梅々
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不倫旅行
- 2014/01/12 (Sun) |
- 土沖 小ネタ |
- CM(0) |
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「総悟!」
ロータリーを抜けたところで名を呼ばれた。マフラーを巻き直しながら声のしたほうへ顔を向ける。
すると、土方さんが見慣れた仏頂面はどこへやら、わずかに笑みを浮かべて立っていた。
自然と、歩みが早くなって、ぱたぱたと足音をたてて近づく。
「待たせやしたか」
「いや、今きた」
そう言うけれど、さり気なく触れてみた左手は冷え切っていた。だからそのまま、握り締めてみると土方さんの眼差しがより甘くなる。
「嫁さんは、何も言ってなかったか」
「へぇ。土産買ってこいって」
「そうか」
握った手を離さないまま、土方さんはポケットから新幹線のチケットを取り出す。
それを受け取った、俺の左手を見て土方さんが眉を寄せる。
きらりと光る、結婚指輪。
それを見せつけるように左手を土方さんの眼前に挙げる。
「あとで、土方さんが外してくだせぇ」
「……おまえは本当、ドSだな」
そう言いながらもわかったと頷いて、旅行してる間だけは俺のもんってことだよなと繋いだ手に力を込めた土方さんが愛しくてたまらない。
「不束者ですが、よろしくお願いしやす」
父が来週の土日に男友達と二人で温泉旅行へ行くっていうから。その上全額相手持ちって言うから。
ロータリーを抜けたところで名を呼ばれた。マフラーを巻き直しながら声のしたほうへ顔を向ける。
すると、土方さんが見慣れた仏頂面はどこへやら、わずかに笑みを浮かべて立っていた。
自然と、歩みが早くなって、ぱたぱたと足音をたてて近づく。
「待たせやしたか」
「いや、今きた」
そう言うけれど、さり気なく触れてみた左手は冷え切っていた。だからそのまま、握り締めてみると土方さんの眼差しがより甘くなる。
「嫁さんは、何も言ってなかったか」
「へぇ。土産買ってこいって」
「そうか」
握った手を離さないまま、土方さんはポケットから新幹線のチケットを取り出す。
それを受け取った、俺の左手を見て土方さんが眉を寄せる。
きらりと光る、結婚指輪。
それを見せつけるように左手を土方さんの眼前に挙げる。
「あとで、土方さんが外してくだせぇ」
「……おまえは本当、ドSだな」
そう言いながらもわかったと頷いて、旅行してる間だけは俺のもんってことだよなと繋いだ手に力を込めた土方さんが愛しくてたまらない。
「不束者ですが、よろしくお願いしやす」
父が来週の土日に男友達と二人で温泉旅行へ行くっていうから。その上全額相手持ちって言うから。
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