梅々
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疲れたぜ・・・。
最近製本ばかりしている気がする。まぁ気のせいじゃないな。
我が家は母の忙しい時期と私の忙しい時期が被ったので大変です。母は10日まで忙しく私は14日まで忙しい。今週はワンピース見られないってかいいとも増刊号も見られない!うわ・・・。
思ったのですが11月発売の銀魂は沖田というか真選組いっぱいでますよね。
コミックス派なめるなよー!欲しがりません勝つまではっ!
では友人のお見舞いにうった仏英です。最近仏英多いけど水面下で米英うってますからね。
我が家は母の忙しい時期と私の忙しい時期が被ったので大変です。母は10日まで忙しく私は14日まで忙しい。今週はワンピース見られないってかいいとも増刊号も見られない!うわ・・・。
思ったのですが11月発売の銀魂は沖田というか真選組いっぱいでますよね。
コミックス派なめるなよー!欲しがりません勝つまではっ!
では友人のお見舞いにうった仏英です。最近仏英多いけど水面下で米英うってますからね。
だいっきらいだ!
そういって飛び出して行った彼を、誰か知らないか。
迷子の仔猫ちゃん
時刻は夜二時過ぎ。リーンリーンと、ずっとここにいたら狂ってしまいそうな澄んだ虫の音が頭痛を産み出しそうだと、一旦室内へ戻る。空は気温の所為か星の瞬きが良く見える。チカチカ瞬くそれを、どこかであいつも見ているのだろうか。
喧嘩をしたのはいつものことだから気にしない。だが、それが服を乱してする行為の途中だったので、気になる。まだ序盤だったから逃げられた。あれが繋がった後だったのなら、逃がすことなど無かったのに。
仔猫の鳴き声は一瞬にして怒声に変わった。悪いのはフランスなのだが、たかがそれしきで怒るなんてと思う。
「小さいときのおまえ、可愛かったなぁ」
「っどーせ、おれはかわいくねぇ、よっ・・・!」
「ははっ。可愛いって言われたいのか」
「ちがっ・・・ぁ、」
絶え絶えの息をなんとか繋いで悪態をつく様は愛しすぎる。そう思いながらも平らな胸をまさぐり、回想を重ねる。
小さい頃のイギリスはなんだかんだ言いながらフランスから離れようとはしなかった。喧嘩を幾度となく繰り返しながらも、それでも。だが、アメリカと住むようになってからはイギリスは離れていった、ほんの少しだけ。だが、アメリカに会っているときのイギリスはとても満たされている風で、大事な玩具をとられたような気持ちになったものだ。
「・・・小さい頃のアメリカも可愛かったな」
「ったり、まえだ・・・」
「ずっとあのまんまだったらな」
子どもには興味ないけれど、手を出してもいいかもしれない、なんて気になっていたかもしれない。
冗談を言ったつもりが本気にされた。フランスの体を押し退け、だいっきらいだ! と捨て台詞を残して脱兎の如く駆け出していったイギリスを、直ぐにでも追うべきだったのだろう。
いくら小さくてもアメリカに手を出す気にはなれない。イギリスになら、未だしも。
「ったく・・・可愛いな」
上着を手に外へ出る。プラネタリウムのように綺麗な星空は相変わらずで、闇を心許なく照らしている。空気は微かに冷たくて、薄着で飛び出して行ったあいつは風邪を引いてしまうのでは、と心配する。
どこにいったかなんて分からないけれど、見つけ出せる。それをイギリスだって願っているのだから。薔薇園の入り口まで来たとき、カタッ、と小さく入り口の戸が揺れた。誰かが押したような不自然な揺れ方は、イギリスに問えばきっと妖精がやったと答えるのだろう。彼にしか見えないが、こういうときは存在を信じる気になる。
園の中へと入っていき、奥へ奥へと進む。今は時期ではないから薔薇は蕾さえもつけておらず、ただ緑の垣根が続くだけだ。
一番奥の行き止まりに、背を丸めて踞っているイギリスを見つけた。
「イギリス」
「っにしに来たんだよ・・・」
「上着貸しに。おまえ風邪引いたら面倒見るのは俺だろ? そんな面倒はしたくないからな」
赤い顔をして目元に涙を溜めたイギリスが振り向く。寒さに涙が滲んだのだろう、鼻の頭が赤い。
静まった熱は顔を合わせた途端振り返して、情けないことに形振り構わず抱き締めたくなった。勿論、どうにかこうにか堪えるけれど。手を差し伸べると余程寒かったのか身を擦り寄せてくる。少し外に出た程度なら平気だが、ずっとここにいて蓄積した寒さは案外きついものらしい。包んだ体は想像以上に冷たい。
「・・・紅茶、飲みたい」
「はいはい」
「寒い」
「暖めてやるよ」
「・・・一晩中離さないなら、暖めさせてやってもいいぞ」
「そんなこと言ったら二日間ぐらい離せそうにないけど。お兄さん、デレられて嬉しいから」
ったくこのばかぁ!
