梅々
苑咲早良が運営する銀魂BL小説サイトです。 心意気は18禁。 著作権的な何かは放棄していません。マナーは守ってください。 メールフォームやコメント欄は下にありますので、何かございましたらお気軽にご使用ください。感想とか頂ければ舞い上がります! 不定期更新な別館を作成しました。ミツバさん愛してる! 気が向いたらお越しください→http://tokosienoai.dou-jin.com/
みちならぬ
私度僧×妾良くないですか(聞くな)
「なに、アンタこじき?」
「見て分かるだろ。坊だ」
そう言い、男は笠をちらりと上げて俺を見た。二枚目な顔をしている。歌舞伎でもやっていたら持て囃されること間違いない。それと、笠の下から覗く漆黒の髪。正式に出家したわけではないのだと一目で分かる。
そんな、似非僧が。俺を見てどう思っているのだろう。市松模様の単を赤い帯で緩く留めて、草履を突っ掛け男を一人つけている。普通の身分でない、と思ったならそれは正しい。
「金が欲しいんで?」
「生きてくためには。・・・本当はちゃんと出家したいんだけどな」
「色恋に飽きた、とかですかィ」
「まぁそんなもんだ」
道行く人をぼんやりと見つつ、欄干に背を預ける男の横に立つ。暇潰しに外へ出ただけだったが、中々良いものを見つけた。
「俺の家に来やせんか」
「・・・なんで、」
「醜く欲深な人間を間近で見りゃ、悟りをさっさと開けそうなものじゃないですか」
「欲深? おまえは何をしてるんだ?」
「妾でさ」
言って、口角を上げると不可解なものを見る目付きを向けられた。そんなものには慣れている。妾になると決めた時点で、他人に軽蔑の目を向けられることは分かりきっていた。
だから、興味深い。欲を全て絶とうとする色男が。
というのりで、ストイックな土方と快楽主義者な沖田。
沖土でも設定はそのままかもしれない。あぁでも快楽主義者な土方もいい。
「なに、アンタこじき?」
「見て分かるだろ。坊だ」
そう言い、男は笠をちらりと上げて俺を見た。二枚目な顔をしている。歌舞伎でもやっていたら持て囃されること間違いない。それと、笠の下から覗く漆黒の髪。正式に出家したわけではないのだと一目で分かる。
そんな、似非僧が。俺を見てどう思っているのだろう。市松模様の単を赤い帯で緩く留めて、草履を突っ掛け男を一人つけている。普通の身分でない、と思ったならそれは正しい。
「金が欲しいんで?」
「生きてくためには。・・・本当はちゃんと出家したいんだけどな」
「色恋に飽きた、とかですかィ」
「まぁそんなもんだ」
道行く人をぼんやりと見つつ、欄干に背を預ける男の横に立つ。暇潰しに外へ出ただけだったが、中々良いものを見つけた。
「俺の家に来やせんか」
「・・・なんで、」
「醜く欲深な人間を間近で見りゃ、悟りをさっさと開けそうなものじゃないですか」
「欲深? おまえは何をしてるんだ?」
「妾でさ」
言って、口角を上げると不可解なものを見る目付きを向けられた。そんなものには慣れている。妾になると決めた時点で、他人に軽蔑の目を向けられることは分かりきっていた。
だから、興味深い。欲を全て絶とうとする色男が。
というのりで、ストイックな土方と快楽主義者な沖田。
沖土でも設定はそのままかもしれない。あぁでも快楽主義者な土方もいい。
PR
TRACKBACK
TrackbackURL
COMMENT