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梅々

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うう・・・

サラリ。
風に靡いた茶色の髪をそぉっと撫でたらそれを払うように、後ろ頭が振り返った。

「・・・なに」

「いや、別に」

「はぁ?」

怪訝そうな一瞥を寄越されて居心地の悪さを感じながらも、再び前を向き直した丸い頭を熟視る。
正直、なんで触れたのか分からない。茶色の髪が日光に当たって金色に煌めいて、綺麗だなぁと思うと同時に撫でてしまっていたから。見慣れたものであるのに、今更なんで。
前を歩んでいる総悟がちらりと俺を見た。
そうだ、総悟が前を行くことなんて滅多にないから、その後ろ頭を新鮮に感じたんだ。きっとそうだ。

「そこ曲がった、右でさァ」

「あいよ。・・・一皿だけだからな、奢ってやんの」

「ケチくせぇなァ。アンタが金持ってんの知ってんですぜ?」

「てめぇと変わんねぇっての。なんでサボり魔と同じ給料なんだよ」

「俺はやるときはやりやすから」

なんてくだらない会話を交わすうちに目当ての団子屋へ着いた。
団子一皿奢ってやるからついてこい。
そう言ったら行き先も聞かず総悟は頷いて、それはそれでどうだろうと眉を寄せてしまったがともかく着いてきてくれるに越したことはないと、その時は頼むと言って話を終わらせた。
それが見合いを断るのについてこい、というものだったからか、ただいま総悟の機嫌は宜しくない。俺だって好きで断ってんじゃねぇよ、心の中で毒づいて、隣でうまそうに団子を食う総悟をただ眺める。もう一皿奢ってやるかとふとそう思って、店主のオヤジに頼んだら総悟は不思議そうに俺を見た。

「・・・いいんで?」

「ああ。ただしもうこれでしまいな」

「へいよ」

最後の一個を食い、次の皿が運ばれてくるのをのんびりと待つ、総悟の横顔はとても整ったものだ。可愛いと綺麗の中間当たり。新聞に載った総悟の写真を見ながら若い女どもがこんな顔になりたいなぁ、と言っていたのも分からなくはない。
顔はいい。髪も綺麗だ。
だが中身は淀みなく黒い。

そんなこいつに惚れてるだなんて。

誰に言っても信じてもらえないだろう。










突発土→沖です。好きだと気付いたばかりかな。

お腹が痛いです。なんか悪いもの食べましたかね?いや、食べてないのになぁ。

まぁいいや。とにかくデンマーク×ノルウェーはとても美味しかったです。ツンデレはおいしいですね!




それと、肆萬陸千打ありがとうございます!
あと少しで三年目ですし、なにか大層なことをしたいです(*^^*)
本当に、ありがとうございます(^_^)/□☆□\(^_^)

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