それがまた色っぽくて。見惚れていれば視線に恥じ入ったのか目の前の花芯から新しく蜜が垂れた。
「電気消してもらえば良かったでさ」
「消すわけねぇだろ」
こんなにいやらしい姿を見せてくれるとは思わなかったが、総悟のことは余すところなく全て知りたいから消すなんて選択肢はなかった。それに、消したら顔が見えなくなる。反応も分からなくなるし何より顔を見てしたかった。初めて繋がるのだから。
脱がしたのは俺だが、一糸纏わぬ姿で足を開き、腰の下に枕を置いたお陰で足の間の色づいた部分までも晒して身悶える姿。頬は涙に濡れて、ぷっくらとした唇をうっすらと開き体を震わす様に何度いきそうになったか。
堪えに堪えた性器を時間をかけ丹念に開かせた蕾に宛がう。ひくり、戦慄いた振動に唾を飲んで総悟の膝裏を強く掴んだ。果たしてちゃんと入るのだろうか。指を一本入れただけでも辛そうだったのに、自分で言うのもあれだが平均より大きめだろうこれが、痛みを与えずに収まるとは思えない。終いには指三本を咥えて悦んでいたけれど。
「挿れて、平気か?」
「…おねだりされてぇのかヘタレなのか、どっちですかィ」
「両方だな」
「アンタを食わせてくだせェ、痛くてもいいから」
縋りついてくる総悟が愛しくて堪らなくて。唇を塞いで頬を撫でる。背中にひしとしがみつく両手の熱を感じながらそっと、性器を押し込んでいく。
痛そうに零れる声を奪って、なんとか一番太い傘の部分を押し込む。ぎちぎちに絞められて此方まで痛い。唇を離すと先程までの甘さはどこへやら苦しげな顔を浮かべていて、なんとか感じてほしいと総悟の花芯に指を這わす。
「ぅ、あぁ!」
「っきついってか痛ェ」
「んっ、もぅちょい、待って…」
眉を寄せながらも健気に呼吸して快感を得ようとする総悟に申し訳なさが募る。どんなに解しても痛みを与えてしまうだろうけど。もっと解してやればよかったと思う。
だが、どんなに痛かろうと苦しかろうと絶対に総悟を抱きたい。繋がりたいと思うのも全て欲しいと思うのも総悟だけで。他はいらない。だからどうしても。
「ごめんな、でかくてよ」
「ほんと、でさ…。もっと短小ならいい、っあああ!!」
ふっと力の緩んだ隙に、少し萎えた花芯をなるべく奥まで押し入れる。全ては入りきらずとも殆んど総悟の中へ埋まったが、切れた様子はないのでふぅと息を吐く。未だに苦しいままだが、奥は柔らかく煽動していて。今にも動き出したいが総悟が感じないのなら意味はない。馴染むまで待とうと花芯を包みゆるゆる動かしていた手を先端へ移動させ、割れ目に爪を立てたり裏筋を引っ掻いたり悪戯をしながら待つ。
「っぁ、う、や」
「総悟…」
ん、と差し出された唇を啄む。呼吸も吐息も奪わないように触れ合わせては離し、頭を撫でる。
大分中もちょうどいい締め付けになって、呼吸に合わせて収縮する感覚が気持ち良い。この中を貫いたら、思うだけでいけそうだ。
「もう、大丈夫ですぜ」
「ん、締め付けすげぇよおまえ」
「そういうことあんま言わねぇでくだせェよ」
「恥ずかしがってる顔も、すげぇ可愛いな」
「うゃ、あっ!」
ずん、全て総悟の内へ挿れると喉を仰け反らせて喘いだ。苦しさはまだ残っているようだが、声が大分甘さを含んでいる。ならば平気だろうとゆっくり腰を引きぐっと、襞を掻き分け奥を突く。内壁が吸い付くように絡み、余すところなく包まれ奥歯を噛み締める。
ただひたすらに気持ち良い。
「っは、ぁ…そうごっ、きもちいいか?」
「んっ、あ、ぁあ! いい、ですぜっ」
言葉と共に内部が応え蠕動した。前後に腰を振っては時折掻き回すようにしてやると背中に爪を立てていっそ切なげともとれる顔をした。はらはらと、突く度に雫が頬を滑り舌ったらずに何度も土方さんと呼ばれる。
想像の姿なんかよりずっと淫らで可愛くて。十八年間側にいて、どちらかというとこういうことに疎そうな印象があったのにこんないやらしいとは。
突くタイミングに合わせて花芯を愛撫すると泣きそうに顔が歪む。それさえ綺麗だ。
「は、あ、っゃ、あ、すきっ、ひじかたさ…」
「っばか、イっちまうだろ!」
不意打ちの告白にどくりと自身が脈打つ。きゅうきゅう、それに呼応して蠢く中を雁首まで引き抜いて最奥を穿ち、即座にまた雁首まで引き抜く。肌のぶつかり合う音がするまでガツガツと腰を使って、それに合わせて尻を揺らめかす総悟の耳元に唇を寄せる。
「総悟、好きだ…!」
「ひっ、じかた、さ……ぁあ…っ!」
声にならない声を上げ絶頂を迎えた総悟の内部は、挿れたときとは全く違う動きでぎゅうっと締め付けてきた。その蠱惑的な締め付けに逆らい秘奥を貫くと、今度こそ本当に限界を越えその中へ、精を放った。
*
布団の中、裸のまま抱き合って、時たま思い出したように口づけを交わす。だるそうな総悟を労ってやりたい。なのに少しずつ回復して元気になっていく下半身には気付かないふりをする。
俺の腕を枕にして、総悟は上目に俺を見てくる。
「煙草くせぇ」
「悪かったな」
文句を言いながら擦り寄ってくる総悟の額にキスすると、これ以上のことをしたばかりだというのに恥ずかしげに、目を反らした。
PR
TRACKBACK
TrackbackURL
COMMENT