梅々
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おめでとー。
イラスト描いたんです、よ・・・一応。
それ手元にないけど。
小説だって二本書いたんですよ。
これ手元にないけど。
ダメじゃん←
今日はお兄さんの誕生日だというのにバドミントンやって清々しい汗をかいていました。ばかだろ、暑いのに。
それで今日も試験返しで泣きたい気分だったのですが、案外悪くなかったのはお兄さんの博愛のお陰だとでもいっておきましょうか。
明日は通用しない、魔法ですね。
最近恋人ほしいです。セブンデイズ読んでから←
母に言ったらまた発情期かと言われるので言いませんが。
では、おきたん。
若干続き物ですがなん話かもオチさえも決まってません。
それ手元にないけど。
小説だって二本書いたんですよ。
これ手元にないけど。
ダメじゃん←
今日はお兄さんの誕生日だというのにバドミントンやって清々しい汗をかいていました。ばかだろ、暑いのに。
それで今日も試験返しで泣きたい気分だったのですが、案外悪くなかったのはお兄さんの博愛のお陰だとでもいっておきましょうか。
明日は通用しない、魔法ですね。
最近恋人ほしいです。セブンデイズ読んでから←
母に言ったらまた発情期かと言われるので言いませんが。
では、おきたん。
若干続き物ですがなん話かもオチさえも決まってません。
それは梅雨明けのことでした。
茜の空の誘う艶言
一、赤い実のような、
ぷちっ、としたかしないかぎりぎり分かる程度の音をたてて、指に走った痛み。しくじった、思った時は既に遅く、人差し指の先にぷっくり、赤い膨らみが出来ていた。
チクチク、地味な痛みに集中力も失せてしまう。今日はもういいやと手にしていたアイマスクと針を文机の上放って、扇風機の前に横たわる。
「ずっと俺だけ見てろィ」
扇風機相手に呟いた言葉は受け取り手の着信拒否で受け取ってもらえず、そう設定したから首を振らない扇風機は俺に風を与え続ける。
俺の気が済むまで。
これでも例年よりかは涼しく感じるけどなァ、呟いたら山崎が険しい顔をしてぶんぶんと首を二回振った。なんだ、その俺を地球外生命体のように見る目は。
腹が立って一度殴ると、だってぇ、と目に涙を貯めて山崎は頭を擦る。
「じゅーぶん暑いですよ! 俺毎日ファブリーズしなきゃ臭いぐらいですもん!」
「はぁ? 近づくな頭イカれてて臭い山崎」
「ひどっ! こんな暑いのにきっちり着てる沖田さんこそ・・・っ!!」
「俺こそ、なに?」
「いやなんでもないです・・・」
尖らせた口に真っ青な顔。変な顔、と指差して大口開けて笑えば拗ねたようななんとも言えない表情を浮かべる。
食べ終え、食器を返却口に置いていると後ろの山崎がああそういや、と口を開く。
「なんでィ?」
「今日沖田さんの馴染みの駄菓子屋さん、新商品出したそうですよ」
「・・・なんでおまえがそんなこと知ってんでィ」
「さっき、店主に伝えといてくれって頼まれました」
そういやコイツ、午前は見廻りだったなと思い出す。たまに山崎と行ったりするし、それでかな、と思うがただたんに隊服着ていたから、という理由の方が確実そうだ。
なんせあそこのご主人は若干呆けている。俺のことは覚えていてくれているけれど、たまぁにしか会わない近藤さんとか会う度「ハジメマシテ」だ。
「じゃあ行ってきまさァ」
「・・・また一人ですか」
「だって土方さん、書類整理で籠ってんですもん」
「・・・サボりも程々に」
「へいへい」
後ろにむかいヒラヒラ手を振り、片手をポッケに突っ込む。往く道帰る道は真面目に見回るし、食べてる時だって道行く人をちゃんと観察する。それならあのニコ中も許すだろうなんて勝手に思いながら。
