梅々
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あけましておめでとうございます
あけましておめでとうございます!!
今年は沖土連載を完結させたいぞ☆
なのでこれからも此処をよろしくお願いしますm(__)m
では姫始めですぜ!
濡れ場注意報。
今年は沖土連載を完結させたいぞ☆
なのでこれからも此処をよろしくお願いしますm(__)m
では姫始めですぜ!
濡れ場注意報。
鐘の音 ひとつ
口付け ひとつ
煩悩の渦
嫌な夜だ。と思うような夜だった、昨日は。雲に覆われ星ひとつでない。夜襲するのにうってつけの闇夜だった。が、年末にそんな馬鹿するヤツはおらず、ただ不気味なだけで終わった。
然し、今日は。
星がちかちか瞬く、快晴の夜。
大晦日だから、かもしれぬ。
誰の行いが良かったのか。俺は間違いなく良かったのだけど。
「飲みやせん~?」
コイツは悪かった。今までと相も変わらず。
近藤さんが脱ぎ始めたところで絡まれるのが苦手な俺は自室へ戻ったのに。問題児が酒瓶二本担いでついてくる始末。
まぁ、管轄内にいるならいいか。
妥協に妥協を重ね何年だ。そんなんだからコイツの態度はこんなんなのじゃないのか。
「いらねぇよ。黙って飲んでろ」
「ひでぇなぁ。手酌、してくだせぇよぉ」
これは懇願か命令か。見分けてやろうと向き合うのがいけないのだと。
どうして俺は学習しないのか。
「ねぇ・・・あんたと二人でいたくて来たのに、邪険にするんで?」
「・・・総悟、お前何か食ったろ」
「? あぁ、旦那にお年玉って飴玉もらいやしたけど」
やっぱそうか、それの所為だ。媚薬的な何か・・・まぁ、そうでなくてもとりあえず何らかの作用があるものの所為なんだ、この潤んだ瞳も紅潮した頬も。
騙されるな、天使の顔した悪魔に。
「ねぇ、どうなんですかィ、土方さん」
「しゃあねぇな。一杯だけな」
「一杯、だけ?」
乱れた襟元から覗く柔肌。反らそうとする程に、意識してしまう。
悪い癖だ。遊女の色香には惑わされたりしないのに。
二本目の瓶を傾け、猪口に注ぐ。丁度空になったそれを横に退け、ん、と渡す。
すると向けられた不満そうな瞳。
なんだ、言われた通りにしただろう。
「飲ませなせぇよ、口移しで」
ほら、と唇をトントンと叩き総悟は加虐的な笑みを浮かべる。
それさえも妖艶に映すこの瞳は、狂っている。
「仕方ねぇな・・・」
一気に煽り、顎を掬い唇を重ねる。
今年最後の妥協だ。
なんて強がりは熱に浮かされ直ぐに滲む。
珍しく酔いの回った総悟は夜桜の如く艶やかで。
飲み終えたのを確認してから舌を差し込み、熱い粘膜を擽るように愛撫する。応えて絡んできた舌を捕えて吸いあげると甘い声があがった。
「ふぅ・・・ッン・・・ぁ、んぅ」
とろけきった表情をして弱い力で俺の背を掴み、重心を後ろへ下げていく。
そっと頭を畳につけて、総悟は挑戦的な眼差しを俺に向ける。
ゾクゾクと心地好い武者震いにも似た感覚に、理性は抵抗することもなく。
「来なせぇよ」
「・・・上等だ」
また懲りずに同じことをするのだ、年の瀬だろうと。
*
「アッ・・・ん・・・・・・ね、テレビ、つけなせ・・・ッ」
「ンでだよ」
首筋を辿っていた舌を耳元にもっていき、ムッとしたままに囁く。同時に強くひっかくと、ビクンと大きく腰が跳ねる。
啼き声は鼻にかかったように高く、冷たく清ました部屋に響く。
「ひゃあッ! ッはぁ・・・声、筒抜け・・・だろィ?」
「あぁ。いつものほうがそうだろよ。安心しろ、今日は誰も気付かねぇよ」
「でも・・・ッア、ゃあ・・・ッ」
言い終えるのを待たず蜜を垂れ流し濡れに濡れた花芯を口に含む。ちゅう・・・と吸うだけで涙を流して総悟は悦ぶ。
強い刺激に逃げる体を押さえ付けて、しゃぶりながらも指を後ろにさしこむ。
「アッ・・・もっと、おく・・・っ」
揺らめく灯りに照らされた肌は、何故こうも淫靡なのだろうか。この行為に耽っていたら日の元でも変わらず映るものなのか。
