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梅々

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五年後土沖

今日はぐだぐだしてしまったけど期末のレポート終わったし明後日の試験勉強もしたし。冷房病か四肢が怠く眼精疲労もあって困った。熱はないと思います。
土方は熱を計るのにも覚悟しそう。体温計見て熱あったら余計体調悪くなりますよね。

続きから五年後土沖妄想。

湯を浴び髪を手拭いで拭きながら自分の家へ戻ると、一人で住んでいる家なのにふてぶてしい顔で男が上がり框に座っていた。これが初めてで知らない男がいたとかなら即抜刀もんだけど、知っている男でしかも数回目だからそこまで驚きはしなかった。だからって待っていたとかそういうわけじゃないけど。
「よう」
「お久しぶりでさァ。何か」
「執行日が分かった」
やっと。
その言葉に土方さんに詰め寄る。
勢い余って肩を強く掴むと、不快そうに眉間にしわが寄った。額を出しているからそれがよく見える。そんな顔してないでさっさと教えてほしい。
「いつですかィ!?」
「一月後だ」
「一月……」
あと一月で、近藤さんを取り戻すことができる。
あれからもう五年だ。長かった。この五年の間に色々なものがなくなってしまった。得たものなんて悪名ぐらいだ。
「お前の長髪も、あと一月で見納めだな」
やんわりと肩から手を外させ、土方さんはまだ濡れてる俺の髪を拭く。ざかざかと乱雑な手つきは俺が屯所にいた頃から何一つ変わってない。
そのことに、とてもほっとする。
「今日は泊まってくんで?」
「嫌か」
「明日仕事があるんで」
言えばちらり、視線に剣呑さが滲んだがそれも一瞬だ。俺がやると言ったわけでもなく土方さんにやれと言われたわけでもなく、俺は副長時代の土方さんに代わり汚れ役を引き受けた。俺が動けば動くほど、土方さんたちの行動は周りの目が向きづらくなる、大事な役目だ。それにこちらはこちらで情報収集ができ、緻密な作戦なんて苦手な俺にはちょうどよかった。人を斬るしか脳がないし。
「お前が行くのを見送るか、たまには」
「アンタ朝寝嫌いでしょう」
「今日は機嫌がいいんだよ」
だからもっと機嫌良くさせろと、濡れた髪を鷲掴み、性急に口付けてくるところもこの五年間、ちっとも変わりやしなかった。

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祝☆映画化

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