梅々
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ずぼら
そういや今日、本屋でいちゃついてる男の子二人がいました。抱きついてみたり、語尾にハートマークついてたり。仲の良さそうな二人組でした。
やっと完成した土沖。ちょっと長め。
やっと完成した土沖。ちょっと長め。
貴方の細胞ひとつひとつ、全てに浸蝕してしまいたい
因数分解の法則
俺が血と肉と骨と、魂という名の心で構成されているのなら、土方さんは血と肉と骨と、欲で出来ていると思う。
それも、欲しいものを手にしなければ満たされない、純粋で貪欲な欲求。
俺は手慰みに使われてるだけだけど、肌を重ねるだけでわかることもあって、そう感じた。
「っ・・・ふぁ・・・ぁん」
自分の両足の間、揺れる黒髪に合わせて快感の波が押し寄せてくる。抵抗する気を奪う程の気持ち良さに目眩がする。
だけど、抵抗を止める訳にはいかないと頭の中の未だ冷静な部分が告げる。今の状況をよく考えろ、と。
「っじか・・・さん・・・・・・お、願い・・・もぅ止め・・・あぁっ」
制止の言葉を遮るように強く吸われ、達しそうになったがなんとか堪えることができた。けれど、舌での愛撫は止むことがない。
最初は離そうと掴んでいた黒髪を、今は逆に押し付けるように撫でてしまっている。恥ずかしくて堪らない。嫌な筈なのに。
笠になっているところを何度も丁寧に舐めた後、卑猥な音をたて唇が離れた。
「ああ・・・嫌なんだっけ?」
「いや、でさァ・・・」
敏感なソコに、息がかかる程至近距離で囁かれ、体がびくりと反応してしまう。それを鼻で笑い、土方さんは蜜を溢しふるえているモノを優しく舐め上げてきた。
「っあぁぁん・・・!!」
流石に堪えきれず、背を反らすようにして土方さんの口内に欲を吐き出してしまう。
恥ずかし過ぎる、こんなの。有り得ない。
肩で息をしていると、聞き慣れたチャイムの音がスピーカーから流れてきた。今のは何時のチャイムだろう。3Zのクラスメイトは登校が遅めだが、他のクラスの奴が此処の前を通るかもしれない。そうなったら確実に、バレる。
「嫌なんじゃなかったのかよ?総悟」
「・・・っ」
揶揄するような口調に腹が立つ。嫌だつったのに止めなかったのは誰だよ。朝から盛ってんのは。しかも教室で、いつも授業受けてる自分の机の上で、なんて信じられない。
「でも、お前だって気付いてただろ?迎えに行った時に」
視線でそんなことを考えてるのか分かったのか、平然と返してくるのが憎い。
確かに、気付いてたってわけじゃないけど、なんとなくこうなるかもしれないとは思っていた。いつもより一時間近く早く迎えに来て、「勉強教えてやるからこい」って言った時の目が、一瞬光を帯た気がしたから。
―――――今のような、妖しい光を。
「期待したのかよ?」
「っなわけ・・・!」
尋ねてきたクセに答えを最後まで聞かずに口付けられた。いつもみたく荒々しくない、甘いだけのキスが余計羞恥心を刺激する。恋人同士のキスのようで、優しさに頭がふにゃふにゃにとろけそうだ。
こんなのも勿論、俺をその気にさせる為の策なんだけど。
「んっ・・・ふぁ・・・・・・」
離れていった唇を、引き留めようと、縋りついてしまう。
頭ではわかっているのに、理性がきかない。体が、土方さんを求めてしまう。
抱かれてる時だけは、この世に土方さんだけ居ればいいと、そう思ってしまう。
淫らに、堕とされる。
「総悟」
「・・・っぅあ・・・!!」
侵入してきた指先に、早くも体が反応を返してしまう。襞を一枚一枚辿るような指の動きに翻弄される。
しがみつく腕に、力が篭る。
卑しい体だと、揶揄される前に自分でも思う。
「あっ・・・くっ・・・んぁ」
次第に激しさを増す挿入に、さっき放ったばかりの欲が再び満ちてくる。
成す術もなく縋りつく俺の耳元に、土方さんが囁きかけてきた。
「早く、終わらせたいか?」
「んっ・・・早くっ・・・!!」
唇を合わせると、土方さんは柔い笑みを浮かべた。余裕が無いその笑顔が、俺は好きだったりするけど、口にすることはこの先もないだろう。
二本の指がばらばらに動き、善い箇所を霞める。達しそうになったその時、無残にも指は引き抜かれた。
「ああっ・・・」
物足りなさに引き絞ってしまったそこに、熱く硬いモノが触れる。入ってくる、そう思い身構えるがいつもの痛みはいつまで経っても訪れない。いつの間にか瞑っていた瞳を開くと、ニヤニヤしながら俺を眺めてる土方さんと目があった。
「焦らすなんて・・・悪趣味ですねィ、土方さん」
「そういうお前も、余裕そうだな?」
「・・・ぅああっ」
ゆっくりと挿れられ、快感よりも苦しくて、これもある意味焦らしプレイなんだろうと思う。
余裕なんて疾うに無くなっている。今はただ、与えられる快感に恍惚としていたい。
「早くって・・・っく、ン・・・!」
「我儘だな、お前は・・・」
秘奥まで貫かれ、悲鳴のような声を上げてしまう。その唇を、優しく塞がられる。
「んっ・・・ふっ、あっ・・・」
「平気か・・・?」
「・・・平気、でさァ」
身をよじったらよりリアルに土方さんを感じて、ン、と息を詰めたら締め付けてしまった。
硬度が増す、衝動が沸き上がる。
「一人でシてんじゃねぇよ」
「じゃあ、」
動いて。
言葉にした途端、望み通りに、欲望のままに土方さんは律動を開始した。
どうしようもなく昂奮してしまうのは俺が変態だからなのだろうか?
「アッ、あん・・・っあ、」
室内に響く淫らな水音が鼓膜に届き、理性を失わせて、何もかもが意識の外へ弾け飛んでいく。怖いぐらい体が熱い。
俺の体を知り尽し過ぎているそれが弱い所に触れる度高みへと近付く。
「ン・・・」
せめてもの報復にと、背中に爪をたてる。深く深くえぐるよう、そう易々と痕が消えないように。
小さく呻いたその声が心地好くて、ざまぁみろと思う。暫く体育なんて出来ないんじゃないだろうか、でも土方さんのことだし男の勲章だと自慢しそうだ。噛みつけば良かった。なんて考えてみるけれど、それは無理だろう。
余裕なんて無いんだから。
「総悟、」
吐息混じりの呼び掛けに下腹がうずく。俺みたいながさつなヤツよりも自分の方が色っぽいだろ、と前に言った事があった。あの時は確か、『スイッチ入るとお前の方が色っぽい』とか返されそのまま押し倒された気がする。
「ああっ・・・や、ァん」
質量を増したそれが弱い所に触れる度高みへと近付く。
「総悟・・・」
「土方さ、ん・・・・・・っああ!!」
際奥を突かれ、気付けば二度目の絶頂を迎えていた。
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