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梅々

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にゃんにゃん

「っこれぐらい、しか・・・ッぁ、できねぇのかよ・・・ッ?」

「これぐらい・・・? ハッ、あんあん言ってるくせによく言えまさァ」






使おうと思ったけど使わなかった科白。
なんか、予定は未定というか予想通りのていたらくというか、前後編ではなくなりました(笑)
中編が新しく仲間になっちゃったんだぜ。
だから、後編に力込めたいです。前・中・後編となったわけですし?



そうだ。






弐萬打ありがとうございます。






より二月が多忙になったけど、とても嬉しいです(*^^*)一万超えてから・・・半月?わぉ。

いまとてもストレス溜ってて一人で静かなとこ行きたいとかなんかブルーな気持ち入ってますが弐萬打書くぞ~!
テーマは心中です!





では、二周年記念中編。
そろそろR18の芳香りが漂ってきましたね。
今回土方目線です。
















そうやっていつだって瓢々としているから

俺はお前が信じられなくて


だからこの茶番が終わるまではせめて

お前は俺だけのものだ





荊の獄 中編





コイツが優しかったことはあっただろうか。
考えてみる以前の問題だ、無いと断言できる。最初は一杯一杯だったというか、口論の末ああなって、挿れられた時はこのまま殺されるんじゃないかと思った程だった。途中からは痛みだけではなくなったが。
二度目以降のは態と、俺が痛がるようにしている。若いから覚えが早いのだが、何せ総悟はサディストだ。
痛いと言うと、可愛らしく懇願したら気持よくさせてやるなどと言うが、どうしたら俺が可愛らしくなどなれるのか。俺よか総悟の方が可愛らしいと思うけど。

「ああもう面倒くせぇ。自分で脱いでくだせぇよ」

「お前が無理強いしてきたんだろ。協力なんざしねぇよ」

肌蹴られた胸元から顔を上げ、眉を寄せ総悟は呟く。
無器用ではないのだが興味あるもの以外に対しては無頓着。俺はこういう中途半端な格好は体に服がまとわりつき嫌だから、本音としては脱ぎたいのだが。
手伝うような、この行為を認める真似はしたくない。
なんて、諧謔に過ぎないのか。

「ッア・・・待てってのッ・・・ん!」

「だから、自分で脱ぎなせぇって」

余裕の無い顔。
切り込みの最中でも見ることのできない表情にいつも心が満たされる。
総悟が子どもの頃から傍にいて、癖だったり好きなものや嫌いなもの、ふとした瞬間浮かべる表情だって、本人より色んなことを知っているというのに。
これ以上何を求めるのだろう、貪欲にも程がある。
帯を緩めなければ着物というものは脱げない。故にどれだけ頑張っても肌蹴るだけで、脱げることはない。
それを知っていて、その上で総悟は帯にも何にも触れず、上から俺が脱ぐのをじっと熟視てくる。熱を大いに孕んだ視線に晒されると、思考は冷めるが体は逆に熱り、服なんかどうでもいい、とそう思うようになる。

「さっさと終わらせろよ」

「服はいいんで? いつも文句言うくせに」

「めんどくさくなった」

「あんたにしちゃあ珍しい」

許可を得、総悟は荒々しく首筋に唇を寄せてくる。
宛ら飢えた狼、頸動脈の上に噛みつかれるともう何しているのか分からなくなる。
子孫繁栄の為の行為、ではないことは確実だが。

「ッてぇよ・・・総悟」

「なんだ、あんたのことだからキモチイイかと思いやした」

「ンなわけねぇだろ・・・っぁ、」

「でも、ココは好きだろィ?」

そう言いきゅっと胸の飾りを摘まれると、ゾクン、と背筋が粟立つ。
好きなわけがないだろう。などとは言えない。こうも素直に感じてしまったら。
こんな、男に触られて感じるような体ではなかった。
それに、何方かというと挿れる立場の方がいい。総悟のように、中性的な顔立ちをしているわけではないのだから、その方が正しそうな気もするし。

「あっ・・・ン・・・・・・」

「声を殺すなんて無粋な真似、やめなせぇよ」

「や、なこった・・・ッふ、アァ!!」

「・・・なんだ、土方さんもしっかり盛ってるじゃねえですかィ」

寝衣の上からぎゅっと花芯を握られ、突然与えられた快楽に自然と声が漏れる。それは女の様とまではいかないが、鼻にかかった甘ったるい声であると自分でも分かる程で。
初めに比べ格段と上達した手管で扱かれると自分でするのよりも何倍も気持よく、その手が衽を割って寝衣の中に忍んできても拒めない。それどころか、より多くの快感を求めてしまう自分が浅ましい。

「本当、やらしい人ですねィ。あんたは」

「お前、には負け、る・・・ッく、ぁん!」

「こんなときだけ謙遜しねぇでくだせぇよ」

「っあぁ! んっ・・・はぁっ、」

直に触れられると、気を失いそうなまでに強い快感が体を襲う。弱い箇所はこの一週間の間で全て暴かれた。開発された、と言い換えてもおかしくない程に。
―――――あと、どれだけの夜をこの部屋でこうして総悟と過ごすことができるだろう。

そして、この日々が終わった果てには、何が残る?

