梅々
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バレンタインをハロウィンと言い間違える
- 2015/02/14 (Sat) |
- 土沖 小ネタ |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
「土方さん、義理チョコあげやす」
もう少し素直になればいい、とたまに思うことがあった。けれど、こういうときに限って素直なのもいかがなものだろうかと、青い包みの小さな箱を眺め思う。
「万事屋にやればいいだろ」
こいつがあの銀髪に心奪われているのを知っている。真新しい、そして珍しいものに対する好奇心でしかなく、きっとすぐに褪せる思いだ。俺は、そう信じている。
「どんな顔して渡せって言うんでさ」
書類から視線をはなし総悟を見やる。チョコを突き出したまま泣きだすんじゃないかと思うような顔をしている。
その表情で渡せば、情け程度はもらえるんじゃねぇの。なんて嫌味を言いそうになってのみこむ。泣きたいのはこっちだ。
「……ありがとな」
義理でも何でも、こうして普通に渡されることは嬉しい。
受け取った瞬間、柔らかな微笑を浮かべたその表情に、俺は何度目かの恋をしてそして勝手に失恋する。
バレンタインでお菓子作りをする妹等を横目にモブ沖の編集していたら私もお菓子作りに駆り出されました。朝勤四連勤終わったので〆切地獄へ驀。
もう少し素直になればいい、とたまに思うことがあった。けれど、こういうときに限って素直なのもいかがなものだろうかと、青い包みの小さな箱を眺め思う。
「万事屋にやればいいだろ」
こいつがあの銀髪に心奪われているのを知っている。真新しい、そして珍しいものに対する好奇心でしかなく、きっとすぐに褪せる思いだ。俺は、そう信じている。
「どんな顔して渡せって言うんでさ」
書類から視線をはなし総悟を見やる。チョコを突き出したまま泣きだすんじゃないかと思うような顔をしている。
その表情で渡せば、情け程度はもらえるんじゃねぇの。なんて嫌味を言いそうになってのみこむ。泣きたいのはこっちだ。
「……ありがとな」
義理でも何でも、こうして普通に渡されることは嬉しい。
受け取った瞬間、柔らかな微笑を浮かべたその表情に、俺は何度目かの恋をしてそして勝手に失恋する。
バレンタインでお菓子作りをする妹等を横目にモブ沖の編集していたら私もお菓子作りに駆り出されました。朝勤四連勤終わったので〆切地獄へ驀。
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送られ狼
- 2015/02/10 (Tue) |
- 未選択 |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
拍手ありがとうございます!
今日は腹痛で目覚め、起きてみたTwitterで電車が人身でとまってることを知り、腹痛と闘いながらダイヤ乱れた電車乗るぞと家を出たらちょうど学校方面へ仕事に行く祖父と会い乗せてもらったらバスが事故り渋滞にはまるという波乱万丈さで論文の表彰式行ってきました。神様が行くなといってるのかと思った。なので帰りにどきどきしながら電車乗りました。事故らなくてよかった。
しかしまど腹痛が続いており明日のバイトが憂鬱です。暖めて寝ます。
山崎お誕生日おめでとうございましたなこねた。
こう言うのもあれだが、乗せたときは送り狼になる気満々だった。今夜こそは沖田さんをものにしてやると、息まいていた。素面で。飲み会の雰囲気に酔っていたのだ。
しかし、運転しぽつぽつ会話するにつれ冷静さが戻ってきて、沖田さんの家の前についたいま、すっかり萎えつつある。
でも。
「ありがと、山崎」
車を停めると、沖田さんが礼を言いながら街灯に照らされた白い指でシートベルトをはずす。マフラーを整えて荷物を持ち直した沖田さんがドアノブへ手を伸ばした。
引き留めなきゃと、本能的に声を出した。
「沖田さん」
俺はアンタを抱きたい。
でも、嫌われたくはない。
今夜を逃せばきっと二度と、俺はこの人に触れられない。
俺を見る沖田さんの瞳はひたすらに綺麗で、そういう醜い俺の気持ちが、何もいわずとも伝わってしまいそうで、そしてそれをはねのけるような清廉さがあって、怖じ気づく。
「沖田さん、俺、」
一晩だけでもいい。
たった一晩のために、針のむしろになったって、嫌われて憎まれたって。
エゴが口をつきそうになって、ちらりと、でもこれは沖田さんを傷つけることになるのだと言葉に詰まる。
「山崎」
じれたのか沖田さんが名前を呼ぶ。ちかちか街灯が瞬いて、沖田さんの瞳に一瞬艶にもに似た影が差す。
そ、と、サイドブレーキにおいた手に沖田さんの冷たい手が重なった。
どきりと硬直する俺の耳元へ、沖田さんは顔を寄せ、囁く。
「乗るのを選んだのは、俺でさァ」
「え、」
「次はお前が車の鍵、開けるか開けねぇか、選んで」
キスできそうな近さで沖田さんがうっとりと笑って、目眩がした。
今日は腹痛で目覚め、起きてみたTwitterで電車が人身でとまってることを知り、腹痛と闘いながらダイヤ乱れた電車乗るぞと家を出たらちょうど学校方面へ仕事に行く祖父と会い乗せてもらったらバスが事故り渋滞にはまるという波乱万丈さで論文の表彰式行ってきました。神様が行くなといってるのかと思った。なので帰りにどきどきしながら電車乗りました。事故らなくてよかった。
しかしまど腹痛が続いており明日のバイトが憂鬱です。暖めて寝ます。
山崎お誕生日おめでとうございましたなこねた。
こう言うのもあれだが、乗せたときは送り狼になる気満々だった。今夜こそは沖田さんをものにしてやると、息まいていた。素面で。飲み会の雰囲気に酔っていたのだ。
しかし、運転しぽつぽつ会話するにつれ冷静さが戻ってきて、沖田さんの家の前についたいま、すっかり萎えつつある。
でも。
「ありがと、山崎」
車を停めると、沖田さんが礼を言いながら街灯に照らされた白い指でシートベルトをはずす。マフラーを整えて荷物を持ち直した沖田さんがドアノブへ手を伸ばした。
引き留めなきゃと、本能的に声を出した。
「沖田さん」
俺はアンタを抱きたい。
でも、嫌われたくはない。
今夜を逃せばきっと二度と、俺はこの人に触れられない。
俺を見る沖田さんの瞳はひたすらに綺麗で、そういう醜い俺の気持ちが、何もいわずとも伝わってしまいそうで、そしてそれをはねのけるような清廉さがあって、怖じ気づく。
「沖田さん、俺、」
一晩だけでもいい。
たった一晩のために、針のむしろになったって、嫌われて憎まれたって。
エゴが口をつきそうになって、ちらりと、でもこれは沖田さんを傷つけることになるのだと言葉に詰まる。
「山崎」
じれたのか沖田さんが名前を呼ぶ。ちかちか街灯が瞬いて、沖田さんの瞳に一瞬艶にもに似た影が差す。
そ、と、サイドブレーキにおいた手に沖田さんの冷たい手が重なった。
どきりと硬直する俺の耳元へ、沖田さんは顔を寄せ、囁く。
「乗るのを選んだのは、俺でさァ」
「え、」
「次はお前が車の鍵、開けるか開けねぇか、選んで」
キスできそうな近さで沖田さんがうっとりと笑って、目眩がした。