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梅々

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一週間か。

昨日の小田原城と新江ノ島水族館はカップルが多くて腹が立ったんだぞ★
さくさく行ってくれなきゃ困るじゃないか。
まぁ別に?ひがんでるわけではありませんよ?えぇ、別に。
母はもてたそうですからね。高校時代、中学ともに彼氏がいたとかなんとか?
いいのよ私は幸せな人々を書いていられればそれだけで。


そしてバレンタインデーが近いですね。
去年は貰っただけ、一昨年はちんすこう。
今年は三年ぶりにサータアンダーギーを作るつもりです。三年前なんか一年に三回程の頻度で作った気がする。それ以降忙しくてつくれなかったけど。
大丈夫かな、久々だから作れないと困るなぁ。おいしくできるかな・・・。





では、一週間たって漸く完成!
今回温めだし沖田をドSに出来ませんでした。うわー、スランプ?まさかの。
沖土で二週年おめでとう!なR18。














抜けることの出来ない荊道

それでもいい

俺にはあんただけしか見えないから





荊の獄 後編





無意識の内に漏れた吐息は余韻を残してぼんやり滲む。首筋にかかったそれにさえ、目前の男はびくりと体を跳ねさせる。
耳をすませば微かに、閉めきった窓の向こうから雨音が届く。
けれど、清いその音色も、淫らな水音に覆われて。

「ッア・・・んはぁっ、ヤぁ・・・」

「ヤじゃねぇーだろぃ。あんたがお願いしてきたんですぜ・・・?」

「ひぁぁッ・・・ふ、ァア!」

腰を僅かに揺すれば、クチュッと劣情を煽る音があがる。逸る感情を押さえ付け、殊更ゆっくりと揺すりあげれば、そんな微弱な刺激に、土方は止め処なく涙を流し、身も蓋も無く喘ぐ。
弱い悦楽を与えられ続けた体は、些細な刺激にさえも過剰に反応して、唯ひたすら真摯に、俺を求めてやまない。
恍惚とする。
近藤さんを誰よりも大切に思っていて、本当は優しいくせに鬼とまで呼ばれる程自分の周りに囲いを作り他者に容赦をしないこの人が。


今、この瞬間だけは、


俺だけを求めている。


「ふぁぁ・・・ッん、くぁ!!」

「イイですかィ・・・?」

問えば甘えるように手が背を這って、より体を密着させられる。
腹部に触れるしとどに濡れた土方の花芯は柔い刺激に涙を零し続けるが、決して達することはなく。
じわじわと嬲り続けて、もっと、俺だけのものだと知らしめて縛り付けたい。
何もかも終わったとき、振り返ればただ虚しさだけが胸を覆うだろうが、今は。

「あぁッ・・・いぃっ、ひぁ・・・・・・そぉご・・・ンっ!」

「どこが、どんな風にいいんで?」

尚も、耳元で囁き問えば羞恥にボロボロ涙を流し、土方はぎゅうっと俺にしがみつく。
艶やかであり愛くるしくもある媚態。そのいやらしさは他と比べようもない程。
愛しくて愛しくて、だけど手に入らないと知っているから、腹立たしくて。
虐げて、少しでも独り占めできる所を増やそうと必死になって。
馬鹿だ、なんて知ってる。

「ぜん、ぶっ・・・ひぅんッ、あぁっ・・・そお、ごならッ、ぜんぶぅ・・・・・・!!」

「・・・・・・っ」

目線を真っ直ぐ合わせて言われた言葉に絶句する。
素で、これを言うから。
勘違いしてしまいそうになる。分かっている、立場だって弁えている。だから我慢だってこれでもしているのに。
全てを無駄にするような、とろけそうな視線。舌ったらずな声。
ガッと腰を掴み緩かった律動を急激に激しくする。
土方の体内はきゅうきゅうと吸い付いてきて蠱惑的な収縮に自然、腰遣いが荒くなる。

「ぁッ、ひゃぁぁん!! らめっ・・・、よすぎ、るぅッ!」

「大したカラダしてやすね、土方さん・・・。激しくされんのが好きだなんて」

「ふぁぁ、ひんッ! ゃら、ちがぁ・・・・・・っ」

ガツガツと、どれだけ激しく抽挿をしても、壊れたように喘ぎ、土方は腰を振る。
態と前立腺をかすめてやると、警戒する猫の如く背をしならせ、土方はより高く啼いた。
迸る、温い液体が剥き出しの肌を濡らす。より強く締め付けられくらくらと目眩がしそうな程の淫靡さ。その中が与える悦楽は、毎度のことながら計り知れず。