「・・・考え事なんか、しねぇでくだせぇよ」

荒い息もそのままに唇を塞がれる。
欲情的で深い接吻に意識を奪われれば裏筋を引っ掛かれ、次から次へと止め処ない蜜が総悟の手を濡らす。
優しさなど微塵も窺えない手付きから、生半可な劣情ではないと伝わり、それにより煽られる気持は制御不能だ。明日の後悔など省みない。

「んっ、ふぁ・・・ッく、も・・・イくぞ・・・っ」

「どうぞ、土方さん」

嘲笑に似た笑みを浮かべ総悟は先の割れ目に爪を立てた。
痛いくらいの快感に、意識が弾け飛ぶ。

「あぁぁ・・・ッ!!!!」

毎晩毎晩これ以上ないという程搾り取られるのにも関わらず、多量の白濁が寝衣と総悟の手を汚す。
此処までは、未だ。
序の口なのだ。
ぺろりぺろりとわざと見せ付けるように総悟は指についた白濁を舌で絡めとる。ちらちらと、指に絡み付く赤い舌はそれはそれは淫靡で。
段々と総悟の瞳は獣のような光を帯る。

「次は俺の番、ですよねィ?」

「勝手にしろ・・・」

「なら、来なせぇ」

有無を言わさぬ口調だ。逆らえばどうなるか、初日にたっぷりと思いしらされた。何時間も何時間も、根本をきつく縛られたまま快楽を与え続けられれば、誰だって従順になるだろう。
重い体をゆっくり起こして、意味は無いが乱れた寝衣を正し、総悟の前に座る。
すると腕を掴まれて向かい合うように総悟の上に座らせられる。
明らかに、外見は俺の方が力があるのに、総悟の筋力は俺を上回る。
あんなに小さかったのに、と刹那感慨に耽りかけて、そんな長閑な状態ではないと、目前の飢えた狼に意識を戻す。
総悟の指先が硬さを失った花芯を撫でる。それからズボンを寛げ、総悟は硬く芯を持った自身を取り出す。
そして、俺のと合わせてきゅぅ、と握る。
指や舌とは違う感触に羞恥を感じつつも、新鮮な官能を感じ上がりきった声を漏らす。

「あぁっ、ん・・・はぁ、ッゃめ・・・」

「勝手にしていいんだろィ? ほら、握りなせぇ。後ろほぐしてやりやすから」

「んんっ・・・ぁっは、」

手を掴まれ強引に、二人のものを握らされる。
総悟のものが触れているというだけで、体の力は抜け、絶えず嬌声が上がる。
それを総悟は敏感だの淫乱だのと揶揄するけれど、誰彼構わずこうなわけではないだろうから、それは違うと思う。
総悟だからこそ、こうも女々しくなってしまうのであって。
それ以前に、淫乱という単語は女に向けて使うものだ。
などと考えていたら、思わぬ箇所から甘美な疼きが生まれ、ビクリと体が跳ねると手の中のものが擦れてしまい。

「ひぁぁっ・・・・・・! んぁ、ッあぁ!!」

「っ・・・いきなりやるとは卑怯でさ・・・・・・」

「ちがっ・・・ぁん、ッふぁ!」

仕返とばかりに一本だけだった指を一気に三本に増やされ、蕾は次第に綻んでゆく。
それとともに、中をぐちゃぐちゃにされたいという被虐的願望が理性の枷を侵蝕していき、今では意識せずとも手が勝手に動く始末。
かり、と赤く熟れた果実を甘噛みされたりと、同時に敏感なところを強く攻められ、身体中を満たす肉欲に潤みきった視界から水滴が落ちた。

「アァ・・・っそぉご・・・・・・ひぁぅッ!! あっ、あぁん・・・」

「今のあんた、とっても淫らですぜ? どこが鬼の副長なんだか・・・」

「ンァッ、ふ・・・もぉ、がまっ・・・できな・・・・・・ッ・・・」

「じゃあどうすればいいか、教えただろィ?」

優しく、総悟は前立腺を撫でる。その優しさがもたらす刺激は体を渦巻き、苛める。
胸の実をちゅうっと吸われねっとりと舐められる。与えられる快楽に酔いしれていると突如噛みつかれて、麻痺した感覚はその痛みさえも快楽に変換する。

激しい奔流が、再び出口を求め切なく疼き出す。

「もっ・・・・・・ねがぃ・・・ッァん、ひゃっ」

「じゃあ、俺もそろそろイくとしやすかね」

「あぁん・・・ッ!! いっしょ、にっ・・・・・・そぅ、ごぉ!! ひぁぁぁ―――!!!!」

「っく・・・!」

今度は強く引っ掛かれ、ぴしゃあ、と肌蹴きった腹部に何方のものとも分からぬ液体が飛び、それにさえも感じて体がびくびくと跳ねる。
きゅう、と孔が総悟の指に吸い付く。
けれど、物足りない。
欲しいものは、指とは比べられない灼熱。

「・・・っれのナ、カに・・・そうごが・・・ッほしぃ・・・」


ぼんやりと靄のかかった頭で、気付けばそうねだっていた。

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