とでも言いたかったのであろう唇を唇で塞いで、熱を分かち合う。冷たかった体は忽ちフランスにも負けないぐらいの情欲を帯びて、仔猫はもっと、と愛撫を求めた。
そういって飛び出して行った彼を、誰か知らないか。
迷子の仔猫ちゃん
時刻は夜二時過ぎ。リーンリーンと、ずっとここにいたら狂ってしまいそうな澄んだ虫の音が頭痛を産み出しそうだと、一旦室内へ戻る。空は気温の所為か星の瞬きが良く見える。チカチカ瞬くそれを、どこかであいつも見ているのだろうか。
喧嘩をしたのはいつものことだから気にしない。だが、それが服を乱してする行為の途中だったので、気になる。まだ序盤だったから逃げられた。あれが繋がった後だったのなら、逃がすことなど無かったのに。
仔猫の鳴き声は一瞬にして怒声に変わった。悪いのはフランスなのだが、たかがそれしきで怒るなんてと思う。
「小さいときのおまえ、可愛かったなぁ」
「っどーせ、おれはかわいくねぇ、よっ・・・!」
「ははっ。可愛いって言われたいのか」
「ちがっ・・・ぁ、」
絶え絶えの息をなんとか繋いで悪態をつく様は愛しすぎる。そう思いながらも平らな胸をまさぐり、回想を重ねる。
小さい頃のイギリスはなんだかんだ言いながらフランスから離れようとはしなかった。喧嘩を幾度となく繰り返しながらも、それでも。だが、アメリカと住むようになってからはイギリスは離れていった、ほんの少しだけ。だが、アメリカに会っているときのイギリスはとても満たされている風で、大事な玩具をとられたような気持ちになったものだ。
「・・・小さい頃のアメリカも可愛かったな」
「ったり、まえだ・・・」
「ずっとあのまんまだったらな」
子どもには興味ないけれど、手を出してもいいかもしれない、なんて気になっていたかもしれない。
冗談を言ったつもりが本気にされた。フランスの体を押し退け、だいっきらいだ! と捨て台詞を残して脱兎の如く駆け出していったイギリスを、直ぐにでも追うべきだったのだろう。
いくら小さくてもアメリカに手を出す気にはなれない。イギリスになら、未だしも。
「ったく・・・可愛いな」
上着を手に外へ出る。プラネタリウムのように綺麗な星空は相変わらずで、闇を心許なく照らしている。空気は微かに冷たくて、薄着で飛び出して行ったあいつは風邪を引いてしまうのでは、と心配する。
どこにいったかなんて分からないけれど、見つけ出せる。それをイギリスだって願っているのだから。薔薇園の入り口まで来たとき、カタッ、と小さく入り口の戸が揺れた。誰かが押したような不自然な揺れ方は、イギリスに問えばきっと妖精がやったと答えるのだろう。彼にしか見えないが、こういうときは存在を信じる気になる。
園の中へと入っていき、奥へ奥へと進む。今は時期ではないから薔薇は蕾さえもつけておらず、ただ緑の垣根が続くだけだ。
一番奥の行き止まりに、背を丸めて踞っているイギリスを見つけた。
「イギリス」
「っにしに来たんだよ・・・」
「上着貸しに。おまえ風邪引いたら面倒見るのは俺だろ? そんな面倒はしたくないからな」
赤い顔をして目元に涙を溜めたイギリスが振り向く。寒さに涙が滲んだのだろう、鼻の頭が赤い。
静まった熱は顔を合わせた途端振り返して、情けないことに形振り構わず抱き締めたくなった。勿論、どうにかこうにか堪えるけれど。手を差し伸べると余程寒かったのか身を擦り寄せてくる。少し外に出た程度なら平気だが、ずっとここにいて蓄積した寒さは案外きついものらしい。包んだ体は想像以上に冷たい。
「・・・紅茶、飲みたい」
「はいはい」
「寒い」
「暖めてやるよ」
「・・・一晩中離さないなら、暖めさせてやってもいいぞ」
「そんなこと言ったら二日間ぐらい離せそうにないけど。お兄さん、デレられて嬉しいから」
ったくこのばかぁ!
とでも言いたかったのであろう唇を唇で塞いで、熱を分かち合う。冷たかった体は忽ちフランスにも負けないぐらいの情欲を帯びて、仔猫はもっと、と愛撫を求めた。
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