愛しい・・・なんて、言ったらからかわれそうで言えないけれど。
「ひゃう・・・ッあぁん、やぁ・・・ひじかたさッ、もぅ・・・」
「イくか? 総悟」
「ンッ・・・のん、で・・・あぁぁァッ!」
鈴口に舌を差し込み内側を舐めると背をしならせ総悟は欲を放った。口の中に広がる独特の味。それを残さず飲み干し仕上げにもう一度先端を吸う。
キツく搾られた秘めやかな孔は肉感的に蠢き、劣情を誘う。
浅い息を繰り返していた総悟は情欲に浮かされた瞳で俺を見た。
酒の所為か、常より体が敏感だ。
「平気かよ?」
「なんなら俺が挿れてやりやしょうかィ」
「遠慮するっての」
「まぁ冗談はおいといて。舐めてやりやしょうかィ? アンタの」
上から目線なのは横においておくとして。
またとない提案を断る理由もなく。
「噛みつくなよ」
「アンアン言わせてやりまさァ」
今まで言わされていたのはお前だろうに。本当に噛みつかれたらと思うと言えないが。
俺の前に伏して寛げようとする態勢がまるで、平伏しているかのようで優越を覚える。
一糸纏わぬ姿で喜々として口に含もうとする浅ましさ。熱に浮かされ狂っているのだ。
俺も、総悟も。
「ンッ・・・はぁ・・・なんであんたのってでけぇの」
「お前を気持よくしてやるためだろ」
「・・・ああ、あんた俺の僕ですもんね」
なんて、高圧的に言うくせに、少し痛いぐらい強く刺激を与えても感じる矛盾。
そこが愛しいのだけれど。
小さな口の奥まで頬張り、それでも入りきらない部分は手で愛撫して、子猫のように無心にしゃぶる姿が如何に淫らで征服欲をかき立てるものなのか、知らずにしているから質が悪い。
「ぁっん、ハァ・・・んむっ」
「うまそうにするよな、お前」
「んン・・・だって、アンタが気持ち良さそうな顔するなんて滅多にねぇだろィ?」
「お前はいつもしてっけどな」
頭を撫でると心地好さそうに目を細め口淫を続ける。
裏筋を辿り笠の裏を舐め音をたてて吸う。丁寧な愛撫に堅く熱を持ち始めるそれに比例して、総悟の腰の揺れも大きくなる。腿を切なげに擦り寄せ警戒する猫のように腰を掲げて。
「ふぅッ・・・はぁ、んふっ・・・」
「総悟、」
もう達しそうだと、名を呼んで伝えるとチラリと上目に見つめられる。
堪らない、視線。
「んはっ・・・どっちにだしてぇ?」
「・・・今日はノリノリだな」
「まぁ、たまにはいいじゃねぇですかィ」
「じゃあ、その顔にかけさせてもらおうかな」
「・・・変態」
顎を捕え、自分で数回抜いて白濁を散らす。幼顔を淫らに汚された総悟は少し不快そうに、けれど恍惚とした表情でペロリ、とそれを舐めた。指の背で掬い赤い舌を覗かせチロチロと、ミルクを飲む子猫のように白濁を舐める様は疚しいと自らを戒める気持ちをどこかへ吹き飛ばすような効力をもっていて。
抱き起こして全て舐め終えた総悟の唇を奪う。
「はぅん・・・ッあ、土方さん・・・」
「こういう時だけ、可愛いんだけどな、お前は」
「あんただって。こういう時だけヘタレてねぇ。だからヤらせてやってんでさ」
「よく言う」
敏感な耳裏をひっかき知り尽した体を隈無く撫でる。
白い柔肌は俺の手によく馴染む。
擽ったそうにしながらも全てを委ね、総悟はそっと俺に縋る。
欲しくて欲しくて堪らない。
もう何度も、数えきれない程の夜を共に過ごしたというのに。
底尽きることなく。
遠くで、小さく鐘が鳴り始めた。
「来年も、傍にいてくれるか?」
「否が応にも、いることになるだろィ。・・・アンタがアンタである限り、傍にいてやりまさァ」
「俺も・・・お前とこうして遊んでやるよ。命ある限り」
そう言うと総悟はフッと笑み、柔く唇を合わせてきた。その腰を両手で掴み、徐々に下へと下ろしていく。
狭い入り口を抜けると溶けそうに熱い内壁が歓喜に震え、収縮する。
根本まで挿れると喉をのけぞらせ愉悦に嬌ぐ。その喉元に噛みつき、吸って赤い花を咲かす。
遠くで鳴る鐘は警鐘のようだ。
この焦燥はどこからくる?