いつも通り何もない巡回、その経路の中程で大通りからちょいと外れたところに目当ての駄菓子屋さんはある。初老のご主人と五十歳程に見える奥さんの二人で駄菓子屋を開いている。
こんにちはー、言いながら見慣れたお爺さんが現れるのを待っていると、店の奥から軽い足音が聞こえてきた。
続いて暖簾が捲られる。白髪の柔和な笑みを称えたご主人が、浴衣を軽く着て現れる。手にかき氷を持ってる姿が中々愛らしい。
こうして見ると、自分が如何に厚着をしているか分かる。
「いらっしゃい、総悟君」
「こんにちは。新商品出たんでしょう? 山崎から聞きやした」
「そうかいそうかい。これだよ、お食べ」
レジ代わりの箱の横置かれたありふれたアイスボックスから棒つきアイスを取り出す。この店は手作りアイスも売っていて、奥さんお手製のそれを六十円均一で売る。美味いのに安くて二人とも気さくで優しくて、俺はいつも百円払っているけれどご主人は気付かない。ナイス、呆け。
「うまそうですねぃ」
「明後日は七夕だろう? ばあさん特製アイスの七夕仕様でなぁ。しかも、食べたのは総悟君が一番だ」
「本当ですかィ? やった」
棒のついたミルク味であろうアイスに、ピンクの星形の飾りが見え隠れしている。ひっくり返すと水色の星形の飾りで、成る程織姫と彦星を表しているらしい。
ぱくりと一口食べると、濃厚なミルクの味に噛むと弾ける甘い星飾りがとても美味しい。
流石奥さん、買って外れがない。
「めちゃくちゃ美味しいでさァ。も一本、いいですかィ?」
「じゃあおまけしたろう」
ぱちん、と悪戯なウインクをしてご主人はアイスを手渡してくれる。おいで、と誘われるままにご主人の横に腰かけると一人、店内に入ってきた。
「あーアイス一本」
「あ、旦那ァ」
「おー総一郎くん。アイス一本くれ」
「総悟でさァ。いやなこった」
「はいよ、銀さん」
「さんきゅ」
どかっ、と旦那は俺の横に腰掛け、大きな口で七夕仕様アイスを食べた。
うん、うまいうまい。呟いて旦那は二口目を食べる。
週に一回のペースで此処で旦那と会う。この駄菓子屋さんは土方さんにはバレてない数少ない憩いの場だから、結構長話なんかしたりもするが大抵は下らない話だ。
「そういやさ、」
「へい」
「明後日と明明後日暇か」
「まぁまぁですぜ」
「バイト兼温泉旅行しね? ちょっとおまえなら以来料弾んでくれそうな気がする」
「はぁ?」
じーっと無機質でやる気のない目で見られて疑問を返しつつ、二本目のアイスを食べる。
バイト兼、温泉旅行。温泉旅行ってだけなら素直についていくけれど。
「ゴリからきいたんだけど夜神君八日誕生日なんだって? で、次いでだから連れてってやろうかという万事屋一同の意見で」
「沖田です。・・・じゃあ、土方さんに聞いてみやす」
温泉旅行、とやらに行ったことがない俺は好奇心がむくむくと芽を出すのを感じた。
七夕の日は休みだった気がする、が、八日は午後から見廻りがあった。
というか、誕生日、だったそういえば。
「おう。中々高級旅館らしいから、期待しとけー」
「へーい」
言うだけ言って旦那は気だるげに去っていく。その後ろ姿を見送りつつ温泉旅行か、と呟いていると、ご主人も同じように呟いた。
「デートかねぇ。若々しいねえ」
「いや、デートじゃありやせんよ」
「いやいやいや。羨ましいねぇ。温泉旅行なんざ暫くだなぁ」
デート、は違うからおいておいて。
ふむ、温泉旅行か。
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