梅々
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今日の禁句はマヨネーズ
「―――ってぇわけなんでさァ。どうおもいやす? 旦那は」
「たかだかマヨネーズの為に他人を巻き込むやつとは別れたほうがいいだろ。これ寺子屋で習わなかった?」
「生憎、寺子屋は殆んど行ってやせん」
赤いフェルトの張られた椅子に腰掛け、濃厚な餡のかかった団子を一口食う。そうそう、この甘さが幸せを生み出すんだともう一口。
近頃屯所じゃあ、食事に風呂に歯磨きに井戸にとマヨネーズだらけであのクリーム色の物体には飽き飽きしている。あの酸っぱい臭いがなんとも云えない、吐き気を催させる。それもこれも我らが副長殿が一日に五本はあの忌々しい油分を摂ることを局中法度に加えたりしたから、皆が付き合わされているわけで。だから俺は、万事屋さんに入り浸っている。万事屋ならあの物体を見ることはそうそうないし。
隣でだらけた顔をした旦那もあむあむと団子を食っている。平和だなぁ。
「・・・てかこんなサボってていいの。俺税金泥棒の実態を見てるわけだけども」
「今は鬼の副長様はマヨネーズの消費に夢中でしてねェ。近藤さんもこんな様子だしテロるなら今ですぜ」
「じゃあ副長殿を抹殺しようか」
「そうしてぇなァ」
軽口は次々に交わされ、道行く人々は物騒な会話にチラチラ此方を見る。だがまぁ隊服を見ると触らぬ神になんとやらで、彼らはすぐに視線を戻した。
土方はマヨネーズ工場に行きたかったらしい。だから種は撒いた。多分、今日中に最近加わったばかりの局中法度は消えるはずだ。
これで俺らは屯所でのびのびできる。
「沖田君さ、嫁においでよ」
「嫁、ですかィ。俺ァ婿になりてぇですが」
「俺が旦那なんだし嫁が適当だろ? マヨネーズに現を抜かしてる間に略奪しちゃおう作戦。どうよ?」
「んー。悪かァねぇですねィ。なんせ暇ですし」
最後の一本を食い、旦那は立ち上がる。俺もここ最近の癖で、後に付く。この後は旦那の家で風呂に入り飯を食い、歯を磨いて帰る。これが習慣になっていた。
が、歩き出そうとした瞬間、腕を捕まれた。
「俺は坂田総悟なんざ認めねぇ土方総悟なら認めるがな」
「あ、マヨネーズ工場から帰ってきたのか? どうだった? 妖精ばっかだった?」
「土方さん、マヨ臭が移りまさァ」
がっと俺の腕を掴んだまま、土方さんは物凄い勢いで俺を路地裏に引き込んだ。そのまま強く抱き締められる。
服からは冗談じゃなくて、あの臭い。
「なんですかィ。旦那に挨拶さえできなかった」
「あー落ち着く・・・」
「は?」
意味不明な発言に眉を寄せる俺にも関わらず、マヨネーズ工場から直に来たらしく、早鐘のように心臓を鳴らした男は離れようとしない。
散々放ったくせに今更なんだ。
「・・・ホテル行くか」
「昼間から俺に何する気だ死ねマヨラー」
「目ェ醒めたんだよ。お前さえいりゃもうどうでもいい」
忌々しげにそう言った男は自分の失言に気付いていない。
気付くまで、あと三秒。
おかしいな、今日のアニ魂ネタが小説に・・・。リクと仏英書かねばならないのに。
とにかく土方やばかった。あと期待を裏切らず沖田を絡ませるサンライズさんは恐ろしい子。
来週は沖田来ましたね。テレビの前で「うぉっしゃぁぁぁ!」と雄々しい声をあげてしまいました。
・・・夕飯時にマヨネーズを見て噴き出したのは私だけじゃないと信じてる。
「たかだかマヨネーズの為に他人を巻き込むやつとは別れたほうがいいだろ。これ寺子屋で習わなかった?」
「生憎、寺子屋は殆んど行ってやせん」
赤いフェルトの張られた椅子に腰掛け、濃厚な餡のかかった団子を一口食う。そうそう、この甘さが幸せを生み出すんだともう一口。
近頃屯所じゃあ、食事に風呂に歯磨きに井戸にとマヨネーズだらけであのクリーム色の物体には飽き飽きしている。あの酸っぱい臭いがなんとも云えない、吐き気を催させる。それもこれも我らが副長殿が一日に五本はあの忌々しい油分を摂ることを局中法度に加えたりしたから、皆が付き合わされているわけで。だから俺は、万事屋さんに入り浸っている。万事屋ならあの物体を見ることはそうそうないし。
隣でだらけた顔をした旦那もあむあむと団子を食っている。平和だなぁ。
「・・・てかこんなサボってていいの。俺税金泥棒の実態を見てるわけだけども」
「今は鬼の副長様はマヨネーズの消費に夢中でしてねェ。近藤さんもこんな様子だしテロるなら今ですぜ」
「じゃあ副長殿を抹殺しようか」
「そうしてぇなァ」
軽口は次々に交わされ、道行く人々は物騒な会話にチラチラ此方を見る。だがまぁ隊服を見ると触らぬ神になんとやらで、彼らはすぐに視線を戻した。
土方はマヨネーズ工場に行きたかったらしい。だから種は撒いた。多分、今日中に最近加わったばかりの局中法度は消えるはずだ。
これで俺らは屯所でのびのびできる。
「沖田君さ、嫁においでよ」
「嫁、ですかィ。俺ァ婿になりてぇですが」
「俺が旦那なんだし嫁が適当だろ? マヨネーズに現を抜かしてる間に略奪しちゃおう作戦。どうよ?」
「んー。悪かァねぇですねィ。なんせ暇ですし」
最後の一本を食い、旦那は立ち上がる。俺もここ最近の癖で、後に付く。この後は旦那の家で風呂に入り飯を食い、歯を磨いて帰る。これが習慣になっていた。
が、歩き出そうとした瞬間、腕を捕まれた。
「俺は坂田総悟なんざ認めねぇ土方総悟なら認めるがな」
「あ、マヨネーズ工場から帰ってきたのか? どうだった? 妖精ばっかだった?」
「土方さん、マヨ臭が移りまさァ」
がっと俺の腕を掴んだまま、土方さんは物凄い勢いで俺を路地裏に引き込んだ。そのまま強く抱き締められる。
服からは冗談じゃなくて、あの臭い。
「なんですかィ。旦那に挨拶さえできなかった」
「あー落ち着く・・・」
「は?」
意味不明な発言に眉を寄せる俺にも関わらず、マヨネーズ工場から直に来たらしく、早鐘のように心臓を鳴らした男は離れようとしない。
散々放ったくせに今更なんだ。
「・・・ホテル行くか」
「昼間から俺に何する気だ死ねマヨラー」
「目ェ醒めたんだよ。お前さえいりゃもうどうでもいい」
忌々しげにそう言った男は自分の失言に気付いていない。
気付くまで、あと三秒。
おかしいな、今日のアニ魂ネタが小説に・・・。リクと仏英書かねばならないのに。
とにかく土方やばかった。あと期待を裏切らず沖田を絡ませるサンライズさんは恐ろしい子。
来週は沖田来ましたね。テレビの前で「うぉっしゃぁぁぁ!」と雄々しい声をあげてしまいました。
・・・夕飯時にマヨネーズを見て噴き出したのは私だけじゃないと信じてる。
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