梅々
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ようせい
- 2014/04/17 (Thu) |
- 土沖 小ネタ |
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- ▲Top
幼い頃から、人間ではない、所謂妖怪だの幽霊だの言うものが見えていた。けれど本能的に、それとは関わらない方がいいだろうと見えないふりをしてきて、大きな害はなかった。この約二十年間。
けれど、近頃、気になるものが、いる。
家の裏に大きな桜の木がある。その桜の木の枝に、淡い茶の髪をした少年が腰かけているのだ。
毎日毎日、足をぶらぶらさせて、同じ服装で。大学へ行く時間もそれから帰ってくる時間も日によって疎らだから、それはつまり、そういことで。
あれも人ではないのだ。
風の強さに、少し手を離した隙に玄関の戸が大きな音を立てて閉まった。びゅおうびゅおうと風の音がし、家の前の木が揺れている。
これだけ風か強ければ。
桜の花びらも散っているに違いない。ほうっとそんなことを考えて、それから、あの木の上の少年のことを思いだした。目を合わせたことはないが視線を感じたこともあった、いつもあの場にいる少年は、今日も変わらずにあそこにいるのだろうか。
ふと気になって、時間があるのを確認してから家の裏へ向かう。
はらはらと、白に近い色の花びらが舞い乱れている。その、雨を降らせている桜の木にいつものように腰掛けて、少年はいた。
いつも後ろ頭か足元しか見ていなかったから初めて見たその顔は人形のように整っていた。
大きな青い目に桜色の唇。予想と違う相貌に驚いた。
そしてなにより、ぽろぽろと涙を流していることに驚いて、立ち尽くした俺を涙に濡れた眼差しが射止めた。
桜の妖精。とかそんなベタなネタを考えてしまって恥ずかしい。昨日無事修理から我がスマホが返ってきたので、また躾し直しています。代替機は私のより小振りで持ちやすかったけれど、変換機能はこの子の方が優秀。
拍手ありがとうございます!
百人一首企画パート2やりたい。
けれど、近頃、気になるものが、いる。
家の裏に大きな桜の木がある。その桜の木の枝に、淡い茶の髪をした少年が腰かけているのだ。
毎日毎日、足をぶらぶらさせて、同じ服装で。大学へ行く時間もそれから帰ってくる時間も日によって疎らだから、それはつまり、そういことで。
あれも人ではないのだ。
風の強さに、少し手を離した隙に玄関の戸が大きな音を立てて閉まった。びゅおうびゅおうと風の音がし、家の前の木が揺れている。
これだけ風か強ければ。
桜の花びらも散っているに違いない。ほうっとそんなことを考えて、それから、あの木の上の少年のことを思いだした。目を合わせたことはないが視線を感じたこともあった、いつもあの場にいる少年は、今日も変わらずにあそこにいるのだろうか。
ふと気になって、時間があるのを確認してから家の裏へ向かう。
はらはらと、白に近い色の花びらが舞い乱れている。その、雨を降らせている桜の木にいつものように腰掛けて、少年はいた。
いつも後ろ頭か足元しか見ていなかったから初めて見たその顔は人形のように整っていた。
大きな青い目に桜色の唇。予想と違う相貌に驚いた。
そしてなにより、ぽろぽろと涙を流していることに驚いて、立ち尽くした俺を涙に濡れた眼差しが射止めた。
桜の妖精。とかそんなベタなネタを考えてしまって恥ずかしい。昨日無事修理から我がスマホが返ってきたので、また躾し直しています。代替機は私のより小振りで持ちやすかったけれど、変換機能はこの子の方が優秀。
拍手ありがとうございます!
百人一首企画パート2やりたい。
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