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梅々

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こっちこないで12月

拍手ありがとうございます(´▽`)
今日は、論文にもらった意見を読んで、推敲してポケモンやりました。
やっとお父さんと戦います。近藤さんの名を付けるポケモンは、エンティに決まりました。



個人的に、初期にしろ現行にしろ、土方×にょ沖はくっつかないイメージがあります。そういう関係になると沖田の女の部分が強調されて対等さがますます欠如するからかなぁ。




巡回で通りかかった店先に、あいつに似合いそうな簪が売っていた。
あいつが簪をつけているところなんて見たことない。けれど、その簪を見た瞬間に何故か、脳裏にあいつの顔が浮かんだのだ。
例えばこれを買ったとして。俺が渡したらあいつはどんな顔をするのだろう。ただでさえプレゼントなどやったことはない。飯を集られたり、甘味を買わされたりはしたが、思えば物を強請られたことはかれこれ一度もなかった。近藤さんにはどうなのだろう。向こうにいた頃は風車だのヨーヨーだの、そういったものをねだっている姿は見たけれど。
俺がこれを渡したところできっと、あいつは喜ばないのだ。「刀の代わりに簪でもさしてろって?」と冷笑する姿が容易に思い浮かぶ。コンプレックスを抱きすぎだろうとも思うが、その一因が俺にあるのならなにもいえない。
結局買わずに、帰ったのが数週間前のこと。

沖田と巡回中、銀髪のいけ好かない奴と出会した。
そしてその銀髪が、
「そうだ、沖田君にあげたいのあったんだよね」
と懐から出したのがあの簪だった。
確かにあの店は歌舞伎町にあったし確かセール品だった、といらぬことまで思い出す。
この男と同じことを考えた自分を恥じながら、冷ややかに返す沖田を想像しながら隣を見やると。
「……これ、俺に?」
恥ずかしげかつ困ったような、初めて見る表情を浮かべて総悟は、そっと簪を受け取った。

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