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梅々

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みちならぬ

私度僧×妾良くないですか(聞くな)





「なに、アンタこじき?」

「見て分かるだろ。坊だ」



そう言い、男は笠をちらりと上げて俺を見た。二枚目な顔をしている。歌舞伎でもやっていたら持て囃されること間違いない。それと、笠の下から覗く漆黒の髪。正式に出家したわけではないのだと一目で分かる。

そんな、似非僧が。俺を見てどう思っているのだろう。市松模様の単を赤い帯で緩く留めて、草履を突っ掛け男を一人つけている。普通の身分でない、と思ったならそれは正しい。



「金が欲しいんで?」

「生きてくためには。・・・本当はちゃんと出家したいんだけどな」

「色恋に飽きた、とかですかィ」

「まぁそんなもんだ」



道行く人をぼんやりと見つつ、欄干に背を預ける男の横に立つ。暇潰しに外へ出ただけだったが、中々良いものを見つけた。



「俺の家に来やせんか」

「・・・なんで、」

「醜く欲深な人間を間近で見りゃ、悟りをさっさと開けそうなものじゃないですか」

「欲深? おまえは何をしてるんだ?」

「妾でさ」



言って、口角を上げると不可解なものを見る目付きを向けられた。そんなものには慣れている。妾になると決めた時点で、他人に軽蔑の目を向けられることは分かりきっていた。

だから、興味深い。欲を全て絶とうとする色男が。











というのりで、ストイックな土方と快楽主義者な沖田。

沖土でも設定はそのままかもしれない。あぁでも快楽主義者な土方もいい。

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