「いぁぁぁ・・・ん、もっ、ちょうだいッ・・・・・・アァンっ」
「飽きるぐれぇやるよ。俺はお前のもんなんだからっ、」
「ひゃぁぁっ、ッは・・・ん、ずっと、こ・・・して・・・ッぁふ」
煩悩は鐘をついたぐらいじゃ消えやしない。
現にこうして、肌を重ねているのだし。
胡坐をかいた上に座り、自らも腰を揺らして悦楽を追う総悟を、体を繋げたまま倒してより貪る。
「アッ、あ・・・ひゃん、ッふぅ、あぁぁ・・・!! やぁ、ん」
「総悟・・・っ」
動きに呼応する内部はこの上ない快楽を産み出して、思考も何もを奪ってしまう。
強く強く、ただひたすらに。
今は純粋に、目の前の存在が愛しいのだ。望まずにはいられないのだ。
「あぁっ・・・らめっ! ・・・ん、は・・・っじか、さ・・・!」
「イくぞ・・・?」
「ぁん・・・っ中に、くだせ・・・っもっと・・・はふ・・・っつよく・・・っあぁぁん!!」
素直に甘える愛しい恋人に深く口付けながら、ズッ、と最奥を突き絶頂を迎えた。
同時に総悟も蜜を散らして体から力を抜く。
ゴォン、と最後であろう鐘が聞こえ静寂が広がる中、荒い息が部屋を満たす。
まどろみに身を委ね、瞼を閉じるとギュゥッと繋がったままの場所がしめつけられた。
「んだよ」
「もう新年ですぜ。・・・もっかい」
「挨拶はナシかよ。・・・ま、いいけど」
「ふふ。好きですぜ、あんたのそーゆーとことか、全部」
「俺もお前の可愛くねぇとことか全部、嫌いじゃねぇよ」
睦言を交しながら、今年最初の接吻を。
口付け ひとつ
煩悩の渦
嫌な夜だ。と思うような夜だった、昨日は。雲に覆われ星ひとつでない。夜襲するのにうってつけの闇夜だった。が、年末にそんな馬鹿するヤツはおらず、ただ不気味なだけで終わった。
然し、今日は。
星がちかちか瞬く、快晴の夜。
大晦日だから、かもしれぬ。
誰の行いが良かったのか。俺は間違いなく良かったのだけど。
「飲みやせん~?」
コイツは悪かった。今までと相も変わらず。
近藤さんが脱ぎ始めたところで絡まれるのが苦手な俺は自室へ戻ったのに。問題児が酒瓶二本担いでついてくる始末。
まぁ、管轄内にいるならいいか。
妥協に妥協を重ね何年だ。そんなんだからコイツの態度はこんなんなのじゃないのか。
「いらねぇよ。黙って飲んでろ」
「ひでぇなぁ。手酌、してくだせぇよぉ」
これは懇願か命令か。見分けてやろうと向き合うのがいけないのだと。
どうして俺は学習しないのか。
「ねぇ・・・あんたと二人でいたくて来たのに、邪険にするんで?」
「・・・総悟、お前何か食ったろ」
「? あぁ、旦那にお年玉って飴玉もらいやしたけど」
やっぱそうか、それの所為だ。媚薬的な何か・・・まぁ、そうでなくてもとりあえず何らかの作用があるものの所為なんだ、この潤んだ瞳も紅潮した頬も。
騙されるな、天使の顔した悪魔に。
「ねぇ、どうなんですかィ、土方さん」
「しゃあねぇな。一杯だけな」
「一杯、だけ?」
乱れた襟元から覗く柔肌。反らそうとする程に、意識してしまう。
悪い癖だ。遊女の色香には惑わされたりしないのに。
二本目の瓶を傾け、猪口に注ぐ。丁度空になったそれを横に退け、ん、と渡す。
すると向けられた不満そうな瞳。
なんだ、言われた通りにしただろう。
「飲ませなせぇよ、口移しで」
ほら、と唇をトントンと叩き総悟は加虐的な笑みを浮かべる。
それさえも妖艶に映すこの瞳は、狂っている。
「仕方ねぇな・・・」
一気に煽り、顎を掬い唇を重ねる。
今年最後の妥協だ。
なんて強がりは熱に浮かされ直ぐに滲む。
