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梅々

苑咲早良が運営する銀魂BL小説サイトです。 心意気は18禁。 著作権的な何かは放棄していません。マナーは守ってください。 メールフォームやコメント欄は下にありますので、何かございましたらお気軽にご使用ください。感想とか頂ければ舞い上がります! 不定期更新な別館を作成しました。ミツバさん愛してる! 気が向いたらお越しください→http://tokosienoai.dou-jin.com/

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ポーカーにはまってます

・またまたジャンプ感想読んで読んで興奮してた早良どすぅ。でも単行本発売までは我慢の子ッ!!私はコミックス派なんだから!

・昨日銀沖ネタ考えてたらいつの間にか寝ちゃってて、そしたら夢に出てきた!!!!といっても銀ちゃんが総ちゃんにセーラー服着てって言ってたのしか覚えてないけど。あ~。銀沖と山沖祭だァ!あ、鴨祭もやりたい!!なのに時間ばかりが過ぎていく今日この頃。

・そういえば上の話の流れで沖土祭に参加しましたというかしてます。素敵なサイト様がたに劣るのは百も承知だけど私も頑張るもんね!!!!・・・どんなのにしようかなァ。

・今更ですが只今親戚の家にお泊まりしてます。んで、パソコンがないんで修正的なものとか遅れます。字も小さいままで読みづらいかもしれませんが三十日に帰るのでそれまで暫しお待ちくださいませ。

・ていうかどんだけ箇条書きなの私(笑)














暗闇の底で思う 


助けて 

見付けて 

教えて 生きる術を 

お願い 叶えて小さな望みを


命をかける、覚悟がおありなら 










脳内薔薇色症候群 










一週間前の今頃の時間帯だろうか。彼奴が家を訪ねてきたのは。来客を告げる機械音に何時もの癖でモニターを覗かずにドアを開けると、目に写ったのは銀色の癖のある髪型をした死んだ魚の目をした男。俺は条件反射で開いたばかりのドアを音速で閉めた。 

なんで、彼奴が? 

俺らは大学の中でも犬猿の仲で通ってたし、卒業した今、会うなんてみじんも考えてなかった。坂田が、俺ン家を知ってるとも。 

「考え事、終わった?」 

ハッと後ろを振り返ると、閉めた筈のドアが10㎝程開いていた。そしてその隙間に、元は黒かったのだろう。が、今は灰色になっている革靴が挟まっていた。驚き、力が抜けたのを良いことに坂田はガッとドアを開け放った。その時気付いたのだが、坂田は腕に、栗色の髪の肌の白い、人形らしきものを抱いていた。 

「何しに来たんだよ」 

「ちょっと追われててさ。多串君、この子だけでいいから匿ってくんね?」 

「ハァ!?何で俺がそんな事しなくちゃいけねぇんだよ。しかも名前間違えるような奴に!」 

「ああ悪い。でもよ、時間ねぇし頼れんのァお前しかいねぇんだよ。だから、な?」 

と手渡されたソレは、人形の冷たく固い偽物の肌ではなく少し熱いが、人肌そのもので。カクンと首が落ちそうになるのを必死に支えると、形の良い額が露になった。
影が出来る程長い睫毛に、紅く艶のある小さな唇。 

可愛い。 

でも、なんで俺が。 

「なんで俺が・・・っ!ってかなんなんだよ、コイツ」 

「知りてぇ?知りてぇならそいつ預かっててくれよ。そうすれば教えてやるけど?」 

ってか預かりたくない。と言おうとしたら、複数の足音とともに男の声が聞こえた。坂田は急に真剣な顔をし、口を開いた。 

「・・・まぁ、その子の世話しときゃわかる。因みにさ、人じゃないから、その子。アンドロイドっつうの?で、名前は“総悟”っつって・・・あ、作ったの俺だから」 

一気にまくしたて、坂田は走り去った。 

「ちょっ・・・!待てコラ!!作ったって・・・!オイ!坂田!!」 

「誰にも言うなよ!その子の事!!」 

そう言い残し、坂田は本当に行ってしまった。俺は手元の“総悟”と言う人ぎょ・・・アンドロイドを暫し見つめていたが、足音が近付いて来た気がし、慌ててドアを閉めた。 


“アンドロイド”―――――。 

彼奴がその研究をしていたのは知っているが、まさか本当に作るなんて。こんな人間らしいもの、作れる筈がない。耳をすませば呼吸している音が聞こえるし、胸もソレに合わせて上下に動いている。時折みじろぐし、何も知らない者が見たら間違いなく人だと思うだろう。 

だが、坂田になら出来るのかもしれない。彼奴はそういう才能があった。大学時代から。一度だけ見せてくれた論文には、アンドロイドの仕組み等で改良すべき点を上げその上、改良の仕方なども書いてあった。確か故障時の直し方まで書いて有った気もする。だからだろう、俺を頼った、というのは。奴は俺が、論文の内容をほぼ覚えているとふんでいたのだろう。まさしく、その通りだけど。 

目覚めるのを待っていたが、一日経っても三日経っても目を覚まさなかった。 


カタッと軽くベッドのスプリングが弾み、意識が浮上した。起きたか、と思ったがただ寝返りをうっただけらしい。同じ事を何度繰り返しただろう、この一週間。一日の大半をこの部屋で過ごして、ベッドが軋む度期待して。 

腹立ち紛れに軽く、肩を叩いてみた。が、やっぱり起きない。溜め息の代わりに顔を覗き込んだ時だった。 


赤い、硝子玉のような双眼と目があった。 


目が離せない程印象的な瞳。無表情でもどこか、悲しげな表情に見える。 

「・・・?」 

キョトンと首を傾げる彼に、慌てて顔を離した。 

「俺は土方十四郎。お前の・・・なんだろうな。一応、保護者代わりか?」 

「・・・おおぐしくん?」 

拙く呟かれた言葉に目を丸くした。え、何?アイツに吹き込まれたのか? 

「一応そうだけどよ・・・」 

「だんながいってやした。おおぐしくんはあたまがよくってたよりになるんだって」 

片言に近い日本語に、意味がわかってないんだと確信する。日本語から躾なきゃいけねぇのか。気が重い。 

「お前、自分の名前わかるか?」 

「総悟」 

「性別は?」 

「男」 

「じゃ、朝起きたら何すんだ?」 

「あさ?おきたら?」 

もうそこからなのか。っていうか目覚めただけでいいか、今日は。 

「とりあえず、寝ろ」 

「へい」 

通じない、と思ったのだが、彼は素直に瞼を閉じた。 

起きればいい、と思っていたのだが、実際目覚めりゃやることが山積みで、明日の事を考えただけで頭が痛くなる。とにかく明日はまず、簡単な日本語教えて、生活出来るようにしなければ。 

スケジュールを頭で組みつつ立ち上がり、歩き出そうとすると何かがそれを阻んだ。シャツの裾に視線をやると、白魚のような、綺麗で小さい手が掴んでいた。えっ?と思い顔を見る。けれど寝てるようにしか見えない。 

「行かねぇで・・・」 

酷く小さな声で呟かれ、かなり驚いた。 

日本語がほぼ通じないコイツが、淋しそうに行かないで、と言うとは。立ち去る事も出来ず座り込むと、眠そうな目をしてありがとう、と呟いた。

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