「・・・あぁんっ・・・はげし、すぎぃッ・・・・・・」

「はっ、あんたの中がいいからいけねぇんでさァ・・・ッ!」

「アンっ、ァあ・・・ッそうご・・・!」

可愛さ余って憎さ千倍。手に入らないなら壊してしまえ。
そうは思うが一応は大切な仲間であって、いなくてはならない。

もう、終わりにしよう。
不毛な行為と知っているのだから。

「土方さん・・・やっぱあんた、最高でさァ。・・・本当に」

「ァんっ・・・そう、ごぉ・・・・・・ッ?」

「これで、最後にしやしょう・・・」

ちゅう、と頬に口付けて笑いかけてやると途端に、土方は強くしがみついて大粒の涙を流し始めた。
驚いて何も出来ずに固まっていると、見たことない顔をして哀願するように総悟、と呼ばれた。

「・・・んで、いきなりっ・・・・・・」

「あんただって嫌でしょう、俺にこんな事されて。餓鬼の飯事に付き合ってくれただけで満足でさァ」

「なっ・・・ひぅっ! まっ、はなし・・・ぃあァ!!」

言うだけ言って、律動を再開すれば嬌声の合間に抗議される。
今の土方はこの人であってそうじゃない。
だから、どんな甘言も間に受けてはいけないのだ。どんなにこの人が、俺だけだと縋りつこうとも。

「今日は・・・たっぷり可愛がってやりまさァ・・・・・・土方さん」

「あぅんッ! ひぃあ・・・っこ、われ・・・ちま・・・ぁ!」

ねっとりと蠢く内部は突き上げに合わせ襞を絡ませてくる。
徐々に押し寄せてくる絶頂感のままに中を激しく掻き回して、土方が最も感じるしこりに刺激を与えれば艶やかな姿態は更に色を帯び。

「そ・・・ごッ、アアッ、ン・・・・・・あぁぁぁ・・・ッ!!」

「・・・・・・っじかた、さん・・・!」

グッと背に爪をたてられながらも、同時に絶頂を迎えた。
奥へと白濁を注ぐと、ひくん、ひくんと体が痙攣し、物足りなさそうに襞が弛緩と収縮を繰り返す。名残惜しくも自身を引き抜いて、最後なんだし、と抱き締めてやって、唇を啄んでやる。
心地好さそうに応える土方の舌の動きは巧みで、香る煙草の苦味も男らしい。
一週間限りの夢か。一夜に比べると長いが、一生と比べれば儚い泡沫のようだ。

「ンッ、はぁ・・・っ」

掠れ気味の声がやたらと色めいていて、振り返しそうになる熱をやりすごすのに骨を折る。
これ以上だらだらしていても名残惜しくなるだけだとさっさと起き上がり服を正す。

「・・・近藤さんには、一晩寝たら大分良くなったって言っときやすから」

「総悟・・・」

言って、行こうとした俺の手首が掴まれる。振り払おうと思えば振り払える強さ。けれどそうしないのは後ろ髪引かれているからだ。
徐に振り返るといつもと変わらぬ瑠璃色の瞳が俺を捕えていた。涙に濡れているからか、より深く青い。

「ああ、鎖ですねィ?」

「違う。・・・それもそうだけど」

「じゃあ、何ですかィ?」

愚鈍を装い問う。
都合のいい方へばかり考える自分を叱咤して、腕を掴む土方の手を振り払い鎖を外す。カシャリカシャリ。心とは裏腹に軽快な音だ。

「俺は、飯事だなんて思ってねぇよ」

「じゃあ、なんと?」

横になったまま、久方振りに解放された手を土方は摩る。鎖なんか無くても、今この人は動くことが出来ない。そう易々と動かれちゃ面子も何もないし。
真横に立って土方さんを見下ろす。無言のままじぃっと見上げられ、軈て観念したように溜め息を吐き出す。

「俺が、同情とか下らない気持ちでこんな茶番に付き合うと思うか?」

「・・・」

「お前ならって妥協できたからこうして付き合ったんだ。・・・勝手に、終わらすな」

ズボンの裾を引かれて、導かれるがまま、腰を下ろす。
明日になったら、まるで魔法のように今日のことは丸っと記憶から抹消されたりはしないか。今頃になって、土方は悪い病にかかったのではないか。
素直に、言葉を受け入れられない。
これが現実じゃなかったら怖くて。

せっかく、手に入りそうなのに。

「総悟、お前だけだ」

「・・・嘘だァ。近藤さんが一番だろィ」

「・・・近藤さん抜いて、お前が一番なんだっての」

「そんなこと、言っちまっていいんですかィ」

諭すように優しくも照れ臭そうな表情。後ろ頭を撫でた手に抱き寄せられて、唇が重なる。
“お前だけだ”なんて素面で言われて感情を抑えられる訳もなく、口唇を噛みつくように、強く愛撫する。焦らすように怠慢な動きで侵入してきた舌を甘く噛んで、粘膜同士を擦り付け合う。
恍惚としながらも苦しげな表情に口付けを止めると飲みきれない、混ざりあった唾液が土方の顎に伝った。

「一生離しやせんよ。いいんですねィ・・・?」

「上等だ。お前こそ後悔すんなよ」

吐息混じりの宣戦布告は余りにも甘美に響き。
一晩中絶やすことなく愛で続けようと勝手に決めて、濡れそぼまった蕾にそろそろと指を食ませた。

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