珍しく酔いの回った総悟は夜桜の如く艶やかで。
飲み終えたのを確認してから舌を差し込み、熱い粘膜を擽るように愛撫する。応えて絡んできた舌を捕えて吸いあげると甘い声があがった。
「ふぅ・・・ッン・・・ぁ、んぅ」
とろけきった表情をして弱い力で俺の背を掴み、重心を後ろへ下げていく。
そっと頭を畳につけて、総悟は挑戦的な眼差しを俺に向ける。
ゾクゾクと心地好い武者震いにも似た感覚に、理性は抵抗することもなく。
「来なせぇよ」
「・・・上等だ」
また懲りずに同じことをするのだ、年の瀬だろうと。
*
「アッ・・・ん・・・・・・ね、テレビ、つけなせ・・・ッ」
「ンでだよ」
首筋を辿っていた舌を耳元にもっていき、ムッとしたままに囁く。同時に強くひっかくと、ビクンと大きく腰が跳ねる。
啼き声は鼻にかかったように高く、冷たく清ました部屋に響く。
「ひゃあッ! ッはぁ・・・声、筒抜け・・・だろィ?」
「あぁ。いつものほうがそうだろよ。安心しろ、今日は誰も気付かねぇよ」
「でも・・・ッア、ゃあ・・・ッ」
言い終えるのを待たず蜜を垂れ流し濡れに濡れた花芯を口に含む。ちゅう・・・と吸うだけで涙を流して総悟は悦ぶ。
強い刺激に逃げる体を押さえ付けて、しゃぶりながらも指を後ろにさしこむ。
「アッ・・・もっと、おく・・・っ」
揺らめく灯りに照らされた肌は、何故こうも淫靡なのだろうか。この行為に耽っていたら日の元でも変わらず映るものなのか。
愛しい・・・なんて、言ったらからかわれそうで言えないけれど。
「ひゃう・・・ッあぁん、やぁ・・・ひじかたさッ、もぅ・・・」
「イくか? 総悟」
「ンッ・・・のん、で・・・あぁぁァッ!」
鈴口に舌を差し込み内側を舐めると背をしならせ総悟は欲を放った。口の中に広がる独特の味。それを残さず飲み干し仕上げにもう一度先端を吸う。
キツく搾られた秘めやかな孔は肉感的に蠢き、劣情を誘う。
浅い息を繰り返していた総悟は情欲に浮かされた瞳で俺を見た。
酒の所為か、常より体が敏感だ。
「平気かよ?」
「なんなら俺が挿れてやりやしょうかィ」
「遠慮するっての」
「まぁ冗談はおいといて。舐めてやりやしょうかィ? アンタの」
上から目線なのは横においておくとして。
またとない提案を断る理由もなく。
「噛みつくなよ」
「アンアン言わせてやりまさァ」
今まで言わされていたのはお前だろうに。本当に噛みつかれたらと思うと言えないが。
俺の前に伏して寛げようとする態勢がまるで、平伏しているかのようで優越を覚える。
一糸纏わぬ姿で喜々として口に含もうとする浅ましさ。熱に浮かされ狂っているのだ。
俺も、総悟も。
「ンッ・・・はぁ・・・なんであんたのってでけぇの」
「お前を気持よくしてやるためだろ」
「・・・ああ、あんた俺の僕ですもんね」
なんて、高圧的に言うくせに、少し痛いぐらい強く刺激を与えても感じる矛盾。
そこが愛しいのだけれど。
小さな口の奥まで頬張り、それでも入りきらない部分は手で愛撫して、子猫のように無心にしゃぶる姿が如何に淫らで征服欲をかき立てるものなのか、知らずにしているから質が悪い。
「ぁっん、ハァ・・・んむっ」
「うまそうにするよな、お前」
「んン・・・だって、アンタが気持ち良さそうな顔するなんて滅多にねぇだろィ?」
「お前はいつもしてっけどな」
頭を撫でると心地好さそうに目を細め口淫を続ける。
裏筋を辿り笠の裏を舐め音をたてて吸う。丁寧な愛撫に堅く熱を持ち始めるそれに比例して、総悟の腰の揺れも大きくなる。腿を切なげに擦り寄せ警戒する猫のように腰を掲げて。
「ふぅッ・・・はぁ、んふっ・・・」
「総悟、」
もう達しそうだと、名を呼んで伝えるとチラリと上目に見つめられる。
堪らない、視線。
「んはっ・・・どっちにだしてぇ?」
「・・・今日はノリノリだな」
「まぁ、たまにはいいじゃねぇですかィ」
「じゃあ、その顔にかけさせてもらおうかな」
「・・・変態」
顎を捕え、自分で数回抜いて白濁を散らす。幼顔を淫らに汚された総悟は少し不快そうに、けれど恍惚とした表情でペロリ、とそれを舐めた。指の背で掬い赤い舌を覗かせチロチロと、ミルクを飲む子猫のように白濁を舐める様は疚しいと自らを戒める気持ちをどこかへ吹き飛ばすような効力をもっていて。
抱き起こして全て舐め終えた総悟の唇を奪う。
「はぅん・・・ッあ、土方さん・・・」
「こういう時だけ、可愛いんだけどな、お前は」
「あんただって。こういう時だけヘタレてねぇ。だからヤらせてやってんでさ」
「よく言う」
敏感な耳裏をひっかき知り尽した体を隈無く撫でる。
白い柔肌は俺の手によく馴染む。
擽ったそうにしながらも全てを委ね、総悟はそっと俺に縋る。
欲しくて欲しくて堪らない。
もう何度も、数えきれない程の夜を共に過ごしたというのに。
底尽きることなく。
遠くで、小さく鐘が鳴り始めた。
「来年も、傍にいてくれるか?」
「否が応にも、いることになるだろィ。・・・アンタがアンタである限り、傍にいてやりまさァ」
「俺も・・・お前とこうして遊んでやるよ。命ある限り」
そう言うと総悟はフッと笑み、柔く唇を合わせてきた。その腰を両手で掴み、徐々に下へと下ろしていく。
狭い入り口を抜けると溶けそうに熱い内壁が歓喜に震え、収縮する。
根本まで挿れると喉をのけぞらせ愉悦に嬌ぐ。その喉元に噛みつき、吸って赤い花を咲かす。
遠くで鳴る鐘は警鐘のようだ。
この焦燥はどこからくる?
「いぁぁぁ・・・ん、もっ、ちょうだいッ・・・・・・アァンっ」
「飽きるぐれぇやるよ。俺はお前のもんなんだからっ、」
「ひゃぁぁっ、ッは・・・ん、ずっと、こ・・・して・・・ッぁふ」
煩悩は鐘をついたぐらいじゃ消えやしない。
現にこうして、肌を重ねているのだし。
胡坐をかいた上に座り、自らも腰を揺らして悦楽を追う総悟を、体を繋げたまま倒してより貪る。
「アッ、あ・・・ひゃん、ッふぅ、あぁぁ・・・!! やぁ、ん」
「総悟・・・っ」
動きに呼応する内部はこの上ない快楽を産み出して、思考も何もを奪ってしまう。
強く強く、ただひたすらに。
今は純粋に、目の前の存在が愛しいのだ。望まずにはいられないのだ。
「あぁっ・・・らめっ! ・・・ん、は・・・っじか、さ・・・!」
「イくぞ・・・?」
「ぁん・・・っ中に、くだせ・・・っもっと・・・はふ・・・っつよく・・・っあぁぁん!!」
素直に甘える愛しい恋人に深く口付けながら、ズッ、と最奥を突き絶頂を迎えた。
同時に総悟も蜜を散らして体から力を抜く。
ゴォン、と最後であろう鐘が聞こえ静寂が広がる中、荒い息が部屋を満たす。
まどろみに身を委ね、瞼を閉じるとギュゥッと繋がったままの場所がしめつけられた。
「んだよ」
「もう新年ですぜ。・・・もっかい」
「挨拶はナシかよ。・・・ま、いいけど」
「ふふ。好きですぜ、あんたのそーゆーとことか、全部」
「俺もお前の可愛くねぇとことか全部、嫌いじゃねぇよ」
睦言を交しながら、今年最初の接吻を。
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